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公開番号
2025062827
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172119
出願日
2023-10-03
発明の名称
車両通行帯違反通報システム
出願人
株式会社SUBARU
代理人
インフォート弁理士法人
,
弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類
G08G
1/054 20060101AFI20250408BHJP(信号)
要約
【課題】簡単かつ正確に違反車両を判定し円滑な交通を確保し煽り運転等を未然に抑止し得る車両通行帯違反通報システムを提供する。
【解決手段】周囲環境認識装置と、車両周囲の映像データを記録する映像記録用車載カメラ装置と、外部機関との間で双方向通信を行う車載通信ユニットと、周囲環境認識装置により取得される情報に基づき違反判定及び通報判断を行う判断ユニットを含む制御ユニットとを具備し、制御ユニットは、周囲環境認識装置の取得情報に基づき追越車線が存在しかつ前方の追越車線を走行する他車両を認識した場合に、他車両が車両通行帯違反であるか否かを判定し、車両通行帯違反であると判定した場合は、周囲環境認識装置の取得情報と、映像記録用車載カメラ装置が取得した映像データとを、車載通信ユニットを通じて外部機関へと転送する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前方に車両通行帯違反の他車両を認識したとき収集した情報転送と共に通報を自動的に行う車両通行帯違反通報システムであって、
車両の周囲環境を認識する周囲環境認識装置と、
車両の周囲環境の映像データを記録する映像記録用車載カメラ装置と、
外部機関との間で双方向通信を行う車載通信ユニットと、
前記周囲環境認識装置により取得される情報に基づいて違反判定及び通報判断を行う判断ユニットを含み、当該システムの統括的な制御を行う制御ユニットと、
を具備し、
前記制御ユニットは、
前記周囲環境認識装置により取得される情報に基づいて、走行中の道路が片側二車線以上であって追越車線が存在し、かつ前方領域に前記追越車線を走行する他車両を認識した場合に、前記他車両が車両通行帯違反であるか否かを判定し、
前記他車両が車両通行帯違反であると判定した場合には、前記周囲環境認識装置により取得した情報と、前記映像記録用車載カメラ装置により取得した映像データとを、前記車載通信ユニットを通じて前記外部機関へと転送する
ことを特徴とする車両通行帯違反通報システム。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記他車両が車両通行帯違反であるか否かの判定は、前記他車両が所定車速以下で、かつ所定の時間以上継続して前記追越車線を走行していることに基づき行われ、
前記外部機関へ転送する情報は、通報理由情報と、前記周囲環境認識装置により取得した位置情報,前記他車両の車速,前記他車両が前記追越車線を継続走行した時間の情報と、前記映像記録用車載カメラ装置により取得され前記他車両の車両情報を含む映像データとを少なくとも含む
ことを特徴とする請求項1に記載の車両通行帯違反通報システム。
【請求項3】
前記外部機関への情報転送後に、前記他車両がさらに所定の時間以上継続して前記追越車線を走行している場合には、前記外部機関への通報要請を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の車両通行帯違反通報システム。
【請求項4】
前記他車両が車両通行帯違反であるか否かの判定において、
車両通行帯違反であると推定される前記他車両の前方に、前記追越車線を走行する第2の他車両を、さらに認識した場合には、前記他車両が車両通行帯違反であるとの推定を解除し、前記第2の他車両が車両通行帯違反であるか否かの判定を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の車両通行帯違反通報システム。
【請求項5】
前記外部機関に設置される外部サーバを、さらに含み、
前記外部サーバは、複数の車両からの情報転送を受けたときには、受領した前記複数の情報のうち位置情報,車速,時間についての比較を行って、前記複数の車両から受領した前記複数の情報が同一の他車両を対象とする情報であるか否かの判定を行い、同一の他車両を対象とする情報を複数受領していると判定された場合には、受信情報の間引き処理を行う
