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公開番号2025013025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116284
出願日2023-07-14
発明の名称油圧回路
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】コントロールバルブと油圧アクチュエータとの間を双方向にオイルが流れる油圧回路において、油圧アクチュエータからコントロールバルブに異物が入ることを防止するフィルタの目詰まりを抑制することが可能な油圧回路を提供する。
【解決手段】油圧回路1は、コントロールバルブ13とセカンダリ駆動油室132とを連通し、オイルが双方向に流れるセカンダリ圧油路71と、セカンダリ圧油路71に介装され、セカンダリ駆動油室132からコントロールバルブ13に排出されるオイル中の異物を捕捉するフィルタ73と、セカンダリ圧油路71のフィルタ73の下流とオイルパン11とを連通する第2油路72と、オイルポンプ10が駆動されているときにセカンダリ圧油路71を開くとともに第2油路72を閉じ、オイルポンプ10が停止しているときにセカンダリ圧油路71を閉じるとともに第2油路72を開く切替弁75とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
オイル中の異物を捕捉するオイルストレーナを介して、オイルパンに貯留されているオイルを吸入、昇圧して吐出するオイルポンプと、
前記オイルポンプから吐出されるオイルを用いて、油圧アクチュエータの油圧を調節するコントロールバルブと、
前記コントロールバルブと前記油圧アクチュエータとを連通し、前記コントロールバルブから前記油圧アクチュエータに供給されるオイル、及び、前記油圧アクチュエータから前記コントロールバルブに排出されるオイルが双方向に流れる第1油路と、
前記第1油路に介装され、前記油圧アクチュエータから前記コントロールバルブに排出されるオイル中の異物を捕捉するフィルタと、
前記第1油路の前記フィルタと前記油圧アクチュエータとの間と、前記オイルパンとを連通する第2油路と、
前記オイルポンプが駆動されているときには、前記第1油路を開くとともに前記第2油路を閉じ、前記オイルポンプが停止しているときには、前記第1油路を閉じるとともに前記第2油路を開く切替弁と、を備えることを特徴とする油圧回路。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記切替弁は、
一方の端部が前記オイルポンプの吸入口と連通され、該一方の端部に前記オイルポンプの駆動による吸入負圧が作用し、他方の端部が前記第1油路と連通され、該他方の端部に前記コントロールバルブにより調圧された前記第1油路の油圧が作用するスプールと、
前記スプールの一方の端部に対して、前記第1油路を閉じるとともに前記第2油路を開く方向に付勢力を付与する付勢手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の油圧回路。
【請求項3】
前記第2油路は、一方の端部が、前記フィルタの下流側において前記第1油路と接続され、他方の端部が、前記オイルパンに配設される前記オイルストレーナの近傍に配置されることを特徴とする請求項2に記載の油圧回路。
【請求項4】
前記第2油路は、前記オイルポンプが停止しているときに、前記フィルタに捕捉された異物が自重で沈下するよう、前記一方の端部から前記他方の端部にかけて低くなるように配設されることを特徴とする請求項3に記載の油圧回路。
【請求項5】
前記油圧アクチュエータは、無段変速機を構成するプーリの油圧シリンダであることを特徴とする請求項4に記載の油圧回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧回路に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両用の自動変速機(例えば、有段自動変速機(Step AT)や無段変速機(CVT)等)では、例えば、エンジンの動力により駆動され高圧のオイルを吐出するオイルポンプを備え、オイルポンプから吐出される高圧のオイルをコントロールバルブ(バルブボディ)で調圧して各部に供給することで変速や前進/後進切換等の各機能を実現している。
【0003】
ここで、コントロールバルブは、異物(コンタミネーション)の噛み込みに脆弱であるため、通常、オイルポンプの上流には、オイル中の異物を捕捉して取り除く濾過装置であるオイルストレーナが設けられている。すなわち、オイルポンプは、コントロールバルブに異物が入らないように、オイル中の異物を捕捉するオイルストレーナを介して、オイルパンに貯留されているオイルを吸入、昇圧してコントロールバルブに供給する。
【0004】
ここで、例えば、特許文献1には、エンジンにより駆動されるオイルポンプから吐出される作動油を、セカンダリプーリのプーリ溝幅を変化させるセカンダリシリンダの油室に調圧して供給するセカンダリ圧調整弁と、セカンダリ圧調整弁のドレインポートと前進用クラッチおよび後退用ブレーキとを接続するクラッチ圧路に設けられ、セカンダリ圧調整弁のドレイン圧を元圧としてクラッチ圧を調圧するクラッチ圧調整弁と、クラッチ圧路の上流側に設けられたフィルタとを有し、クラッチ圧路を介して供給される作動油をフィルタによって濾過する無段変速機の作動油濾過装置が開示されている。
【0005】
この無段変速機の作動油濾過装置によれば、セカンダリ圧調整弁のドレインポートから吐出された作動油が、異物(コンタミネーション)が除去された後、無段変速機の油圧回路を構成する各々の弁、油室、軸受および摺動部に供給されるため、無段変速機の制御性能の維持、機能の低下を防止し、各摺動部の信頼性および耐久性を維持向上することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-221324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、1つの油路において双方向のオイル(作動油)の流れが存在する場合がある。より具体的には、例えば、油圧アクチュエータ(無段変速機のプーリの油圧シリンダ等)と、コントロールバルブに設けられ油圧アクチュエータに対するオイルの供給と排出とを切り替える切替弁とを連通する油路では、オイルの供給時と排出時とでオイルの流れが逆転(反転)する。
【0008】
このようなコントロールバルブ(切替弁)と油圧アクチュエータとの間で双方向にオイルが流れる油路において、油圧アクチュエータからコントロールバルブに異物(コンタミネーション)が入らないように、油圧アクチュエータとコントロールバルブとの間にオイル中の異物を捕捉するフィルタを介装しようとした場合、当該フィルタが異物を補足して目詰まりを起こすことで、油圧回路内の圧損の増加や応答性の低下等といった油圧機能の低下を引き起こすことが想定される。
【0009】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、コントロールバルブと油圧アクチュエータとの間を双方向にオイルが流れる油圧回路において、油圧アクチュエータからコントロールバルブに異物(コンタミネーション)が入ることを防止するフィルタの目詰まりを抑制することが可能な油圧回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る油圧回路は、オイル中の異物を捕捉するオイルストレーナを介して、オイルパンに貯留されているオイルを吸入、昇圧して吐出するオイルポンプと、オイルポンプから吐出されるオイルを用いて、油圧アクチュエータの油圧を調節するコントロールバルブと、コントロールバルブと油圧アクチュエータとを連通し、コントロールバルブから油圧アクチュエータに供給されるオイル、及び、油圧アクチュエータからコントロールバルブに排出されるオイルが双方向に流れる第1油路と、第1油路に介装され、油圧アクチュエータからコントロールバルブに排出されるオイル中の異物を捕捉するフィルタと、第1油路のフィルタと油圧アクチュエータとの間と、オイルパンとを連通する第2油路と、オイルポンプが駆動されているときには、第1油路を開くとともに第2油路を閉じ、オイルポンプが停止しているときには、第1油路を閉じるとともに第2油路を開く切替弁とを備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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