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公開番号2025057928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167769
出願日2023-09-28
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類F16D 25/0638 20060101AFI20250402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】摩擦クラッチのジャダーを解消する。
【解決手段】車両用駆動装置は、複数の摩擦プレートを互いに締結させるピストンを備える摩擦クラッチと、前記ピストンによって区画されるピストン油室に供給される作動油圧を制御するバルブユニットと、前記バルブユニットを制御する制御システムと、を有する。前記制御システムは、前記前輪の舵角が閾値を上回る状態のもとで、前記摩擦クラッチにジャダーが発生しているか否かを判定する。前記制御システムは、前記摩擦クラッチにジャダーが発生していると判定した場合に、前記前輪の舵角が前記閾値を下回る状態のもとで、前記ピストン油室に供給される作動油圧を上下に変動させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
前輪および後輪を駆動する車両用駆動装置であって、
前記前輪と前記後輪とを接続する動力伝達経路に設けられ、オイル潤滑される複数の摩擦プレートと、前記複数の摩擦プレートを互いに締結させるピストンと、を備える摩擦クラッチと、
前記ピストンによって区画されるピストン油室に接続され、前記ピストン油室に供給される作動油圧を制御するバルブユニットと、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記バルブユニットを制御する制御システムと、
を有し、
前記制御システムは、
前記前輪の舵角が閾値を上回る状態のもとで、前記摩擦クラッチにジャダーが発生しているか否かを判定し、
前記摩擦クラッチにジャダーが発生していると判定した場合に、前記前輪の舵角が前記閾値を下回る状態のもとで、前記ピストン油室に供給される作動油圧を上下に変動させる油圧変動制御を実行する、
車両用駆動装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記制御システムは、
前記摩擦クラッチにジャダーが発生していると判定した場合に、前記前輪の舵角が前記閾値を下回り、かつ前記前輪と前記後輪との少なくとも何れか一方のブレーキ機構が作動している状態のもとで、前記油圧変動制御を実行する、
車両用駆動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記制御システムは、
前記摩擦クラッチにジャダーが発生していると判定した場合に、前記前輪の舵角が前記閾値を下回り、かつ車両加速度と車両減速度との双方が閾値を下回る状態のもとで、前記油圧変動制御を実行する、
車両用駆動装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記制御システムは、第1目標油圧と第2目標油圧とを交互に切り替えることで前記油圧変動制御を実行し、
前記第1目標油圧は、前記油圧変動制御を開始する直前の目標作動油圧よりも高い油圧であり、
前記第2目標油圧は、前記油圧変動制御を開始する直前の前記目標作動油圧よりも低い油圧である、
車両用駆動装置。
【請求項5】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記制御システムは、前記摩擦クラッチの回転速度が高くなるほどに、前記油圧変動制御の実行時間を短く設定する、
車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
前輪および後輪を駆動する車両は、前後輪にトルクを分配するトランスファクラッチを有している。また、トランスファクラッチは、複数の摩擦プレートを互いに接触させてトルクを伝達する摩擦クラッチである。このため、摩擦プレートに形成される摩擦面の状態によっては、摩擦クラッチにジャダーが発生してしまう虞がある(特許文献1-3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-196810号公報
特開2001-336622号公報
特開2008-32232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、トランスファクラッチ等の摩擦クラッチにジャダーが発生することは、車体振動を招いて乗員に違和感を与える要因であるため、摩擦クラッチのジャダーを解消することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、車両用駆動装置は、前輪と後輪とを接続する動力伝達経路に設けられ、オイル潤滑される複数の摩擦プレートと、前記複数の摩擦プレートを互いに締結させるピストンと、を備える摩擦クラッチを有する。前記車両用駆動装置は、前記ピストンによって区画されるピストン油室に接続され、前記ピストン油室に供給される作動油圧を制御するバルブユニットを有する。前記車両用駆動装置は、互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記バルブユニットを制御する制御システムを有する。前記制御システムは、前記前輪の舵角が閾値を上回る状態のもとで、前記摩擦クラッチにジャダーが発生しているか否かを判定する。前記制御システムは、前記摩擦クラッチにジャダーが発生していると判定した場合に、前記前輪の舵角が前記閾値を下回る状態のもとで、前記ピストン油室に供給される作動油圧を上下に変動させる油圧変動制御を実行する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、摩擦クラッチのジャダーを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態である車両用駆動装置を備えた車両の一例を示す図である。
パワーユニットおよび制御システムの一例を示す図である。
制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
ジャダー判定制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
ジャダー解消制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
実行時間の一例を示す図である。
ジャダー解消制御の実行状況の一例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
<パワーユニット>
図1は本開示の一実施形態である車両用駆動装置10を備えた車両11の一例を示す図である。図1に示すように、車両11は、エンジン12およびトランスミッション13からなるパワーユニット14を有している。パワーユニット14の後輪出力軸15は、プロペラ軸16およびリヤデファレンシャル機構17を介して後輪18に連結されている。また、パワーユニット14はフロントデファレンシャル機構20を備えており、フロントデファレンシャル機構20は前輪21に連結されている。
【0010】
図2はパワーユニット14および制御システム60の一例を示す図である。図2に示すように、パワーユニット14のトランスミッション13は、トルクコンバータ22、変速機構23およびトランスファクラッチ24を有している。変速機構23の変速入力軸25は、トルクコンバータ22を介してエンジン12に連結されている。また、図1および図2に示すように、変速機構23の変速出力軸26は、ギヤ列27、前輪出力軸28およびフロントデファレンシャル機構20を介して前輪21に連結されている。さらに、変速機構23の変速出力軸26は、トランスファクラッチ24、後輪出力軸15、プロペラ軸16およびリヤデファレンシャル機構17を介して後輪18に連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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