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公開番号2025011583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113776
出願日2023-07-11
発明の名称インク供給システム、インクジェットプリンタおよびインク減圧方法
出願人ローランドディー.ジー.株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250117BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】加圧クリーニングにて消費するインクの量を低減できるインク供給システムを提供する。
【解決手段】インク供給システム70は、チューブポンプ74と、ダンパー76と、制御装置90と、を備えている。制御装置90により、チューブポンプ74の備えるチューブ74bの押圧状態と開放状態とを変化させる。チューブ74bが押圧状態のとき、ダンパー76の内部が加圧され、加圧クリーニングを実行することができる。その後、制御装置90により、チューブ74bが開放状態に変化すると、ダンパー76の内部が減圧される。これにより、加圧クリーニング後にインクを消費することなく、ダンパー76の内部を減圧することができる。
【選択図】図7C
特許請求の範囲【請求項1】
インクが収容されたインクタンクと、
前記インクを吐出するインクヘッドと、前記インクタンクと前記インクヘッドとを連通するインク供給路と、
前記インク供給路に設けられたダンパーと、
前記インク供給路のうち前記ダンパーと前記インクタンクとの間に配置され、前記インクヘッドに向かう方向に前記インクを送るチューブポンプと、
前記チューブポンプを制御する制御装置と、を備え、
前記チューブポンプは、
弾性変形可能なチューブと、
前記チューブを押圧して前記チューブを変形させる押圧状態と、前記チューブを変形させない開放状態と、に変化させる押圧体と、を備え、
前記制御装置は、
前記チューブを前記押圧状態に変化させることにより、前記ダンパーの内部の圧力を、前記インクヘッドが印刷物に前記インクを吐出するときの圧力よりも高い圧力にする加圧制御部と、
前記加圧制御部により前記ダンパーの内部を加圧した後に、前記チューブを前記開放状態に変化させる減圧制御部と、を備えている、インク供給システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記インク供給路のうち、前記インクタンクと前記チューブポンプとの間に配置され、前記インク供給路を開閉する開閉弁を備え、
前記制御装置は、前記加圧制御部により前記チューブが前記押圧状態となる前に前記開閉弁を閉鎖し、かつ前記減圧制御部により前記チューブが前記開放状態となった後に、前記開閉弁を開放する第1開閉弁制御部を備えている、請求項1に記載のインク供給システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第1開閉弁制御部による制御が行われていない場合であって、前記チューブが前記押圧状態のときに前記開閉弁を開放し、かつ前記チューブが前記開放状態のときに前記開閉弁を閉鎖する第2開閉弁制御部を備えている、請求項2に記載のインク供給システム。
【請求項4】
前記ダンパーに接続され、前記ダンパーの内部の圧力を測定する圧力センサを備え、
前記制御装置は、
前記圧力センサの測定値を取得する圧力取得部と、
前記圧力取得部が取得した測定値に基づいて、前記チューブが前記押圧状態であるか、前記チューブが開放状態であるか、を判定する状態判定部と、を備えている、請求項1に記載のインク供給システム。
【請求項5】
前記チューブポンプは、
前記押圧体を支持する支持部と、
前記支持部を回転させる回転部と、を備え、
前記加圧制御部は、前記状態判定部により前記チューブが前記押圧状態であると判定されてから前記回転部を所定の回転量だけ回転させ、
前記所定の回転量は、1回転未満の回転量である、請求項4に記載のインク供給システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一つに記載のインク供給システムを備えた、インクジェットプリンタ。
【請求項7】
前記インクヘッドは、前記インクを吐出するノズルが形成されたノズル面を備え、
前記ノズル面を拭くワイパーと、前記ノズル面に前記ワイパーを接触させた状態で、前記ワイパーまたは前記インクヘッドを移動させるワイパー移動部と、を有するワイパーユニットと、
前記ノズルを覆うように前記インクヘッドに装着されるキャップと、前記インクヘッドに対して前記キャップを装着させたり、離間させたりするキャップ移動部と、前記キャップに接続された吸引ポンプと、を有するキャップユニットと、の少なくとも一つを備えるクリーニングユニットを備える、請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項8】
弾性変形可能なチューブと、前記チューブを押圧して前記チューブを変形させる押圧状態と、前記チューブを変形させない開放状態と、に変化させる押圧体と、を備えるチューブポンプが配置され、かつインクヘッドに接続されるインク供給路に配置されたダンパーの内部を減圧するインク減圧方法であって、
前記チューブポンプの備える前記チューブを押圧状態にすることにより、前記ダンパーの内部の圧力をインクヘッドが印刷物にインクを吐出するときの圧力よりも高い圧力にする加圧工程と、
