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公開番号
2025013009
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023116260
出願日
2023-07-14
発明の名称
携帯用切断機
出願人
株式会社マキタ
代理人
弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類
B23D
45/14 20060101AFI20250117BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】 新たな形式の、ベースに対する本体部の傾斜角度位置決め機構を有する携帯用切断機を提供する。
【解決手段】 携帯用切断機は、ベースと、本体部と、アンギュラプレートと、ベースに対する本体部の傾斜角度を固定可能に構成された固定機構と、傾斜角度を所定の傾斜角度に位置決めするための傾斜角度位置決め機構と、を備える。アンギュラプレートは、前後方向に貫通する少なくとも1つの孔を、所定の傾斜角度に対応する位置に備える。傾斜角度位置決め機構は、非規制位置と規制位置との間で前後方向に変位可能、かつ、前後方向に直交する方向に変位不能に少なくとも1つの孔に挿入された少なくとも1つのピンを備える。傾斜角度が所定の傾斜角度であり、かつ、少なくとも1つのピンのうちの1つのピンが規制位置にあるときに、1つのピンの側面が本体部に当接して、傾斜角度を大きくする方向への本体部の傾動が規制される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
携帯用切断機であって、
ベースと、
回転するように構成された刃具を有する本体部と、
前記刃具によって前記被切断材を切断するときに前記携帯用切断機を進行させる側を前側と定義し、前記前側と反対側を後側と定義したとき、前記本体部よりも前側または後側に配置されるアンギュラプレートであって、前後方向に延在する傾動軸線を中心として傾動可能に前記本体部を支持するアンギュラプレートと、
前記ベースに対する前記本体部の傾斜角度を最小傾斜角度と最大傾斜角度の間の任意の角度に固定可能に構成された固定機構と、
前記傾斜角度を所定の傾斜角度に位置決めするための傾斜角度位置決め機構と
を備え、
前記アンギュラプレートは、前記前後方向に貫通する少なくとも1つの孔を、前記所定の傾斜角度に対応する位置に備え、
前記傾斜角度位置決め機構は、非規制位置と、前記非規制位置よりも前記本体部に近づく方向に突出した規制位置と、の間で前記前後方向に変位可能、かつ、前記前後方向に直交する方向に変位不能に前記少なくとも1つの孔に挿入された少なくとも1つのピンを備え、
前記少なくとも1つのピンが前記非規制位置にあるときに、前記少なくとも1つのピンが前記本体部に当接せず、
前記傾斜角度が前記所定の傾斜角度であり、かつ、前記少なくとも1つのピンのうちの1つのピンが前記規制位置にあるときに、前記1つのピンの側面が前記本体部に当接して、前記傾斜角度を大きくする方向への前記本体部の傾動が規制される
携帯用切断機。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の携帯用切断機であって、
前記傾斜角度位置決め機構は、
前記前後方向と直交する平面上の所定の方向に手動操作によって変位可能に前記アンギュラプレートに取り付けられる操作部材と、
前記アンギュラプレートと前記操作部材との間に配置され、前記少なくとも1つのピンを前記非規制位置に向けて付勢する付勢部材と
を備え、
前記操作部材は、前記アンギュラプレートに対向する非押圧部と、前記アンギュラプレートに対向し、前記非押圧部よりも前記アンギュラプレートに近づく方向に突出した押圧部であって、前記操作部材の変位方向に関して前記非押圧部とは異なる位置に位置する押圧部と、を備え、
前記操作部材が、前記押圧部と前記少なくとも1つのピンとが対向する位置にあるときに、前記押圧部が前記付勢部材の付勢力に抗って前記少なくとも1つのピンを前記規制位置へ押圧し、
前記操作部材が、前記非押圧部と前記少なくとも1つのピンとが対向する位置にあるときに、前記前記少なくとも1つのピンは、前記付勢部材の付勢力によって前記非規制位置に位置する
携帯用切断機。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯用切断機であって、
前記操作部材は、傾斜面によって前記押圧部と前記非押圧部とを連結する傾斜部を備える
携帯用切断機。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の携帯用切断機であって、
前記操作部材は回転可能に構成された
携帯用切断機。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の携帯用切断機であって、
前記所定の傾斜角度は、第1の傾斜角度と第2の傾斜角度とを含み、
