TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025012007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114517
出願日2023-07-12
発明の名称バタフライ弁の弁体
出願人巴バルブ株式会社
代理人個人
主分類F16K 1/22 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】
シートリングに対する弁体の入射角を小さくする構造とし、シートリングの摩耗や開閉トルクの増加を防止すると共に、経年による漏れが発生した場合において、シール性能の回復を図りうるようにすることを課題とする。
【解決手段】
弁体の弁軸方向の断面毎のエッジ形状を同一にして、シートリングに対する弁体の入射角を小さくすると共に、弁体のエッジ形状を2つの円弧と直線でつないだ形状としたことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
円板状の弁体外周面を弾性密封材からなるシートリング内周面に食い込ませてシール面圧を得るようにした中心型バタフライ弁において、弁体の弁軸方向の断面毎のエッジ形状を同一にして、シートリングに対する弁体の入射角を小さくすると共に、弁体のエッジ形状を2つの円弧と直線でつないだ形状としたことを特徴とするバタフライ弁の弁体。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
弁体のエッジ部入側の円弧を出側の円弧と同一若しくは大きな円弧としたことを特徴とする請求項1記載のバタフライ弁の弁体。
【請求項3】
弁体のエッジ部の入側の直線部を出側の直線部と同一若しくは小さな直線としたことを特徴とする請求項1又は2記載のバタフライ弁の弁体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、バタフライ弁の弁体に係り、特に、シートリングの摩耗低減、開閉トルクの低減を図ると共に、弁翼差を全閉位置より更に閉方向に閉めることでシール性能を回復させ得るようにしたバタフライ弁の弁体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、円板形状の弁体の外周面を弾性密封材からなるシートリングの内周面に食い込ませてシール面圧を得て、弁の開閉を行うようにした中心型バタフライ弁であって、弁体のボス部を含む全ての外周面を弁体の外周半径よりも小さな半径の同一曲面で構成して、弁体の全周でシール面圧を均等とし、シール性能を弁体の全周で均等にすると共に、必要最小限のつぶし量で安定したシール性能を確保可能とし、より小さなトルクで弁体の開閉駆動を行い得るようにし、且、シートリングの負荷の軽減により、シートリングの耐久性の向上を図りうるようにしたバタフライ弁の弁体が提案されている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、このように弁体のボス部を含む全ての外周面を同一の曲面で構成した場合、図12に示すように、弁体のエッジ形状は、弁体の高さ方向で変化し、弁軸方向上下端に近づくほどエッジ部半径(R)は弁体中心方向に引き延ばされて、楕円形状になる(図12C参照)。このように、弁体のエッジ部形状が楕円形状になるにしたがって、弁体の縦横比が大きくなり、シートリングの円筒面と弁体のシート接触点が回転しようとする向きのなす角度(入射角)が大きくなるため、弁体がシートリングに食い込むときにシートリングが変形して、スムーズに弁体がシートリングに食い込むことが出来ず、シートリングの摩耗や開閉トルクが増加する。又、弁体の外周面が同一曲面で構成されている結果、バルブ開度が0度となる弁体の位置(全閉位置)においてシートリングの圧縮量が最大となるため、経年により漏れが発生した場合、弁体を開閉いずれの方向に回動しても、シートリングの圧縮量は減少するため、シール性能を回復することは不可能であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3121527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、弁軸方向の断面毎の弁体半径形状を同一にして、シートリングに対する弁体の入射角を小さくする構造とし、入射角を小さくすることで弁体がシートリングへ食い込むとき、シートリングの変形を抑えて、スムーズに弁体がシートリングに食い込み、シートリングの摩耗や開閉トルクの増加を防止すると共に、弁体エッジ部の形状を2つの半径を直線でつないだエッジ形状とすることにより、シートリングの最大圧縮位置を弁体の全閉位置から閉方向にずらし、これにより、経年による漏れが発生した場合において、シール性能の回復を図りうるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明者等がとった手段は、弁体のエッジ部半径形状を2つの半径(R)を直線でつないだエッジ形状とし、且、弁軸方向の断面毎のエッジ部形状を同一の形状とすることにより、シートリングに対する弁体の入射角を小さくすると共に、シートリングの最大圧縮位置を弁体の全閉位置から閉方向にずらすようにしたことを特徴とする。
