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公開番号
2025010743
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023112901
出願日
2023-07-10
発明の名称
車両の制振制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
F16H
48/30 20120101AFI20250116BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】車両の動力伝達系のねじれに起因する車両振動を抑制する。
【解決手段】車両の動力伝達系は、差動制限機能を有する差動装置を含む。動力伝達系のねじれ角Θが増加中は差動制限量Rを減少させる(R=R0-ΔR)。差動制限量Rの減少により、動力伝達系の伝達トルクが減少し動力伝達系のねじれ角Θの増加が抑制される。ねじれ角Θが減少中は差動制限量Rを増加させる(R=R0+ΔR)。差動制限量Rの増加により伝達トルクが増加してねじれ角Θの減少が抑制される。これにより、ねじれ角の変動が早期に収束する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両を駆動する動力装置と、前記動力装置の出力を駆動輪に伝達する動力伝達系であって差動制限機能を有する差動装置を含む動力伝達系とを備えた車両を制振制御する制振制御装置であって、
アクセルペダルの操作量を取得するアクセル操作量取得部と、
操舵車輪の舵角を取得する舵角取得部と、
前記動力伝達系のねじれ角を取得するねじれ角取得部と、
前記アクセルペダルの操作量が所定値を超え、かつ前記操舵車輪の舵角が所定値を超え、かつ前記動力伝達系のねじれ角の変動分の振幅が所定値を超えるとき、前記ねじれ角が増加中は前記差動装置の差動制限量を減少させ、前記ねじれ角が減少中は差動制限量を増加させる差動制限制御部と、
を有する車両の制振制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の動力伝達系のねじれに起因する振動を抑制する制振制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
車両は、動力装置の出力を駆動輪に伝達する経路を形成する動力伝達系を有する。動力伝達系は、クラッチ、変速機、推進軸、終減速装置、駆動軸等の少なくとも一部を含む。終減速装置は、車両が旋回する際の左右の駆動輪の速度差を吸収するための差動装置を含む。下記特許文献1には、車体旋回時に相対運動する要素間に生じる摩擦力によって差動動作を制限する機能を有する差動装置が示されている。この装置は、差動動作の制限を行う際に、摩擦力を徐々に増加させることによって、差動制限開始時に摩擦量が急に立ち上がることによって生じるショックを低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-19227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の動力伝達系には、動力装置の出力トルクの変化によってねじれが生じ、このねじれに起因して車両に振動が発生する場合がある。
【0005】
本発明は、動力伝達系のねじれによる車両の振動を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る制振制御装置の対象となる車両は、車両を駆動する動力装置と、動力装置の出力を駆動輪に伝達する動力伝達系であって差動制限機能を有する差動装置を含む動力伝達系とを備える。車両の制振制御装置は、アクセルペダルの操作量を取得するアクセル操作量取得部と、操舵車輪の舵角を取得する舵角取得部と、動力伝達系のねじれ角を取得するねじれ角取得部と、差動装置の差動制限量を制御する差動制限制御部とを有する。差動制限制御部は、アクセルペダルの操作量が所定値を超え、かつ操舵車輪の舵角が所定値を超え、かつ動力伝達系のねじれ角の変動分の振幅が所定値を超えているとき、ねじれ角が増加中は差動制限量を減少させ、ねじれ角が減少中は差動制限量を増加させる。
【発明の効果】
【0007】
動力伝達系のねじれ角の増減に併せて差動制限量を増減させることで、動力伝達系の伝達トルクを増減させる。ねじれ角が増加中においては、差動制限量を減少させて、動力伝達系の伝達トルクを減少させる。これにより、ねじれ角の増加が抑制される。逆に、ねじれ角が減少中においては、差動制限量を増加させて、伝達トルクを増加させる。これにより、ねじれ角の減少が抑制される。よって、ねじれ角の変動が早期に収束する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の車両の動力装置、動力伝達系、および制振制御装置の構成を模式的に示す図である。
動力伝達系のねじれ角と、差動装置による差動制限量の変動の様子を示す図である。
制振制御のフローを示すチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態の車両の動力装置10および動力伝達系12と、車両の振動を抑制する制振制御装置14とを模式的に示す図である。
【0010】
動力装置10は、車両を駆動するエンジン16および電動機18を含む。エンジン16と電動機18の両方により車両を駆動することが可能であると共に、一方により車両を駆動することが可能である。また、動力装置は、エンジンと電動機の一方のみを備えるものであってもよい。電動機18は、変速機(不図示)と終減速機20が一体となったトランスアクスル22内に配置されている。動力伝達系12は、変速機、終減速機20および駆動軸24を含み、動力装置10の出力を左右の駆動輪26に伝達する。駆動輪26は、操舵車輪でもある。終減速機20は、車両の旋回時に左右の駆動輪26の速度差を吸収する差動装置28を含む。差動装置28は、差動量を制限する差動制限機構30を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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