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公開番号2025058758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168893
出願日2023-09-28
発明の名称エアバッグ装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B60R 21/207 20060101AFI20250402BHJP(車両一般)
要約【課題】車両Vの側面から衝突が発生したときにおける乗員の安全性を向上する。
【解決手段】着座シートS1に収納され、車両Vに衝突が発生したときに、乗員P1の車幅方向内側に向かって膨張展開するエアバッグ部200と、エアバッグ部200に接合された基布としての基布300と基布310と基布320と、一方端はエアバッグ部200に接合され、他方端は着座シートS1に接合されたテザー400とテザー410とを備え、エアバッグ部200には、車両上側においてU字形状をなして突出する気室210と、車両下側においてU字形状をなして突出する気室220と、車両上下方向に向かって展開する気室230および気室240と、が環状に連結されて展開し、一方端がエアバッグ部200に接合され、他方端がシートバック部100に接合されたテザー400と、一方端がエアバッグ部200に接合され、他方端がシートクッション部110の車両前側に接合されたテザー410と、が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも車両の前側におけるいずれかの車両用シートに設けられ、
前記車両用シートに収納され、前記車両に衝突が発生したときに、乗員の車幅方向内側に向かって膨張展開するエアバッグ部と、
前記エアバッグ部に接合された基布と、
一方端は前記エアバッグ部に接合され、他方端は前記車両用シートに接合されたテザーと、
を備え、
前記エアバッグ部は、環状に連結された複数の円筒状気室を有し、
前記エアバッグ部が膨張展開したときに、前記エアバッグ部の車両上側において車幅方向内側に向かってU字形状をなして突出し、U字形状の内側に沿って第1の基布が接合されている第1の気室と、
前記エアバッグ部が膨張展開したときに、前記エアバッグ部の車両下側において車幅方向内側に向かってU字形状をなして突出し、U字形状の内側に沿って第2の基布が接合されている第2の気室と、
前記エアバッグ部の車両上側において前記第1の気室の車両後側に接合し、前記エアバッグ部の車両下側において前記第2の気室の車両後側に接合し、前記エアバッグ部が膨張展開したときに、車両上下方向に延在して展開する第3の気室と、
前記エアバッグ部の車両上側において前記第1の気室の車両前側に接合し、前記エアバッグ部の車両下側において前記第2の気室の車両前側に接合し、前記エアバッグ部が膨張展開したときに、車両上下方向に延在して展開する第4の気室と、
が環状に連結されて展開し、
前記第3の気室と前記第4の気室との間には、第3の基布が接合され、
一方端が車両前側における前記第1の気室と前記第4の気室との接合部において前記エアバッグ部に接合され、他方端が前記車両用シートにおける着座面の車両前側に接合された第1のテザーと、
一方端が車両前側における前記第2の気室と前記第4の気室との接合部において前記エアバッグ部に接合され、他方端が前記車両用シートにおける着座面の車両前側に接合された第2のテザーと、
が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
さらに、前記エアバッグ部の車両上側において前記第1の気室の外側に沿って接合され、前記エアバッグ部の車両下側において前記第2の気室の外側に沿って接合され、前記エアバッグ部の車両後側において前記第3の気室の車両外側上下方向に沿って接合され、前記エアバッグ部の車両前側において前記第4の気室の車両外側上下方向に沿って接合されている第4の基布を備え、
前記エアバッグ部が膨張展開したときに、前記第1の基布と、前記第2の基布と、前記第3の基布と、前記第4の基布とに囲われ、車両上下方向に延在して展開する第5の気室が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記車両用シートにおいて、運転席側シートと助手席側シートとに設けられていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2いずれかに記載のエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両衝突時における乗員を保護する安全装置として、エアバッグ装置が既に広く実用化され、普及している。
上記エアバッグ装置の1つとして、自車両に対して側面からの衝突が発生したときに、側面からの衝突によって発生する乗員の挙動を抑制するように、乗員を保護するファーサイドエアバッグ装置も実用化されている。
【0003】
この種のエアバッグ装置としては、例えば、車両に対して側方から衝撃が加わったときに、エアバッグを複数のシート間で展開及び膨張させる。エアバッグは、エアバッグ本体部と、エアバッグ本体部の上部における前端部から車両前側に向かって突出するエアバッグ突出部と、エアバッグ突出部における先端部とエアバッグ本体部における乗員側の部位とを連結するテザーとを備えている。テザーの長さは、エアバッグにおける乗員側の面に沿ったテザーの前後の両端部との連結部間の長さよりも短く、テザーの後端部は、ヘッドレストにおける乗員の頭部と接触する接触面よりも後方に位置する技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-154365号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1に記載のエアバッグ装置は、車両の側面から衝突が発生したときに、エアバック突出部におけるU字形状の先端部がテザーによって引っ張られ、エアバック突出部が屈曲することによって乗員の頭部を拘束し受け止めるものである。