前記加圧工程により前記ダンパーの内部を加圧した後に、前記チューブを開放状態にする減圧工程と、を含むインク減圧方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク供給システム、インクジェットプリンタおよびインク減圧方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、インクを吐出するインクジェットプリンタが知られている。特許文献1には、インクを収容する液体容器と、インクを吐出するノズルを備えた吐出ヘッドと、液体容器と吐出ヘッドとを接続する液体流路と、液体流路に設けられ、インクが一時的に貯留される貯留室を有するダンパーと、液体流路に設けられた送液ポンプと、を備えたインクジェットプリンタが開示されている。ダンパーは、貯留室にインクを貯留することにより、インクの圧力変動を緩和し、インクの吐出を安定させるものである。
【0003】
ここで、インクジェットプリンタの中には、インクをノズルから排出してクリーニングを行う機能を備えたものが存在する。その1つの方法は、例えば、液体流路内のインクを加圧してノズルからインクを排出させる、いわゆる加圧クリーニングである。特許文献1には、送液ポンプにより液体流路のインクを加圧してノズルから排出させる加圧クリーニングの方法が開示されている。加圧クリーニングは、例えば、液体流路内の気泡をインクとともに排出する目的で行われる。また、加圧することにより、クリーニング時にノズル付近で混色されるインクがノズルに吸い込まれるのを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-199658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、係るインクジェットプリンタにおいて、加圧クリーニングを行うと、ダンパーの内部のインクが加圧される。インクが加圧された状態から、インクが印刷可能な圧力である状態に戻すためには、ダンパーの内部のインクを減圧させる必要がある。減圧は、例えば、吸引用のポンプを用いてインクを吸引する方法、あるいは吐出ヘッドからインクを吐出させる、いわゆるフラッシングを行う方法などにより実現される。
【0006】
しかしながら、吸引用のポンプを用いた吸引、あるいはフラッシングを行うことにより、吐出ヘッドからインクが吐出される。すなわち、加圧されたインクを減圧するためにインクを消費する必要がある。加圧クリーニングにより消費されるインクの量は比較的多い。そのため、インクの無駄が多くなってしまうという課題があった。
【0007】
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加圧クリーニングにて消費するインクの量を低減できるインク供給システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のインク供給システムは、インクが収容されたインクタンクと、前記インクを吐出するインクヘッドと、前記インクタンクと前記インクヘッドとを連通するインク供給路と、前記インク供給路に設けられたダンパーと、前記インク供給路のうち前記ダンパーと前記インクタンクとの間に配置され、前記インクヘッドに向かう方向に前記インクを送るチューブポンプと、前記チューブポンプを制御する制御装置と、を備えている。前記チューブポンプは、弾性変形可能なチューブと、前記チューブを押圧して前記チューブを変形させる押圧状態と、前記チューブを変形させない開放状態と、に変化させる押圧体と、を備えている。前記制御装置は、前記チューブを前記押圧状態に変化させることにより、前記ダンパーの内部の圧力を、前記インクヘッドが印刷物に前記インクを吐出するときの圧力よりも高い圧力にする加圧制御部と、前記加圧制御部により前記ダンパーの内部を加圧した後に、前記チューブを前記開放状態に変化させる、減圧制御部と、を備えている。
【0009】
係るインク供給システムによれば、前記加圧制御部により、前記チューブポンプの前記チューブが押圧状態に変化する。これにより、前記インク供給路のうち前記インクタンク側のインクが前記インクヘッド側に送られる。すなわち、インク供給路のうち前記チューブポンプより前記インクヘッド側が加圧され、前記チューブポンプより前記インクタンク側が減圧される。このとき、前記ダンパーの内部の圧力は、前記インクヘッドが印刷物に前記インクを吐出するときの圧力よりも高い。したがって、加圧クリーニングを行うことが可能となる。その後、前記減圧制御部により、前記チューブポンプの前記チューブが前記開放状態に変化する。前記チューブが前記開放状態に変化すると、前記チューブポンプより前記インクヘッド側と、前記チューブポンプより前記インクタンク側と、において圧力差が生じなくなる。すなわち、前記インク供給路の内部の圧力が一様となる。したがって、加圧されていた前記ダンパーの内部は、減圧される。このことにより、前記インクヘッドからインクを吐出させることなく、前記ダンパーの内部を減圧させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、加圧クリーニングにて消費するインクの量を低減できるインク供給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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