TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025047632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156232
出願日2023-09-21
発明の名称水素脆化特性判定方法
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 3/32 20060101AFI20250326BHJP(測定;試験)
要約【課題】 従来の水素脆化特性判定方法では、試験片の作製や疲労試験に時間を要し、また、試験結果が実部品に反映し難いという課題がある。
【解決手段】 本発明の水素脆化特性判定方法10では、実部品を用いて試験片11を作製し、錆を付与した試験片11を中性錆落とし液中にて超音波加振することで、試験片11に水素チャージしながら衝撃を加え、水素脆化による疲労亀裂を発生させる。この水素脆化特性判定方法10により、錆腐食環境下で繰り返し荷重を受ける部品に高強度鋼を採用する際の水素脆化特性が、短時間かつ高精度で、且つ、危険な試薬を使用することなく安全に判定される。また、実部品の一部を試験片11として用いることで、水素脆化特性の判定の結果が実部品に反映され易くなり、水素脆化特性判定の正確性を高めることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に組み付けられる実部品を破断し、破断面を有する試験片を作製する試験片作製工程と、
前記試験片の前記破断面に錆を付与する錆付与工程と、
前記試験片を中性錆落とし液中に浸漬し、前記試験片に衝撃波を加えることで、前記試験片の前記破断面を水素脆化させる水素脆化工程と、
前記試験片の前記破断面に生じた亀裂量を用いて、前記試験片の水素脆化特性を判定する水素脆化特性判定工程と、を具備することを特徴とする水素脆化特性判定方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記実部品は、高強度鋼からなる部材であり、前記車両の繰り返し荷重を受けることを特徴とする請求項1に記載の水素脆化特性判定方法。
【請求項3】
前記水素脆化工程では、超音波加振装置を用いて前記試験片に前記衝撃波を加えることを特徴とする請求項1に記載の水素脆化特性判定方法。
【請求項4】
前記水素脆化特性判定工程では、前記試験片の前記破断面に生じた亀裂量を測定し、前記亀裂量を予め設定した閾値と対比し、前記亀裂量が前記閾値未満である場合には、前記試験片は前記水素脆化特性の合格基準を満たすと判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の水素脆化特性判定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素脆化特性判定方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両の軽量化のため、車両に組み付けられる実部品に高強度鋼の適用が進められている。
【0003】
従来の金属材料の試験片の水素侵入下のせん断疲労特性の判定方法として、例えば、特許文献1に記載の判定方法が知られている。
【0004】
特許文献1の判定方法では、ねじり負荷等を受ける機械要素に用いられる金属材料に対してせん断疲労特性の評価を行う。そのため、試験片としては、なるべく大きなせん断応力が試験片最小径部の表面に作用するように事前検討し、試験片として適した形状に作製される。
【0005】
そして、チオシアン酸アンモニウム水溶液中にて上記試験片に対して水素チャージを行った後に、上記試験片に完全両振りの超音波ねじり振動を与えることで、水素侵入下のせん断疲労特性が判定される。
【0006】
また、従来の鋼材の水素脆化試験溶液及び試験方法として、例えば、特許文献2に記載の試験方法が知られている。
【0007】
特許文献2の試験方法では、水素脆化試験溶液として、酢酸と酢酸ナトリウムからなる酢酸緩衝溶液とチオシアン酸アンモニウムとが含まれる。そして、上記溶液中のチオシアン酸アンモニウム濃度と酢酸濃度が所定の濃度範囲内にあり、かつ試験前のpHが4.0~5.0の範囲内となる。そして、上記水素脆化試験溶液中に浸漬した試験材に水素チャージを行った後、試験材の破断時間または割れの発生状態で水素脆化特性が判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2011-191254号公報
特許第6575927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の水素脆化特性判定方法では、高強度鋼部品の鋼種間の寿命差が的確に評価されず、高強度鋼部品が実使用環境下で破壊するケースがあるという課題がある。これは、従来の水素脆化特性判定方法では、実際の高強度鋼部品の形状とは異なる試験片が用いられ、実際の高強度鋼部品に水素脆化特性判定の結果がそのまま反映され難いことが原因であると考えられる。
【0010】
従って、鋼種による水素脆化特性だけではなく、部品形状による設計応力や製品硬度も加味して水素脆化特性を判定することができる新たな水素脆化特性判定方法が望まれる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社SUBARU
車両用駆動装置
今日
株式会社SUBARU
エアバッグ装置
今日
株式会社SUBARU
車両用空調ダクト
今日
株式会社SUBARU
車両の運転支援装置
今日
株式会社SUBARU
ステアリングホイール及び情報提示装置
今日
株式会社SUBARU
内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法
今日
株式会社SUBARU
車両用シート装置による乗員保護機能を有する車両
今日
株式会社SUBARU
車両用シート装置による乗員保護機能を有する車両
今日
株式会社SUBARU
車両用シート装置による乗員保護機能を有する車両
今日
個人
通電検査装置
6日前
個人
光フアィバー距離計測器
8日前
日本精機株式会社
位置検出装置
2日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
今日
株式会社ハシマ
検針機
5日前
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
2日前
富士電機株式会社
エンコーダ
今日
富士電機株式会社
放射線検出器
7日前
DIC株式会社
測定装置
7日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
2日前
TDK株式会社
温度センサ
今日
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
5日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
5日前
ダイハツ工業株式会社
凹部の深さ測定方法
5日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
5日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
5日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
6日前
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
2日前
株式会社テイエルブイ
厚さ測定装置及び厚さ測定方法
7日前
セイコーエプソン株式会社
干渉計
2日前
TDK株式会社
センサ
今日
株式会社JVCケンウッド
撮像装置及び測距方法
5日前
内山工業株式会社
分析装置用部材
1日前
日本信号株式会社
表示装置
今日
日東建設株式会社
ボルト・ナットの健全性検査装置
5日前
浜松ホトニクス株式会社
分光計測装置
6日前
株式会社SUBARU
蓄電池の状態センサ装置
2日前
続きを見る