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公開番号2025010660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112752
出願日2023-07-10
発明の名称流体装置
出願人株式会社ベン
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類F16K 27/00 20060101AFI20250116BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 本体に対する閉塞体の取付け取外しを容易にし、操作性を向上させて、作業効率の向上を図る。
【解決手段】 本体1の孔部6の内面に嵌挿されて内嵌する嵌挿部11を有した閉塞体10を備え、孔部6の被嵌挿面Kbに付勢されて押圧されるスプリングリング40を設け、嵌挿部11の嵌挿面Kaに、縮径されたスプリングリング40が没入可能な第1の周溝M1、及び、スプリングリング40の直径よりも浅い深さの第2の周溝M2を形成し、孔部6の被嵌挿面Kbに、スプリングリング40の直径よりも浅い深さの第3の周溝M3を形成し、孔部形成部7に形成した一方凸部50と閉塞体10に形成した他方凸部51とを互いに離間させる方向に力を付与し、スプリングリング40を、第2の周溝M2を構成する壁面と第3の周溝M3を構成する壁面とで共働して挾持させる離間手段60を備えた。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
流体の流路を有するとともに該流路に連通する孔部が形成された孔部形成部を有した本体と、該本体に着脱可能に設けられ装着時に上記孔部を塞ぐ閉塞体とを備えた流体装置において、
上記閉塞体に、上記孔部の内面に嵌挿されて内嵌し若しくは上記孔部形成部の外面に嵌挿されて外嵌する嵌挿部を設け、上記嵌挿部の内嵌若しくは外嵌する面を円周面からなる嵌挿面とし、該嵌挿部の嵌挿面に対応する孔部の内面若しくは上記孔部形成部の外面を円周面からなる被嵌挿面とし、
上記嵌挿面及び被嵌挿面間に、これらの周方向に沿い上記嵌挿面若しくは被嵌挿面に付勢されて押圧され弾性変形する略C字状のスプリングリングを設け、
上記スプリングリングの付勢による押圧される側とは反対側の嵌挿面及び被嵌挿面の何れか一方に、弾性変形させられて縮径若しくは拡径されたスプリングリングが没入可能な第1の周溝を形成するとともに、該第1の周溝にこれが形成された嵌挿面及び被嵌挿面の何れか一方の他方に対する相対的な嵌挿解除方向後側に連続して設けられ、上記スプリングリングの直径よりも浅い深さの第2の周溝を形成し、
上記スプリングリングの付勢による押圧される側の嵌挿面及び被嵌挿面の何れか他方に、上記第2の周溝と共働して上記スプリングリングを保持する該スプリングリングの直径よりも浅い深さの第3の周溝を形成し、
上記孔部形成部の外側であって上記孔部の中心軸を中心にして等角度間隔に、複数の一方凸部を設け、上記閉塞体の外側であって上記一方凸部に対応して対向可能な複数の他方凸部を設け、
上記一方凸部とこれに対向する他方凸部との各組ごとに設けられ、該各組の一方凸部及び他方凸部を互いに離間させる方向に力を付与し、上記スプリングリングを、上記第2の周溝を構成する壁面と上記第3の周溝を構成する壁面とで共働して挾持させる離間手段を備えて構成したことを特徴とする流体装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
上記スプリングリングは、両端部に、該スプリングリングの付勢による押圧方向とは逆方向に互いに近接移動させられて該スプリングリングを縮径可能にし、若しくは、互いに離間移動させられて該スプリングリングを拡径可能にする外向きの突片を有し、
上記孔部形成部及び嵌挿部の何れか一方であって、何れか他方に外嵌する関係にある側に、上記スプリングリングの突片を近接移動可能若しくは離間移動可能に保持する突片保持部を形成したことを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項3】
上記被嵌挿面及び嵌挿面の何れか一方であって、上記閉塞体の装着時における上記突片保持部と干渉しない位置に、何れか他方に弾接するシールリングを設けたことを特徴とする請求項2記載の流体装置。
【請求項4】
スプリングリングの直径をD、
第1の周溝の深さをHa、
第1の周溝の幅をLa、
第2の周溝の深さをHb、
第2の周溝の幅をLb、
第3の周溝の深さをK、
第3の周溝の幅をJ、
としたとき、
D<Ha、
D<La、
0.5D<Hb<D、
0.5D<K<D、
0.5D<Lb、
D<J、
