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公開番号2025012710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115762
出願日2023-07-14
発明の名称スラスト保持器付きころの製造方法、及び、封入容器
出願人株式会社ジェイテクト,株式会社ジェイテクトファインテック
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類F16C 33/54 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】スラスト保持器付きころが組み立てられた後において、グリースを保持器内部に封入する。
【解決手段】封入容器50は、保持器12の第一ポケット24から露出するころ11と接触する第一面61を有する第一部51と、保持器12の軸方向第二側の一部と接触する第二面62を有する第二部52と、保持器12の径方向外側に位置する内周面64を有する第三部53とを有する。スラスト保持器付きころ10の軸方向第一側の面、及び、スラスト保持器付きころ10の軸方向第二側の面のうちの少なくとも一方に、グリースを配置する。第一面61は、第一ポケット24から露出するころ11と接触した状態、及び、第二面62は、保持器12の軸方向第二側の一部と接触した状態で、第一部51と第二部52とを、軸方向の中心軸C0回りに相対回転させる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数のころと、保持器と、を有するスラスト保持器付きころに対して、封入容器によってグリースを封入するステップを含む製造方法であって、
前記保持器は、内側環状体と、外側環状体と、複数の第一柱と、複数の第二柱と、を有し、
前記複数の第一柱は、周方向に離れて前記内側環状体と前記外側環状体とを軸方向第一側において繋ぎ、隣り合う二つの前記第一柱と前記内側環状体と前記外側環状体とに囲まれた空間が、前記ころの一部を露出させる第一ポケットであり、
前記複数の第二柱は、周方向に離れて前記内側環状体と前記外側環状体とを軸方向第二側において繋ぎ、隣り合う二つの前記第二柱と前記内側環状体と前記外側環状体とに囲まれた空間が、前記ころの一部を露出させる第二ポケットであり、
前記封入容器は、
前記第一ポケットから露出する前記ころと接触する第一面を有する第一部と、
前記第二ポケットから露出する前記ころ、又は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触する第二面を有する第二部と、
前記保持器の径方向外側に位置する内周面を有する第三部と、
を有し、
前記スラスト保持器付きころの軸方向第一側の面、及び、前記スラスト保持器付きころの軸方向第二側の面のうちの少なくとも一方に、グリースを配置し、
前記第一面は、前記第一ポケットから露出する前記ころと接触した状態、及び、前記第二面は、前記第一ポケットから露出する前記ころ、又は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触した状態で、
前記第一部と前記第二部とを、軸方向の中心軸回りに相対回転させる、
スラスト保持器付きころの製造方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記保持器は、軸方向第一側の第一保持器部材と、軸方向第二側の第二保持器部材と、を有し、
前記第一保持器部材は、第一内側環状体と、第一外側環状体と、を有し、前記第一柱は、前記第一内側環状体と前記第一外側環状体とを連結し、前記第一内側環状体と、前記第一外側環状体と、周方向で隣り合う二つの前記第一柱とに囲まれた空間が、前記第一ポケットであり、
前記第二保持器部材は、第二内側環状体と、第二外側環状体と、を有し、前記第二柱は、前記第二内側環状体と前記第二外側環状体とを連結し、前記第二内側環状体と、前記第二外側環状体と、周方向で隣り合う二つの前記第二柱とに囲まれた空間が、前記第二ポケットであり、
前記第一外側環状体と前記第二外側環状体とが、前記外側環状体を構成し、
前記第一内側環状体と前記第二内側環状体とが、前記内側環状体を構成し、
前記第一面は、前記第一ポケットから露出する前記ころと接触した状態、及び、前記第二面は、前記第二ポケットから露出する前記ころ、又は、前記第二保持器部材と接触した状態で、
前記第一部と前記第二部とを、軸方向の中心軸回りに相対回転させる、
請求項1に記載のスラスト保持器付きころの製造方法。
【請求項3】
前記第一面は、周方向に沿って連続する平面である、
請求項1又は請求項2に記載のスラスト保持器付きころの製造方法。
【請求項4】
前記第二部は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触する前記第二面と、前記第二面よりも軸方向第二側に位置し前記ころと対向する第三面と、を有し、
前記第二面と前記第三面との間における軸方向の距離は、前記第二ポケットから前記ころの一部が露出する軸方向に沿った露出高さよりも大きく、
前記第二面は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触した状態で、
前記第一部と前記第二部とを、軸方向の中心軸回りに相対回転させる、
請求項1又は請求項2に記載のスラスト保持器付きころの製造方法。
【請求項5】
前記第二面は、前記複数のころと接触し、
前記第二面は、周方向に沿って連続する平面である、
請求項1又は請求項2に記載のスラスト保持器付きころの製造方法。
【請求項6】
複数のころと、保持器と、を有するスラスト保持器付きころに対して、グリースを封入するための封入容器であって、