前記少なくとも1つの孔は、前記第1の傾斜角度に対応する位置に配置された第1の孔と、前記第2の傾斜角度に対応する位置に配置された第2の孔と、を含み、
前記少なくとも1つのピンは、前記第1の孔に挿入された第1のピンと、前記第2の孔に挿入された第2のピンと、を含み、
前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記第1のピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記第2のピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記第1のピンおよび前記第2のピンの両方が前記非規制位置に位置する状態と、の間で切替可能に構成された
携帯用切断機。
【請求項6】
請求項2または請求項3に記載の携帯用切断機であって、
前記押圧部および前記非押圧部の少なくとも一方は、前記少なくとも1つのピンと係合する形状を有する凹部を有する
携帯用切断機。
【請求項7】
請求項2または請求項3に記載の携帯用切断機であって、
前記所定の傾斜角度は、第1の傾斜角度と第2の傾斜角度とを含み、
前記少なくとも1つの孔は、前記第1の傾斜角度に対応する位置に配置された第1の孔と、前記第2の傾斜角度に対応する位置に配置された第2の孔と、を含み、
前記少なくとも1つのピンは、前記第1の孔に挿入された第1のピンと、前記第2の孔に挿入された第2のピンと、を含み、
前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記第1のピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記第2のピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記第1のピンおよび前記第2のピンの両方が前記非規制位置に位置する状態と、の間で切替可能に構成され、
前記押圧部および前記非押圧部の各々は、前記少なくとも1つのピンと係合する形状を有する凹部を有し、
前記傾斜角度位置決め機構は、前記第1のピンおよび前記第2のピンの一方が前記規制位置にあり、前記押圧部の前記凹部と係合するときに、前記第1のピンおよび前記第2のピンの他方が前記非規制位置にあり、前記非押圧部の前記凹部に係合するように構成された
携帯用切断機。
【請求項8】
請求項2または請求項3に記載の携帯用切断機であって、
前記所定の傾斜角度は、第1の傾斜角度と第2の傾斜角度とを含み、
前記少なくとも1つの孔は、前記第1の傾斜角度に対応する位置に配置された第1の孔と、前記第2の傾斜角度に対応する位置に配置された第2の孔と、を含み、
前記少なくとも1つのピンは、前記第1の孔に挿入された第1のピンと、前記第2の孔に挿入された第2のピンと、を含み、
前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記第1のピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記第2のピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記第1のピンおよび前記第2のピンの両方が前記非規制位置に位置する状態と、の間で切替可能に構成され、
前記非押圧部は、前記少なくとも1つのピンと係合する形状を有する第1の凹部および第2の凹部を有し、
前記傾斜角度位置決め機構は、前記第1のピンおよび前記第2のピンの両方が前記非規制位置にあり、前記第1のピンが前記第1の凹部と係合するときに、前記第2のピンが前記第2の凹部に係合するように構成された
携帯用切断機。
【請求項9】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の携帯用切断機であって、
前記アンギュラプレートは、前記本体部に向けて突出する突出部を備え、
前記傾斜角度が前記最大傾斜角度であり、前記少なくとも1つのピンの各々が前記非規制位置にあるときに、前記突出部の側面が前記本体部に当接して、前記傾斜角度を大きくする方向への前記本体部の傾動が規制される
携帯用切断機。
【請求項10】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の携帯用切断機であって、
前記所定の傾斜角度は、3つ以上の傾斜角度を含み、
前記少なくとも1つの孔は、前記3つ以上の傾斜角度にそれぞれ対応する位置に配置された3つ以上の孔を含み、
前記少なくとも1つのピンは、前記3つ以上の孔にそれぞれ挿入された3つ以上のピンを含み、
前記3つ以上のピンは、前記3つ以上のピンから任意に選択される1つのピンのみが前記規制位置に位置する状態と、前記3つ以上のピンの全てが前記非規制位置に位置する状態と、の間で切替可能に構成された
