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公開番号
2025011678
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113923
出願日
2023-07-11
発明の名称
加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料およびその製造方法
出願人
キリンビバレッジ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23F
5/24 20060101AFI20250117BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】ゴム様戻り香または後苦みの目立ちやすさを低減した、ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料の提供。
【解決手段】コーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理が施されたロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される、加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
コーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理が施されたロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される、加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記除去処理が水洗式処理である、請求項1に記載の容器詰めコーヒー飲料。
【請求項3】
使用するコーヒー豆全体に占める前記ロブスタ種コーヒー豆の配合比率が25質量%以上である、請求項1または2に記載の容器詰めコーヒー飲料。
【請求項4】
使用するコーヒー豆全体に占める前記ロブスタ種コーヒー豆の配合比率が25質量%以上であり、前記除去処理以外の除去処理が施されたロブスタ種コーヒー豆の配合比率が35質量%以下である、請求項3に記載の容器詰めコーヒー飲料。
【請求項5】
使用するコーヒー豆全体に占める前記ロブスタ種コーヒー豆の配合比率が100質量%である、請求項1または2に記載の容器詰めコーヒー飲料。
【請求項6】
コーヒー固形分濃度が0.3質量%以上である、請求項1または2に記載の容器詰めコーヒー飲料。
【請求項7】
ブラックコーヒーである、請求項1または2に記載の容器詰めコーヒー飲料。
【請求項8】
ロブスタ種コーヒー豆を用いた容器詰めコーヒー飲料を製造する方法であって、コーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理を施す工程を含んでなる、方法。
【請求項9】
ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、ゴム様戻り香または後苦みの目立ちやすさを低減する方法であって、前記容器詰めコーヒー飲料の製造過程において、前記ロブスタ種コーヒー豆にコーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理を施す工程を含んでなる、方法。
【請求項10】
ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、香味平坦化の目立ちやすさを低減する方法であって、前記容器詰めコーヒー飲料の製造過程において、前記ロブスタ種コーヒー豆にコーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理を施す工程を含んでなる、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒー飲料は嗜好品として広く愛好されている。コーヒー飲料で用いられるコーヒー豆の種類は、アラビカ種とロブスタ種(カネフォラ種)に大別され、これら2つの種類から製造されたコーヒーは、異なる香味特性を有することが知られている。アラビカ種コーヒーは、一般的に味、香り、品質も良く、高く評価されることが多いが、ロブスタ種コーヒーは一般的に苦味が強く、独特な麦を焦がしたような香りと、煮出した漢方薬のような不快な風味があり、アラビカ種コーヒーと比べ、硫黄臭、土、カビ、煙臭、フェノール臭、ゴム臭のような好ましくない臭いがあり、アラビカ種コーヒーよりも低く評価されることが多い。そのため、ロブスタ種は比較的安価で流通して容易に入手できるコーヒー豆であるが、アラビカ種をメインにしたブレンドに増量剤的に用いられる場合がほとんどであった。増量剤として使用される場合にも、好ましくない臭いのためにアラビカ種への配合量には制限がある。したがって、その使用範囲を拡げるために、品質改良法が提案されており、例えば、ロブスタ種コーヒー豆抽出液に、スクラロース又はソーマチンを添加する方法(特許文献1)等が提案されている。
【0003】
また、コーヒー飲料のうち、容器詰めコーヒー飲料は、手軽にコーヒー飲料を楽しむことができるといった利便性があり、コーヒー飲料を工業的に生産した容器詰めコーヒー飲料が数多く上市されている。容器詰めコーヒー飲料は、その製造において加熱殺菌処理を行う必要がある。上記ロブスタ種コーヒーを加熱殺菌処理すると、ゴム様戻り香や後苦みが顕著に目立つという問題がある。
【0004】
しかしながら、上記文献には、ロブスタ種コーヒーを加熱殺菌処理した際のゴム様戻り香や後苦みに関しての記載はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-208080号公報
【発明の概要】
【0006】
本発明者らは、今般、加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、コーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理が施されたロブスタ種コーヒー豆を用いることにより、ゴム様戻り香または後苦みの目立ちやすさを低減できることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
【0007】
したがって、本発明は、ゴム様戻り香または後苦みの目立ちやすさを低減した、ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料およびその製造方法を提供する。
【0008】
そして、本発明には、以下の発明が包含される。
(1) コーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理が施されたロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される、加熱殺菌された 容器詰めコーヒー飲料。
(2) 前記除去処理が水洗式処理である、(1)に記載の容器詰めコーヒー飲料。
(3) 使用するコーヒー豆全体に占める前記ロブスタ種コーヒー豆の配合比率が25質量%以上である、(1)または(2)に記載の容器詰めコーヒー飲料。
(4) 使用するコーヒー豆全体に占める前記ロブスタ種コーヒー豆の配合比率が25質量%以上であり、前記除去処理以外の除去処理が施されたロブスタ種コーヒー豆の配合比率が35質量%以下である、(3)に記載の容器詰めコーヒー飲料。
(5) 使用するコーヒー豆全体に占める前記ロブスタ種コーヒー豆の配合比率が100質量%である、(1)~(4)のいずれかに記載の容器詰めコーヒー飲料。
(6) コーヒー固形分濃度が0.3質量%以上である、(1)~(5)のいずれかに記載の容器詰めコーヒー飲料。
(7) ブラックコーヒーである、(1)~(6)のいずれかに記載の容器詰めコーヒー飲料。
(8) ロブスタ種コーヒー豆を用いた容器詰めコーヒー飲料を製造する方法であって、コーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理を施す工程を含んでなる、方法。
(9) ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、ゴム様戻り香または後苦みの目立ちやすさを低減する方法であって、前記容器詰めコーヒー飲料の製造過程において、前記ロブスタ種コーヒー豆にコーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理を施す工程を含んでなる、方法。
(10) ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、香味平坦化の目立ちやすさを低減する方法であって、前記容器詰めコーヒー飲料の製造過程において、前記ロブスタ種コーヒー豆にコーヒーチェリーの乾燥前に果肉およびミューシレージの除去処理を施す工程を含んでなる、方法。
【0009】
本発明によれば、ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、ゴム様戻り香または後苦みの目立ちやすさを低減することが可能となる。さらに、本発明は、ロブスタ種コーヒー豆を用いて製造される加熱殺菌された容器詰めコーヒー飲料において、香味平坦化の目立ちやすさを低減する上で有利である。
【発明の概要】
発明の具体的説明
【0010】
本明細書において「コーヒー飲料」とは、特に断りがない限り、コーヒー成分を原料として製造される飲料を意味する。コーヒー飲料には、1977年に制定された「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」に記載されているような、コーヒー成分を原料とした飲料およびこれに糖類、乳製品、乳化された食用油脂その他の可食物を添加して容器に密封した飲料が包含される。また、「飲用乳の表示に関する公正競争規約」によれば、重量百分率で乳固形分3.0%以上の成分を含有するものについては「乳飲料」として扱われるが、かかる「乳飲料」も本発明の「コーヒー飲料」に包含されるものとする。また、カフェインを90%以上除去したコーヒーである「カフェインレスコーヒー」に関しても、本発明のコーヒー飲料に包含されるものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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