前記保持器は、内側環状体と、外側環状体と、複数の第一柱と、複数の第二柱と、を有し、
前記複数の第一柱は、周方向に離れて前記内側環状体と前記外側環状体とを軸方向第一側において繋ぎ、隣り合う二つの前記第一柱と前記内側環状体と前記外側環状体とに囲まれた空間が、前記ころの一部を露出させる第一ポケットであり、
前記複数の第二柱は、周方向に離れて前記内側環状体と前記外側環状体とを軸方向第二側において繋ぎ、隣り合う二つの前記第二柱と前記内側環状体と前記外側環状体とに囲まれた空間が、前記ころの一部を露出させる第二ポケットであり、
前記封入容器は、
前記第一ポケットから露出する前記複数のころと接触する第一面を有する第一部と、
前記第二ポケットから露出する前記複数のころ、又は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触する第二面を有する第二部と、
前記保持器の径方向外側に位置する内周面を有する第三部と、
を有し、
前記第一部と前記第二部とは、軸方向の中心軸回りに相対回転可能であり、
前記スラスト保持器付きころの軸方向第一側の面と前記第一部との間、及び、前記スラスト保持器付きころの軸方向第二側の面と前記第二部との間のうちの少なくとも一方は、グリースを配置する領域である、
封入容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スラスト保持器付きころの製造方法、及び、その製造方法に用いられる封入容器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、スラスト保持器付きころを開示する。スラスト保持器付きころは、複数のころと、保持器とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-2449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図11は、スラスト保持器付きころの断面図である。保持器90は、第一保持器部材91と、その第一保持器部材91と合体する第二保持器部材92とを有する。
【0005】
第一保持器部材91は、第一内側環状体93と、第一外側環状体94と、複数の第一柱95とを有する。第一柱95は、第一内側環状体93と第一外側環状体94とを連結する。第一内側環状体93と、第一外側環状体94と、周方向で隣り合う二つの第一柱95とに囲まれた空間が、第一ポケット96である。
【0006】
第二保持器部材92は、第二内側環状体97と、第二外側環状体98と、複数の第二柱99とを有する。第二柱99は、第二内側環状体97と第二外側環状体98とを連結する。第二内側環状体97と、第二外側環状体98と、周方向で隣り合う二つの第二柱99とに囲まれた空間が、第二ポケット100である。
【0007】
グリース潤滑が、スラスト保持器付きころの潤滑方式として採用される場合がある。この場合、グリースは、スラスト保持器付きころの製造途中で、保持器内部に封入される。
図11に示すスラスト保持器付きころの場合、その製造方法は、第一内側環状体93と第一外側環状体94とを塑性変形させて得る工程を含む。この工程は、第二内側環状体97及び第二外側環状体98に対してカシメを行うカシメ加工である。カシメ加工により、第一保持器部材91と第二保持器部材92とは合体する。グリースは、そのカシメ加工の前に、第一保持器部材91と第二保持器部材92との間に塗布される。
【0008】
前記特許文献1の場合、グリースの注入口となる穴が、保持器を構成する部材の一部に備えられる。この場合、グリースの封入は、前記カシメ加工の後、つまり、スラスト保持器付きころが組み立てられた後に実施可能である。
【0009】
そこで、本発明は、グリースの注入口となる穴が、保持器を構成する部材の一部に設けられていなくても、スラスト保持器付きころが組み立てられた後において、グリースを保持器内部に封入することが可能となるスラスト保持器付きころの製造方法、及び、その製造方法に用いられる封入容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明は、複数のころと、保持器と、を有するスラスト保持器付きころに対して、封入容器によってグリースを封入するステップを含む製造方法であって、
前記保持器は、内側環状体と、外側環状体と、複数の第一柱と、複数の第二柱と、を有し、
前記複数の第一柱は、周方向に離れて前記内側環状体と前記外側環状体とを軸方向第一側において繋ぎ、隣り合う二つの前記第一柱と前記内側環状体と前記外側環状体とに囲まれた空間が、前記ころの一部を露出させる第一ポケットであり、
前記複数の第二柱は、周方向に離れて前記内側環状体と前記外側環状体とを軸方向第二側において繋ぎ、隣り合う二つの前記第二柱と前記内側環状体と前記外側環状体とに囲まれた空間が、前記ころの一部を露出させる第二ポケットであり、
前記封入容器は、
前記第一ポケットから露出する前記ころと接触する第一面を有する第一部と、
前記第二ポケットから露出する前記ころ、又は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触する第二面を有する第二部と、
前記保持器の径方向外側に位置する内周面を有する第三部と、
を有し、
前記スラスト保持器付きころの軸方向第一側の面、及び、前記スラスト保持器付きころの軸方向第二側の面のうちの少なくとも一方に、グリースを配置し、
前記第一面は、前記第一ポケットから露出する前記ころと接触した状態、及び、前記第二面は、前記第一ポケットから露出する前記ころ、又は、前記保持器の軸方向第二側の一部と接触した状態で、
前記第一部と前記第二部とを、軸方向の中心軸回りに相対回転させる。
(【0011】以降は省略されています)

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