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公開番号
2025011551
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113735
出願日
2023-07-11
発明の名称
インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
出願人
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20250117BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】インクの予備吐出を行うことなく、インクの乾燥に起因するインクの吐出不良を軽減して、印刷物の画質を向上させることが可能なインクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、インクが吐出されるノズルと、圧電素子302とを有する記録ヘッド30と、印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて吐出画素の画素数をカウントするドットカウント部713と、前記画像データに基づいて不吐出期間を抽出する抽出処理部722と、所定の第2駆動信号を圧電素子302に入力させる駆動制御部725と、前記第2駆動信号の入力の開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定する設定処理部723とを備え、設定処理部723は、前記画素数に応じた前記開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
インクが吐出されるノズルと、前記ノズルに対応して設けられ予め定められた第1駆動信号の入力に応じて前記ノズルから前記インクを吐出させる圧電素子とを有する記録ヘッドと、
一の画像データを印刷する印刷処理が実行される場合に、前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記画像データにおける前記インクの吐出に対応する吐出画素の画素数をカウントする画素数カウント部と、
前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記印刷処理の実行期間のうち前記ノズルから前記インクが吐出されない不吐出状態が予め定められた基準時間を超えて継続する不吐出期間を抽出する抽出処理部と、
前記ノズル内の前記インクを撹拌可能であって前記ノズルから前記インクを吐出不能な予め定められた第2駆動信号を前記圧電素子に入力させる駆動制御部と、
前記不吐出期間における前記第2駆動信号の入力の開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定する設定処理部と、を備え、
前記設定処理部は、前記画素数カウント部がカウントした前記画素数に応じた前記開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定する、インクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記不吐出期間の長さと前記開始タイミングとが対応付けられた複数のテーブルデータを格納する記憶部を更に備え、
前記複数のテーブルデータは、
所定の第1の開始タイミングが定められた第1テーブルデータと、前記第1の開始タイミングよりも遅い第2の開始タイミングが定められた第2テーブルデータとを含み、
前記設定処理部は、
前記画素数が予め定められた閾値以上の場合に選択した前記第1テーブルデータを参照して前記不吐出期間の長さに対応する前記第1の開始タイミングを設定し、
前記画素数が前記閾値未満の場合に選択した前記第2テーブルデータを参照して前記不吐出期間の長さに対応する前記第2の開始タイミングを設定する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記記録ヘッドは、複数の前記ノズル、及び前記ノズル各々に対応して設けられた複数の前記圧電素子を有し、
前記抽出処理部は、前記ノズル毎に前記不吐出期間を抽出し、
前記駆動制御部は、前記複数の圧電素子各々に前記第2駆動信号を入力させる、
請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記抽出処理部は、前記印刷処理で印刷される前記画像データにおける前記ノズルからの前記インクの不吐出に対応する不吐出画素が前記基準時間に対応する基準数を超えて連続する不吐出画素列の出力期間を、前記不吐出期間として抽出し、
前記駆動制御部は、前記不吐出画素列に含まれる前記設定処理部により設定された前記開始タイミングの到来時から前記不吐出期間の終期の到来時までの間に対応する前記不吐出画素各々を前記第2駆動信号に対応する特定画素に置換し、前記特定画素を前記第2駆動信号として前記圧電素子に入力し、
前記駆動制御部による置換処理後の前記画像データに基づいて前記圧電素子を駆動する駆動部を更に備える、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記画像データに含まれる画素各々を前記画像データにおける副走査方向の上流側から順に前記駆動部における駆動間隔ごとに前記抽出処理部に出力する第1バッファーと、
前記第1バッファーから出力される前記画素と同一の前記画素を前記第1バッファーよりも予め定められた遅延時間だけ遅延させて前記駆動制御部に出力する第2バッファーと、を更に備え、
前記抽出処理部は、前記第1バッファーからの前記不吐出画素の入力の連続数を計数し、前記第1バッファーから前記吐出画素が入力された場合における前記連続数の計数結果に基づいて前記不吐出画素の連続が前記不吐出画素列であるか否かを判断し、
前記設定処理部は、前記抽出処理部によって前記不吐出画素の連続が前記不吐出画素列であると判断された場合における前記抽出処理部による前記連続数の前記計数結果、及び前記画素数に応じて選択された前記テーブルデータを用いて前記開始タイミングを設定し、
前記駆動制御部は、前記設定処理部により設定された前記開始タイミングの到来時から前記吐出画素が入力されるまでの間に前記第2バッファーから入力される前記不吐出画素各々を前記特定画素に置換する、請求項4に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
インクが吐出されるノズルと、前記ノズルに対応して設けられ予め定められた第1駆動信号の入力に応じて前記ノズルから前記インクを吐出させる圧電素子とを有する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置で実行されるインクジェット記録方法であって、