しかしながら、膨張展開したエアバックおよびテザーが座席部に固定されていることによって、エアバックが受け止めた乗員の頭部を含めた上半身部は、エアバックの固定箇所を中心として回転移動する。そのため、乗員の上半身部がエアバックとともに回転し、乗員の上半身が衝突による移動方向に向いてしまう虞があるという課題があった。
【0006】
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、車両の側面から衝突が発生したときにおける乗員の安全性を向上するエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、少なくとも車両の前側におけるいずれかの車両用シートに設けられ、前記車両用シートに収納され、前記車両に衝突が発生したときに、乗員の車幅方向内側に向かって膨張展開するエアバッグ部と、前記エアバッグ部に接合された基布と、一方端は前記エアバッグ部に接合され、他方端は前記車両用シートに接合されたテザーと、を備え、前記エアバッグ部は、環状に連結された複数の円筒状気室を有し、前記エアバッグ部が膨張展開したときに、前記エアバッグ部の車両上側において車幅方向内側に向かってU字形状をなして突出し、U字形状の内側に沿って第1の基布が接合されている第1の気室と、前記エアバッグ部が膨張展開したときに、前記エアバッグ部の車両下側において車幅方向内側に向かってU字形状をなして突出し、U字形状の内側に沿って第2の基布が接合されている第2の気室と、前記エアバッグ部の車両上側において前記第1の気室の車両後側に接合し、前記エアバッグ部の車両下側において前記第2の気室の車両後側に接合し、前記エアバッグ部が膨張展開したときに、車両上下方向に延在して展開する第3の気室と、前記エアバッグ部の車両上側において前記第1の気室の車両前側に接合し、前記エアバッグ部の車両下側において前記第2の気室の車両前側に接合し、前記エアバッグ部が膨張展開したときに、車両上下方向に延在して展開する第4の気室と、が環状に連結されて展開し、前記第3の気室と前記第4の気室との間には、第3の基布が接合され、一方端が車両前側における前記第1の気室と前記第4の気室との接合部において前記エアバッグ部に接合され、他方端が前記車両用シートにおける着座面の車両前側に接合された第1のテザーと、一方端が車両前側における前記第2の気室と前記第4の気室との接合部において前記エアバッグ部に接合され、他方端が前記車両用シートにおける着座面の車両前側に接合された第2のテザーと、が設けられているエアバッグ装置を提案している。
【発明の効果】
【0008】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、車両の側面から衝突が発生したときにおける乗員の安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置を搭載した車両を車両上側から見た平面図である。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置を搭載した着座シートを車両上側から見た斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置において、エアバッグが膨張展開している状態を車両上側から見た斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置において車両の側面から衝突が発生したときのエアバッグが膨張展開した状態を示す車両進行方向側から見た正面図である。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置において車両の側面から衝突が発生したときのエアバッグが膨張展開した状態を示す車両上側から見た斜視図である。
本発明の第2の実施形態に係るエアバッグ装置においてエアバッグが膨張展開した状態を示す平面図である。
本発明の第2の実施形態に係るエアバッグ装置において車両の側面から衝突が発生したときのエアバッグが膨張展開した状態を示す車両進行方向側から見た正面図である。
本発明の第2の実施形態に係るエアバッグ装置において車両の側面から衝突が発生したときのエアバッグが膨張展開した状態を示す車両上側から見た斜視図である。
本発明の変形例1に係るエアバッグ装置においてエアバッグが膨張展開した状態を車両上側から見た平面図である。
本発明の変形例2に係るエアバッグ装置においてエアバッグが膨張展開した状態を車両上側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1から図10を用いて、本実施形態に係るエアバッグ装置1およびエアバッグ装置1Aについて説明する。なお、図面に適宜示されている矢印FRは、車両Vの車両進行方向を示し、矢印UPは車両の上側を示し、矢印RHは車両進行方向に対して右側を示している。また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両の上下方向、車両進行方向を前としての前後方向、車両進行方向に対する左右方向を示すものとする。
運転席は、車両Vの車両進行方向に対して左側にあってもよいし、右側にあってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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