ことを特徴とする請求項3に記載の車両通行帯違反通報システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車等の車両が道路を走行中に車両通行帯違反の他車両を認識すると自動的に通報等を行う車両通行帯違反通報システムに関する発明である。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車等の車両が走行する道路であって、例えばいわゆる片側二車線以上の道路(同一方向の車両通行帯が2つ以上存在する道路)においては、複数ある同一方向の車両通行帯のうち最も右側の車両通行帯は、追い越しや右折などのために用いられるものとされている。そして、通常の走行を行う際には、最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を走行することが義務付けられている(道路交通法第20条)。
【0003】
したがって、いわゆる片側二車線以上の道路において、複数ある同一方向の車両通行帯のうち最も右側の車両通行帯(いわゆる追越車線)を走行し続けることは、例えば、工事等により走行し得る車線が限定されている場合や緊急車両に進路を譲る場合等のほか、道路状況の影響等に起因するやむを得ない場合以外は禁止されている。
【0004】
しかしながら、このような法規上の規制事項を認知することなく、道路上を走行する車両の運転者が多数存在している。そして、例えば片側二車線以上の道路、特に高速道路等において、いわゆる追越車線を制限速度以内若しくは制限速度を大きく下回る低速で走り続けるといった行為は、例えば煽り運転等の発生を誘引する可能性がある。
【0005】
そこで、例えば追越車線を走行し続ける行為等(以下、車両通行帯違反という)については、近年、高速道路交通警察隊等による交通指導取締りの重点項目とされている。また、このような車両通行帯違反については、一般の走行車両からの通報に基づく取り締まり等も行われている。
【0006】
そのために、道路を走行中の車両が他車両の交通違反(例えば自車両に対する他車両からの煽り運転等の危険運転行為等)を認識すると、当該車両に関する情報等を取得し、当該車両情報と共に当該車両が違反車両である旨の情報を、所定の通報先(例えば警察等の第三者機関)へ通報する通報システム等については、例えば、特開2020-95512号公報,特開2022-89537号公報,特開2021-86209号公報,特開2018-28856号公報等によって種々提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-95512号公報
特開2022-89537号公報
特開2021-86209号公報
特開2018-28856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上記特開2020-95512号公報,上記特開2022-89537号公報,上記特開2021-86209号公報,上記特開2018-28856号公報等によって開示されている従来の技術によっては、常に正確な情報を通報或いは記録することが困難であった。
【0009】
本発明は、自動車等の車両が道路を走行中に車両通行帯違反の他車両を認識すると自動的に通報等を行う車両通行帯違反通報システムであって、他車両の装備に依存することなく、自車両の装備のみにて簡単かつ正確に違反車両を判定することができ、交通法規の周知に寄与することができると共に、円滑な交通を確保しつつ、煽り運転等の危険運転行為等を未然に抑止することができる車両通行帯違反通報システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の車両通行帯違反通報システムは、前方に車両通行帯違反の他車両を認識したとき収集した情報転送と共に通報を自動的に行う車両通行帯違反通報システムであって、車両の周囲環境を認識する周囲環境認識装置と、車両の周囲環境の映像データを記録する映像記録用車載カメラ装置と、外部機関との間で双方向通信を行う車載通信ユニットと、前記周囲環境認識装置により取得される情報に基づいて違反判定及び通報判断を行う判断ユニットを含み、当該システムの統括的な制御を行う制御ユニットと、を具備し、前記制御ユニットは、前記周囲環境認識装置により取得される情報に基づいて、走行中の道路が片側二車線以上であって追越車線が存在し、かつ前方領域に前記追越車線を走行する他車両を認識した場合に、前記他車両が車両通行帯違反であるか否かを判定し、前記他車両が車両通行帯違反であると判定した場合には、前記周囲環境認識装置により取得した情報と、前記映像記録用車載カメラ装置により取得した映像データとを、前記車載通信ユニットを通じて前記外部機関へと転送する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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