【0007】
弁体のエッジ部入側の円弧を出側の円弧と同一若しくは大きな円弧とし、弁体のエッジ部の入側の直線部を出側の直線部と同一若しくは小さな直線としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、弁軸方向の断面毎の弁体エッジ半径形状を同一としてあるので、シートリングに対する弁体の入射角を小さくすることが出来、入射角を小さくすることで弁体がシートリングに食い込むときシートリングの変形が抑えられ、スムーズに弁体がシートリングに食い込み、シートリングの摩耗や開閉トルクの増加を防止することが出来る。又、弁体エッジ部の形状を2つの半径を直線でつないだエッジ形状としてあるので、弁体を全閉位置より更に閉方向に閉めたとき、2つの半径をつなぐ直線で構成される弁体の平面部がシートリングに食い込む状態となる。係る全閉位置よりも弁体がシートリングに食い込むことにより、全閉位置よりもさらなる閉止状態の作出が可能となり、経年により全閉位置で弁漏れが生じても、弁翼差を全閉位置より更に閉方向に閉めることで、シール性能を回復すること出来、弁漏れを解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
弁体の斜視図
弁体の正面図
図2B-B線断面図
バタフライ弁の全開状態の斜視図
全開状態のバタフライ弁の中心横断面図
バタフライ弁のシール開始時の中心横断面図
バタフライ弁の全閉時(バルブ開度0度)の中心横断面図
バタフライ弁の全閉時から3度オーバーラン時の中心横断面図
弁体の弁軸方向における異なる位置の断面を示す図
弁体の寸法範囲の定義を示す模式図
弁体を全閉時及び3度オーバーラン時における弁体とシートリングとの食い込み状態を示す模式図
従来の弁体の弁軸方向における異なる位置の断面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照しつつ、 この発明の好ましい実施の形態を詳細に説明する。図において(1)は、バタフライ弁本体であり、その内周面にフッ素樹脂やゴム等の弾性密封材からなるシートリング(2)が装着される。(3)は、該シートリング(2)の内周面に接触してシール性を発揮する円板状の弁体であり、弁軸(4)により弁本体(1)に回動自在に軸支される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
流路体
17日前
個人
保持機
3か月前
個人
クラッチ装置
21日前
個人
免震留具
2か月前
個人
振り子式免震装置
3か月前
個人
ネジの緩み防止装置
3か月前
藤井電工株式会社
フック
3か月前
個人
固着具と成形品部材
14日前
株式会社アイシン
駆動装置
17日前
個人
緩み防止ナット
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
28日前
株式会社ミクニ
弁装置
今日
カヤバ株式会社
緩衝器
28日前
株式会社ミクニ
弁装置
今日
株式会社テイエルブイ
自動弁
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
日動電工株式会社
保持具
3か月前
株式会社キッツ
逆止め弁
4か月前
株式会社ナジコ
自在継手
7日前
株式会社不二工機
逆止弁
13日前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
株式会社不二工機
電動弁
20日前
株式会社ナベル
直動機構
2か月前
株式会社フジキン
バルブ
4か月前
未来工業株式会社
固定体
2か月前
矢崎化工株式会社
連結具
28日前
カヤバ株式会社
緩衝装置
今日
個人
配管用エルボカバー
3か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
1か月前
株式会社トヨックス
可撓管
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社PILLAR
継手
1か月前
株式会社能重製作所
固定具
今日
日本精工株式会社
転がり軸受
1か月前
株式会社ニフコ
ダンパー装置
1か月前
続きを見る