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公開番号
2025013535
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024194522,2023121494
出願日
2024-11-06,2019-09-30
発明の名称
印刷用カセット
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
B41J
17/32 20060101AFI20250117BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】サイズの大型化を抑制しつつ、駆動シャフトから内部のスプールとギアとの双方に駆動力を入力できる印刷用カセットを提供する。
【解決手段】本開示は、軸回転する駆動シャフトを備える印刷装置本体に着脱可能な印刷用カセットである。印刷用カセットは、第1テープと、第1方向と平行な回転軸心周りに回転可能であり、第1テープが巻回されている又は第1テープが巻回されるように構成されたスプールと、スプールに設けられ、駆動シャフトの駆動力をスプールに伝達する第1係合部と、第1方向においてスプールとは異なる位置に配置されると共に、他のギアと係合し、駆動シャフトの駆動力を他のギアに伝達する入力ギアと、を備える。印刷装置本体に装着された状態で、第1係合部と入力ギアとは、第1方向において互いに異なる位置で駆動シャフトに係合する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
軸回転する駆動シャフトを備える印刷装置本体に着脱可能な印刷用カセットであって、
第1テープと、
第1方向と平行な回転軸心周りに回転可能であり、前記第1テープが巻回されている又は前記第1テープが巻回されるように構成されたスプールと、
前記スプールに設けられ、前記駆動シャフトの駆動力を前記スプールに伝達する第1係合部と、
前記第1方向において前記スプールとは異なる位置に配置されると共に、他のギアと係合し、前記駆動シャフトの前記駆動力を前記他のギアに伝達する入力ギアと、
を備え、
前記印刷装置本体に装着された状態で、前記第1係合部と前記入力ギアとは、前記第1方向において互いに異なる位置で前記駆動シャフトに係合する、印刷用カセット。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記スプールは、内周面により中空部が規定される円筒状であり、
前記第1係合部は、前記内周面に設けられたスプール側スプライン歯であり、
前記印刷装置本体に装着された状態で、前記スプールの前記中空部に前記駆動シャフトが挿通されると共に、前記スプール側スプライン歯が前記駆動シャフトに係合する、請求項1に記載の印刷用カセット。
【請求項3】
前記入力ギアは、前記入力ギアのピッチ円よりも径方向内側に配置された第2係合部を有し、
前記入力ギアの回転軸心は、前記第1方向において前記スプールの前記中空部と重なり、
前記印刷装置本体に装着された状態で、前記第2係合部が前記駆動シャフトに係合する、請求項2に記載の印刷用カセット。
【請求項4】
前記入力ギアは、前記入力ギアのピッチ円よりも径方向内側に配置されると共に、前記第1方向に延伸し、前記スプールの前記中空部に挿入される壁部を有し、
前記第2係合部は、前記壁部に設けられ、前記入力ギアの前記回転軸心に向かって突出するギア側スプライン歯である、請求項3に記載の印刷用カセット。
【請求項5】
第1テープと、
第1方向と平行な回転軸心周りに回転可能であり、前記第1テープが巻回されている又は前記第1テープが巻回されるように構成され、内周面により中空部が規定される円筒状のスプールと、
前記内周面から前記中空部に向かって突出し、外部から駆動力が入力されるスプール側スプライン歯と、
前記第1方向において前記スプールとは異なる位置に配置されると共に、他のギアと係合する入力ギアと、
前記入力ギアに設けられ、前記外部からの前記駆動力が入力される係合部と、
を備え、
前記係合部の少なくとも一部は、前記第1方向において前記中空部と重なる、印刷用カセット。
【請求項6】
前記入力ギアの回転軸心は、前記第1方向において前記スプールの前記中空部と重なり、
前記入力ギアは、前記入力ギアのピッチ円よりも径方向内側に配置されると共に、前記第1方向に延伸し、前記スプールの前記中空部に挿入される壁部を有し、
