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公開番号2025054302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163346
出願日2023-09-26
発明の名称車両用バッテリの冷却構造
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類B60K 1/04 20190101AFI20250331BHJP(車両一般)
要約【課題】バッテリモジュールの温度上昇による劣化を防ぐことでバッテリ寿命を延ばすと共に、複数のバッテリモジュール間での温度のばらつきを抑制して出力制限を回避し、バッテリの使い切りを可能とする車両用バッテリの冷却構造を提供する。
【解決手段】車両用バッテリの冷却構造は、複数のバッテリモジュールを車両前後方向に沿って配列させて収容したバッテリパックと、走行風が吹き込む吹込口と、バッテリパックよりも上側の走行風経路において、車両前後方向に沿って複数の噴霧口を有し、バッテリパックに向けて噴霧口から冷却用水を噴霧する水噴霧機構とを備える。水噴霧機構は、その車両前後方向の後方側に位置する噴霧口において、それよりも前方側に位置する噴霧口よりも多くの冷却用水を噴霧する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両用バッテリの冷却構造であって、
複数のバッテリモジュールを車両前後方向に沿って配列させて収容したバッテリパックと、
走行風が吹き込む吹込口と、
前記バッテリパックよりも上側の走行風経路において、車両前後方向に沿って複数の噴霧口を有し、前記バッテリパックに向けて前記噴霧口から冷却用水を噴霧する水噴霧機構と、を備え、
前記水噴霧機構は、その車両前後方向の後方側に位置する前記噴霧口において、それよりも前方側に位置する前記噴霧口よりも多くの冷却用水を噴霧する
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却構造。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記バッテリパックの筐体は、その車両前後方向の後方側の箇所を熱伝導性材料で形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリの冷却構造。
【請求項3】
前記バッテリパック内における前記バッテリモジュール間の走行風経路に冷却フィンを設け、
車両前後方向の後方側に位置する前記冷却フィンほど、その表面積がより大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリの冷却構造。
【請求項4】
前記バッテリモジュールが有するバッテリセルの温度を検知するバッテリ温度センサと、
前記バッテリ温度センサにより検知される温度に基づいて、前記水噴霧機構における前記噴霧口からの冷却用水の噴霧量を制御する制御部と、を備える
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の車両用バッテリの冷却構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用バッテリの冷却構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、電源として高電圧バッテリを搭載した車両では、充放電時のバッテリモジュールの温度上昇が比較的顕著であるため、通常、温度上昇による劣化を回避するための冷却手段を設けている。バッテリの中でも比較的熱に強い全固体電池は、水冷方式のような比較的強い冷却能力に頼らずとも、軽量化、コスト低減の面でも効果的な走行風による空冷を行うことが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5494584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような従来の走行風による空冷では、走行風の温度が制御できないため、外気温が高いときには低い空冷温度を確保することができず、バッテリモジュールを十分に冷却できない可能性がある。また、多くの場合、前方側に位置するバッテリモジュールは走行風が直接当たることから冷却され易いが、後方側に位置するバッテリモジュールはそれよりも前方側のバッテリモジュールにより温められた風が当たることから冷却され難い。これにより、冷却され難いバッテリモジュールは劣化し易くバッテリ寿命が短くなる。またこれにより、複数個のバッテリモジュール間で温度のばらつきが生じるため、出力制限によりバッテリの使い切りができなくなる。
【0005】
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものであり、バッテリモジュールの温度上昇による劣化を防ぐことでバッテリ寿命を延ばすと共に、複数のバッテリモジュール間での温度のばらつきを抑制して出力制限を回避し、バッテリの使い切りを可能とする車両用バッテリの冷却構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両用バッテリの冷却構造であって、複数のバッテリモジュールを車両前後方向に沿って配列させて収容したバッテリパックと、走行風が吹き込む吹込口と、前記バッテリパックよりも上側の走行風経路において、車両前後方向に沿って複数の噴霧口を有し、前記バッテリパックに向けて前記噴霧口から冷却用水を噴霧する水噴霧機構と、を備え、前記水噴霧機構は、その車両前後方向の後方側に位置する前記噴霧口において、それよりも前方側に位置する前記噴霧口よりも多くの冷却用水を噴霧することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、バッテリモジュールの温度上昇による劣化を防ぐことでバッテリ寿命を延ばすと共に、複数のバッテリモジュール間での温度のばらつきを抑制して出力制限を回避し、バッテリの使い切りを可能とする車両用バッテリの冷却構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態のバッテリ冷却構造を搭載した車両の一部を示す模式側面図である。
第1実施形態のバッテリ冷却構造の例を説明するための模式側面図である。
第1実施形態のバッテリ冷却構造の別の例を説明するための模式側面図である。
第2実施形態のバッテリ冷却構造の例を説明するための模式側面図である。
第3実施形態のバッテリ冷却構造の例を説明するための模式側面図である。
第3実施形態のバッテリ冷却構造の例が備える冷却フィンを示す斜視図である。
第4実施形態のバッテリ冷却構造における冷却用水の噴霧量を制御する制御機構を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の構成については、説明を省略する。
【0010】
各図において、矢印Xで示す方向(以下「X方向」ともいう)は、車両Aの車両前後方向における前方方向(車両進行方向)であり、矢印Yで示す方向(以下「Y方向」ともいう)は、車両Aの車幅方向(左右方向)における右方向であり、矢印Zで示す方向(以下「Z方向」ともいう)は、車両Aの上下方向(高さ方向)における上方向である。X方向の反対方向は、車両Aの車両前後方向における後方方向(車両後退方向)であり、Y方向の反対方向は、車両Aの車幅方向における左方向であり、Z方向の反対方向は、車両Aの上下方向(高さ方向)における下方向である。
(【0011】以降は省略されています)

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