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公開番号
2024168581
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085392
出願日
2023-05-24
発明の名称
培養容器
出願人
ウシオ電機株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C12M
3/00 20060101AFI20241128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】、培養容器自体の大型化を抑制しながらも、細胞培養中の雰囲気の湿度低下を抑制することのできる培養容器を提供する。
【解決手段】培養容器は、細胞が培養される第一領域と、第一領域の外側に位置し、底面及び前記底面の周囲を取り囲む側面を含んでなる有底開口空間で形成され、内部に保湿用液体が貯留された第二領域と、第二領域内において、一部分が保湿用液体の液面よりも上方に位置するように保湿用液体に接触して配置された、多孔質構造部を含んでなる液体保持体とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞が培養される第一領域と、
前記第一領域の外側に位置し、底面及び前記底面の周囲を取り囲む側面を含んでなる有底開口空間で形成され、内部に保湿用液体が貯留された第二領域と、
前記第二領域内において、一部分が前記保湿用液体の液面よりも上方に位置するように、前記保湿用液体に接触して配置された、多孔質構造部を含んでなる液体保持体とを備えたことを特徴とする、培養容器。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記液体保持体は、球状体、錐状体、柱状体、又は多面体を呈し、
前記第二領域内において、前記保湿用液体の液面に平行な方向に複数の前記液体保持体が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の培養容器。
【請求項3】
前記第二領域内において、複数の前記液体保持体が鉛直方向に積み重ねられて配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の培養容器。
【請求項4】
前記液体保持体は、
前記第二領域の前記底面に平行な方向に延在する第一構造体と、
前記第一構造体に載置又は連結され、前記第一構造体から鉛直上方に向かって複数の箇所で突出する第二構造体とを有することを特徴とする、請求項1に記載の培養容器。
【請求項5】
前記液体保持体は、前記第二構造体とは反対側で前記第一構造体に連結され、前記第一構造体から鉛直下方に向かって複数の箇所で突出する第三構造体とを有する、請求項4に記載の培養容器。
【請求項6】
前記液体保持体の全体が、前記第二領域の前記底面よりも上方に位置していることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の培養容器。
【請求項7】
筐体を有し、
前記第一領域及び前記第二領域はそれぞれ独立して前記筐体に取り付けられており、
前記第一領域及び前記第二領域のうちの少なくとも一方は、前記筐体に対して着脱可能であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の培養容器。
【請求項8】
筐体を有し、
前記第一領域及び前記第二領域は、前記筐体の内側の空間が区画されてなる領域であって、前記筐体に固定されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の培養容器。
【請求項9】
細胞が培養される予定の第一領域と、
前記第一領域の外側に位置し、底面及び前記底面の周囲を取り囲む側面を含んでなる有底開口空間で形成された第二領域と、
前記第二領域内に保湿用液体を貯留した状態で、一部分が前記保湿用液体の液面よりも上方に位置するように前記第二領域内に配置可能な、多孔質構造部を含んでなる液体保持体とを備えたことを特徴とする、培養容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞の培養に利用される培養容器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、細胞を培養する3次元空間としてのマイクロ流路を含むデバイス(マイクロ流体デバイス)が提案されている。
【0003】
マイクロ流路は、流路幅及び流路高さがいずれも数μm~数百μmの範囲内の寸法を示す。このような微細な空間に対して、細胞を含む培養液(培地)が注入される。培養液の注入時にはピペット等の器具が用いられることが多い。このため、マイクロ流路に連絡された注入部は、器具を用いて液体の注入が可能な程度に、マイクロ流路の流路幅や流路高さに比べて想定的に寸法が大きい開口で構成される。
【0004】
マイクロ流路は、前記のとおり微小な空間であるため、この流路内に注入される液体も微量である。このため、マイクロ流体デバイスにおいては、注入される液体の体積に対して、液体が存在する面の表面積が大きくなりやすく、液体が蒸発やすいという問題がある。マイクロ流体デバイスに注入された液体の一部が蒸発すると、当該流体の濃度が変化し、細胞の浸透圧の平衡状態や、化学量論的な分析結果に影響を及ぼす懸念がある。
【0005】
下記特許文献1には、かかる観点から、マイクロ流体デバイス本体の周囲に水を入れるための貯水槽を設けた培養容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第5587321号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
マイクロ流体デバイスの湿度環境を維持する観点から、マイクロ流体デバイス自体を、湿度がコントロールされたインキュベータ、培養槽等の閉塞空間に設置して、細胞を培養する方法が考えられる。マイクロ流体デバイスを培養槽内に設置したり、逆に培養槽に設置されたマイクロ流体デバイスを取り出す際に、培養槽の扉が開かれる。培養槽の扉が開かれることで、周囲の雰囲気が入り込み、培養槽内の湿度が低下する。本発明者の研究結果によれば、98%の湿度に保持されていた培養槽の雰囲気の湿度が、扉の開放によって、40%台の湿度にまで低下することが確認された。
【0008】
その後、培養槽の扉が再び閉められると、培養槽内の湿度は所定の値まで復帰する。しかし、培養槽の湿度が所定の値に復帰するためには、ある程度の時間を要する。この結果、マイクロ流体デバイス本体の周囲に設けられた貯水槽内の水だけでなく、マイクロ流体デバイスに注入された培養液も蒸発してしまう。特に、培養槽は、複数の担当者によって共有して利用されることもあり、この場合、培養槽の扉が開かれる頻度が高まる。この結果、培養槽内の湿度が低下する頻度が高くなり、培養液の蒸発量も増大することが想定される。
【0009】
貯水槽の水面の面積を増やせば、貯水槽からの水の蒸発量を増やすことができるが、マイクロ流体デバイスの存在する空間領域も増えるため、湿度が所定の値に戻るまでの速度の改善は限定的である。また、マイクロ流体デバイス自体が大型化するため、集積化が困難となる。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑み、細胞を培養するのに利用される培養容器において、培養容器自体の大型化を抑制しながらも、細胞培養中の雰囲気の湿度低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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