前記係合部は、前記壁部に設けられ、前記入力ギアの前記回転軸心に向かって突出する
ギア側スプライン歯である、請求項5に記載の印刷用カセット。
【請求項7】
前記第1方向において前記入力ギアの一部と前記スプールとの間に位置し、前記第1方向と交差する方向に延設される第1隔離壁と、
前記第1隔離壁を前記第1方向に貫通する孔と、
をさらに備え、
前記壁部は、前記孔を通過して前記スプールの前記中空部に挿入される、請求項4又は請求項6に記載の印刷用カセット。
【請求項8】
前記第1方向において前記入力ギアに対し前記スプールとは反対側に配置された第2隔離壁をさらに備え、
前記第2隔離壁は、
前記入力ギアに挿通されるギア軸と、
前記ギア軸が突出するギア対向面と、
を有し、
前記第1方向において、前記入力ギアの一部は、前記第1隔離壁と前記ギア対向面との間に配置され、
前記ギア軸の先端は、前記第1方向において前記壁部のうち前記ギア対向面から最も離間した端部よりも前記ギア対向面に近い位置に配置される、請求項7に記載の印刷用カセット。
【請求項9】
前記ギア軸は、前記先端において前記ギア対向面に向かって凹んだ凹部を有する、請求項8に記載の印刷用カセット。
【請求項10】
前記スプール及び前記入力ギアを前記入力ギアの前記回転軸心と垂直な仮想面に投影した投影図において、前記スプール側スプライン歯の内接円の直径は、前記ギア側スプライン歯の内接円の直径よりも大きい、請求項4、又は請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷用カセットに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
テープに印刷を行う装置では、テープを収納したカセットを本体に着脱することで、テープの交換及び供給が行われる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-56263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のカセットは、巻取スプールを回転させることでテープを巻き取る。巻取スプールは、印刷装置の本体から駆動シャフトによって駆動力が伝達されることで回転する。また、上述のカセットにおいて、例えばテープを搬送するための駆動力を伝達するギアがカセットの内部に必要となる場合がある。このギアにも、印刷装置の本体から駆動シャフトによって駆動力を伝達する必要がある。
【0005】
そのため、巻取スプール駆動用の駆動シャフトを挿入するスペースと、ギア駆動用の駆動シャフトを挿入するスペースとの双方がカセット内部に必要となる。その結果、これらの駆動シャフトの軸方向(つまり挿入方向)と垂直な方向におけるカセットのサイズが大きくなる。
【0006】
本開示の一局面は、サイズの大型化を抑制しつつ、駆動シャフトから内部のスプールとギアとの双方に駆動力を入力できる印刷用カセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、軸回転する駆動シャフトを備える印刷装置本体に着脱可能な印刷用カセットである。印刷用カセットは、第1テープと、第1方向と平行な回転軸心周りに回転可能であり、第1テープが巻回されている又は第1テープが巻回されるように構成されたスプールと、スプールに設けられ、駆動シャフトの駆動力をスプールに伝達する第1係合部と、第1方向においてスプールとは異なる位置に配置されると共に、他のギアと係合し、駆動シャフトの駆動力を他のギアに伝達する入力ギアと、を備える。
【0008】
印刷装置本体に装着された状態で、第1係合部と入力ギアとは、第1方向において互いに異なる位置で駆動シャフトに係合する。
【0009】
本開示の別の態様は、第1テープと、内周面により中空部が規定される円筒状のスプールと、内周面から中空部に向かって突出し、外部から駆動力が入力されるスプール側スプライン歯と、第1方向においてスプールとは異なる位置に配置されると共に、他のギアと係合する入力ギアと、入力ギアに設けられ、外部からの前記駆動力が入力される係合部と、を備える印刷用カセットである。
【0010】
スプールは、第1方向と平行な回転軸心周りに回転可能であり、第1テープが巻回されている又は第1テープが巻回されるように構成される。係合部の少なくとも一部は、第1方向において中空部と重なる。
(【0011】以降は省略されています)
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