携帯用切断機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用切断機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯用マルノコ(以下、単にマルノコと呼ぶ)と称される切断機は、ベースと、本体部と、を備えている。本体部は、電動モータと、電動モータによって回転駆動される略円形の刃具と、を備えている。本体部はベースに対して一方側に配置されるが、刃具の一部は、ベースを超えて他方側に突出する。かかる切断機を使用する際、ユーザは、刃具が回転した状態で、ベースの下面を被切断材に当接させ、切断機を前方へ移動させる。これによって、ベースを超えて突出した刃具が被切断材を切断する。
【0003】
かかるマルノコの1つとして、アンギュラプレートと称される部材を用いて、前後方向(刃具によって被切断材を切断するときにマルノコを進行させる側と、その反対側と、によって定義される方向)に延在する傾動軸線を中心として本体部を傾動可能なタイプが周知である。このようなタイプのマルノコでは、ベースに対する本体部の傾斜角度を最小傾斜角度(例えば0度、つまり、ベースと刃具とが直交する角度)と最大傾斜角度(例えば50度)との間の任意の角度に固定可能である。
【0004】
このようなマルノコでは、ベースに対する本体部の傾斜角度を、高頻度で使用される傾斜角度(以下、高頻度傾斜角度と呼ぶ)に容易に位置決めするための機構(以下、傾斜角度位置決め機構と呼ぶ)が採用されている。
【0005】
例えば、下記の特許文献1は、そのような傾斜角度位置決め機構としてデテント機構を開示している。具体的には、本体部をアンギュラプレートによって支持させるためのブラケット(これは、刃具と共に傾動可能である)は、アンギュラプレートと対向する面の、複数の高頻度傾斜角度に対応する複数の位置の各々に半球面状の凹部を有している。アンギュラプレートには、アンギュラプレートを貫通する1つのピンが取り付けられている。ピンの一端(ブラケットと反対側の端部)には、カム式ノブが取り付けられている。カム式ノブは、その回転によって、ピンがブラケットに近づく位置(以下、規制位置と呼ぶ)と、ブラケットから遠ざかる位置(以下、非規制位置と呼ぶ)と、の間でピンを変位させるように構成される。ピンが規制位置にあるときに、本体部をベースに対して、複数の高頻度傾斜角度のいずれかに対応する位置まで傾動させると、ピンの他端(ノブと反対側の端部)がアンギュラプレートの凹部に嵌まり込む。このような構成によって、傾斜角度を所望の高頻度傾斜角度に容易に位置決めできる。
【0006】
下記の引用文献2は、別の形式の傾斜角度位置決め機構を開示している。具体的には、アンギュラプレートは、傾斜角度の位置決め用に円弧状の貫通孔を有している。この貫通孔には、ピンが挿入されている。ピンの一端(ブラケットと反対側の端部)には、ノブが取り付けられている。ピンの他端は、ブラケットの側面に当接可能な位置まで貫通孔から延出している。ピンは、ノブを緩めることによって、円弧状の貫通孔に沿って位置を変更可能であり、ノブを締めることによって、その位置に固定可能である。ピンを所望の高頻度傾斜角度に対応する位置に固定した状態で、本体部をベースに対して最小傾斜角度から高頻度傾斜角度まで傾動させると、ピンの側面がブラケットの側面に当接する。これによって、本体部は、傾斜角度が大きくなる方向への傾動が規制される。このような構成によって、傾斜角度を高頻度傾斜角度に容易に位置決めできる。
【0007】
このような傾斜角度位置決め機構は、マルノコに限らず、ベースに対する本体部の傾斜角度を変更可能に構成された種々の携帯用切断機で採用可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5398799号
特開2020-192782号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した傾斜角度位置決め機構は、作業性の面で改善の余地を残している。例えば、特許文献1では、ピンが複数の凹部のいずれかに嵌まり込んだ状態であっても、ユーザが本体部に対して傾動方向に強い力を加えると、ピンが凹部から抜け出る(つまり、さらなる傾動操作が可能である)。このため、ユーザは、傾動位置を位置決めするためには、適度な力で本体部に力を加える必要がある。さらに、複数の凹部に共通して1つのピンが使用されるので、ピンが複数の凹部のうちのいずれの凹部に嵌まり込んでいるのか(つまり、本体部が複数の高頻度傾斜角度のうちのいずれにあるのか)が分かりにくい。
【0010】
また、特許文献2では、ピンが貫通する貫通孔は円弧状であるから、ノブを締めた状態であっても、ユーザが本体部に傾動方向に強い力を加えると、ピンに当接したブラケットがピンを強い力で押圧し、それによって、ピンが貫通孔の円弧形状に沿って僅かに変位する恐れがある。このような変位は、ピンの側面とブラケットの側面との当接位置が変わることを意味する。このため、傾斜角度を精度良く位置決めできない恐れがある。あるいは、ユーザは、傾動位置を位置決めするためには、過剰な力がピンに作用しないように、適度な力で本体部に力を加える必要がある。
(【0011】以降は省略されています)
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