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公開番号2025059323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169355
出願日2023-09-29
発明の名称カメラ支持構造
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所,個人
主分類B60R 1/24 20220101AFI20250403BHJP(車両一般)
要約【課題】軽衝突時にレンズの損傷を抑制可能なカメラ支持構造を提供する。
【解決手段】車両の外装部材10,20に隣接して配置されるカメラ30を支持するカメラ支持構造であって、車体に固定されたシリンダ50と、シリンダ内に相対変位可能な状態で挿入されるとともにカメラを保持するピストン40と、シリンダの端部から突出して配置されるレンズ32の周縁部とシリンダの前記端部との間に設けられるとともに可撓性を有する材料によって形成され、内部に大気圧よりも高圧の気体が収容される環状袋体60と、外装部材とピストンとを連結して設けられ、外装部材の変位に応じてピストンをレンズがシリンダ内に引き込まれる方向に移動させる連動部材70,80とを備え、環状袋体は、ピストンの移動に応じてレンズの表面の少なくとも一部を覆う構成とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の外装部材に隣接して配置されるカメラを支持するカメラ支持構造であって、
車体に固定されたシリンダと、
前記シリンダ内に前記シリンダの軸方向に沿って相対変位可能な状態で挿入されるとともに前記カメラを保持するピストンと、
前記シリンダの端部から突出して配置される前記カメラのレンズの周縁部と前記シリンダの前記端部との間に設けられるとともに可撓性を有する材料によって形成され、内部に大気圧よりも高圧の気体が収容される環状袋体と、
前記外装部材と前記ピストンとを連結して設けられ、前記外装部材の変位に応じて前記ピストンを前記レンズが前記シリンダ内に引き込まれる方向に移動させる連動部材と
を備え、
前記環状袋体は、前記ピストンの前記移動に応じて前記レンズの表面の少なくとも一部を覆うこと
を特徴とするカメラ支持構造。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記ピストンの前記移動に応じて、前記環状袋体の内部の気体を前記シリンダの内部に排出する排気部を有すること
を特徴とする請求項1に記載のカメラ支持構造。
【請求項3】
前記ピストンを、前記シリンダから前記レンズが繰り出される方向に付勢する付勢部を有すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラ支持構造。
【請求項4】
前記環状袋体は弾性を有するゴム系材料によって形成されること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラ支持構造。
【請求項5】
前記ピストンが前記シリンダから脱落しないよう前記ピストンの前記シリンダに対するストロークを規制するストローク規制部を有すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラ支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両に設けられるカメラを支持するカメラ支持構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に設けられるカメラの支持構造に関する技術として、特許文献1には、取付角度の調整が容易であり、かつ美観に優れた車両用カメラの取付構造として、取付ブラケットの先端側に設けたピンが車体に固定したガーニッシュに枢支されるとともに、取付ブラケットの基端側がボルトにより少なくとも二つの異なる角度でガーニッシュに固定されるので、カメラの取付角度を容易に調整することが可能になるだけでなく、車種に応じてカメラの取付高さが異なっても、共通のカメラの取付角度を調整するだけで最適の画像を得ることができるものが記載されている。
また取付ブラケットの先端側にピンが設けられているので、取付ブラケットに支持したカメラの車体からの突出量を小さくするとともに、角度の調整時にカメラの先端の移動量を最小限に抑えて美観を高めることができ、しかも取付ブラケットによりカメラを保護できることが記載されている。
特許文献2には、車両の前方状況検出機器の取付構造において、フロントグリルに形成されるエンブレムが大型化することがなく、軽微な前部衝突が生じても長期間に亘って前方状況検出機器が初期状態通りに正常に機能するようにするため、フロントグリルの後方に位置するフロントバルクヘッドに取り付けられた後部ブラケットと、後部ブラケットから前方に延出し、前方状況検出機器を支持する前部ブラケットとを有し、前部ブラケットが、フロントグリルに結合され、かつ、所定値を超える荷重を受けた時には後方へ変位可能に後部ブラケットに結合されることが記載されている。
特許文献3には、障害物との衝突時にカメラの破損を防止するため、障害物がカメラの筐体に当接すると、筐体は第1付勢部材の付勢力に抗して支軸を中心に車体後部に近接する方向に揺動することが記載されている。障害物がバンパーフェイシャにぶつかりバンパーフェイシャを変形させつつバンパーフェイシャを介してフレームの端部(後端)に当接すると、フレームは、ガイドによって案内されることで第2付勢部材の付勢力に抗して車体後部に接近する方向に直線移動することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014- 80081号公報
特開2018-131152号公報
特開2019-171958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フロントカメラは、軽衝突時における破損を軽減することが要望される。
例えば、直前の路面を撮像可能なよう必要な画角を確保するためには最も対物側のレンズは車両前方側に突き出した凸レンズとならざるを得ないのが現状であり、このような凸レンズの場合、衝突によってカメラの作動には影響がなかったとしても、レンズ部に傷が入ることは免れず、結局交換が必要となる場合があった。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、軽衝突時にレンズの損傷を抑制可能なカメラ支持構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係るレンズ支持構造は、車両の外装部材に隣接して配置されるカメラを支持するカメラ支持構造であって、車体に固定されたシリンダと、前記シリンダ内に前記シリンダの軸方向に沿って相対変位可能な状態で挿入されるとともに前記カメラを保持するピストンと、前記シリンダの端部から突出して配置される前記カメラのレンズの周縁部と前記シリンダの前記端部との間に設けられるとともに可撓性を有する材料によって形成され、内部に大気圧よりも高圧の気体が収容される環状袋体と、前記外装部材と前記ピストンとを連結して設けられ、前記外装部材の変位に応じて前記ピストンを前記レンズが前記シリンダ内に引き込まれる方向に移動させる連動部材とを備え、前記環状袋体は、前記ピストンの前記移動に応じて前記レンズの表面の少なくとも一部を覆うことを特徴とする。
これによれば、軽衝突時にカメラをピストンとともにシリンダに対して後退させるとともに、環状袋体によってレンズの表面を覆うことにより、レンズの損傷を抑制することができる。
【0006】
本発明において、前記ピストンの前記移動に応じて、前記環状袋体の内部の気体を前記シリンダの内部に排出する排気部を有する構成とすることができる。
これによれば、ピストンの移動に応じて環状袋体の内部の気体を排気することにより、ピストンに対してシリンダを後退させてカメラをシリンダ内に引き込み、保護することができる。
また、環状袋体の内圧を低下させ、環状袋体を軟化させてレンズの表面に追従させることができる。
【0007】
本発明において、前記ピストンを、前記シリンダから前記レンズが繰り出される方向に付勢する付勢部を有する構成とすることができる。
これによれば、非衝突時にはカメラをピストンとともに前方側に繰り出し、適切な画角、撮像範囲を得ることができる。
【0008】
本発明において、前記環状袋体は弾性を有するゴム系材料によって形成される構成とすることができる。
これによれば、上述した効果を確実に得ることができる。
【0009】
本発明において、前記ピストンが前記シリンダから脱落しないよう前記ピストンの前記シリンダに対するストロークを規制するストローク規制部を有する構成とすることができる。
これによれば、衝突時におけるピストン及びカメラのシリンダからの脱落を防止することができ、カメラの損傷を抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、軽衝突時にレンズの損傷を抑制可能なカメラ支持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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