一の画像データを印刷する印刷処理が実行される場合に、前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記画像データにおける前記インクの吐出に対応する吐出画素の画素数をカウントすること、
前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記印刷処理の実行期間のうち前記ノズルから前記インクが吐出されない不吐出状態が予め定められた基準時間を超えて継続する不吐出期間を抽出すること、
前記ノズル内の前記インクを撹拌可能であって前記ノズルから前記インクを吐出不能な予め定められた第2駆動信号を前記圧電素子に入力させること、
前記不吐出期間における前記第2駆動信号の入力の開始タイミングであって、前記画素数に応じた前記開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定すること、を含むインクジェット記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット方式で画像を形成するインクジェット記録装置では、ノズルに対応して設けられる圧電素子への電圧印加により、ノズルからシートへ向けてインクが吐出される。また、インクジェット記録装置では、インクの乾燥によるインクの粘度の増加に起因して、ノズルからのインクの吐出量が変化することがある。この場合、インクジェット記録装置で印刷される印刷物の画質が低下する。
【0003】
また、インクジェット記録装置では、印刷処理の実行中においても、ノズルにおけるインクの不吐出状態が続く場合には、インクの乾燥によってインクの粘度が変化して、ノズルからのインクの吐出量が変化することがある。従来、前記記録ヘッドのヘッド温度に応じて、必要最低限の予備吐出の回数を変更可能なインクジェット記録装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-168041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、インクの吐出量の多い画像を印刷する場合、印刷処理中に記録ヘッド自体や、記録ヘッドに設けられたヘッドドライバの発熱量が多くなることにより、ノズル周辺部分やノズルまでの流路部分の温度が上昇し、ノズルにおけるインクの乾燥が促進されて、インクの吐出不良を招く場合がある。
【0006】
本発明の目的は、インクの予備吐出を行うことなく、インクの乾燥によるインクの粘度の増加に起因するインクの吐出不良を軽減して、印刷物の画質を向上させることが可能なインクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係るインクジェット記録装置は、インクが吐出されるノズルと、前記ノズルに対応して設けられ予め定められた第1駆動信号の入力に応じて前記ノズルから前記インクを吐出させる圧電素子とを有する記録ヘッドと、一の画像データを印刷する印刷処理が実行される場合に、前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記画像データにおける前記インクの吐出に対応する吐出画素の画素数をカウントする画素数カウント部と、前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記印刷処理の実行期間のうち前記ノズルから前記インクが吐出されない不吐出状態が予め定められた基準時間を超えて継続する不吐出期間を抽出する抽出処理部と、前記ノズル内の前記インクを撹拌可能であって前記ノズルから前記インクを吐出不能な予め定められた第2駆動信号を前記圧電素子に入力させる駆動制御部と、前記不吐出期間における前記第2駆動信号の入力の開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定する設定処理部と、を備え、前記設定処理部は、前記画素数カウント部がカウントした前記画素数に応じた前記開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定する。
【0008】
本発明の他の局面に係るインクジェット記録方法は、インクが吐出されるノズルと、前記ノズルに対応して設けられ予め定められた第1駆動信号の入力に応じて前記ノズルから前記インクを吐出させる圧電素子とを有する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置で実行されるインクジェット記録方法である。前記インクジェット記録方法は、一の画像データを印刷する印刷処理が実行される場合に、前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記画像データにおける前記インクの吐出に対応する吐出画素の画素数をカウントすること、前記印刷処理で印刷される前記画像データに基づいて、前記印刷処理の実行期間のうち前記ノズルから前記インクが吐出されない不吐出状態が予め定められた基準時間を超えて継続する不吐出期間を抽出すること、前記ノズル内の前記インクを撹拌可能であって前記ノズルから前記インクを吐出不能な予め定められた第2駆動信号を前記圧電素子に入力させること、前記不吐出期間における前記第2駆動信号の入力の開始タイミングであって、前記画素数に応じた前記開始タイミングを前記不吐出期間の長さに基づいて設定すること、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インクの予備吐出を行うことなく、インクの乾燥に起因するインクの吐出不良を軽減して、印刷物の画質を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。
図2は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録部の構成を示す図である。
図3は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部の構成を示すブロック図である。
図4は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置で用いられるテーブルデータの一例を示す図である。
図5は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の信号処理部における処理内容を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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