に設定したことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の流体装置。
【請求項5】
上記離間手段を、上記一方凸部及び他方凸部の何れか一方に形成され、上記孔部の軸線に平行な軸線を有した貫通する雌ネジと、該雌ネジに螺合するとともに先端が何れか他方に当接し、ねじ込むことにより上記一方凸部及び他方凸部を互いに離間させる方向に力を付与する雄ネジを有したボルトとを備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の流体装置。
【請求項6】
上記ボルトを、手動操作可能な蝶ボルトで構成したことを特徴とする請求項5記載の流体装置。
【請求項7】
上記一方凸部とこれに対向する他方凸部との組を、上記孔部の中心軸を中心にして180°の対称位置に設けたことを特徴とする請求項6記載の流体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水,スチームやオイル等の各種流体を流す流体装置に係り、特に、流体の流路に連通する孔部が形成された本体及びこの本体の孔部を塞ぐ閉塞体を備えた流体装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の流体装置としては図15に示すように、流体装置としての減圧弁が知られている(例えば、特開2020-172991号公報に掲載)。この流体装置Saは、入口101から出口102に至る流体の流路(図示せず)を有するとともに流路に連通する孔部(図示せず)が形成された孔部形成部103を有した本体100と、本体100に着脱可能に設けられ装着時に孔部を塞ぐ閉塞体104とを備えて構成されている。閉塞体104には、本体100の流路を流れる流体を制御弁の開閉により制御する制御弁部(図示せず)が備えられている。閉塞体104の周囲にはフランジ105が形成される一方、本体100の孔部形成部103の周囲にも閉塞体104のフランジ105に対応するフランジ106が形成され、フランジ105,106同士は、等角度間隔で配置される複数(6個)のボルト107で連結されている。そして、必要時に、ボルト107を外して、制御弁部のメンテナンスを行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-172991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この従来の流体装置においては、例えば、閉塞体104の制御弁部のメンテナンスの際には、閉塞体104を本体100から外すが、この場合には、逐一6つのボルト107を外さなければならないので、操作性が悪く、作業が煩雑になっており、作業効率が悪いという問題があった。一方、メンテナンス終了後においては、再び、閉塞体104を本体100に装着するが、この場合にも、逐一6つのボルト107を取付けなければならないので、操作性が悪く、作業が煩雑になって、作業効率が悪いという問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、本体に対する閉塞体の取付け取外しを容易にし、操作性を向上させて、作業効率の向上を図った流体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するため、本発明の流体装置は、流体の流路を有するとともに該流路に連通する孔部が形成された孔部形成部を有した本体と、該本体に着脱可能に設けられ装着時に上記孔部を塞ぐ閉塞体とを備えた流体装置において、
上記閉塞体に、上記孔部の内面に嵌挿されて内嵌し若しくは上記孔部形成部の外面に嵌挿されて外嵌する嵌挿部を設け、上記嵌挿部の内嵌若しくは外嵌する面を円周面からなる嵌挿面とし、該嵌挿部の嵌挿面に対応する孔部の内面若しくは上記孔部形成部の外面を円周面からなる被嵌挿面とし、
上記嵌挿面及び被嵌挿面間に、これらの周方向に沿い上記嵌挿面若しくは被嵌挿面に付勢されて押圧され弾性変形する略C字状のスプリングリングを設け、
上記スプリングリングの付勢による押圧される側とは反対側の嵌挿面及び被嵌挿面の何れか一方に、弾性変形させられて縮径若しくは拡径されたスプリングリングが没入可能な第1の周溝を形成するとともに、該第1の周溝にこれが形成された嵌挿面及び被嵌挿面の何れか一方の他方に対する相対的な嵌挿解除方向後側に連続して設けられ、上記スプリングリングの直径よりも浅い深さの第2の周溝を形成し、
上記スプリングリングの付勢による押圧される側の嵌挿面及び被嵌挿面の何れか他方に、上記第2の周溝と共働して上記スプリングリングを保持する該スプリングリングの直径よりも浅い深さの第3の周溝を形成し、
上記孔部形成部の外側であって上記孔部の中心軸を中心にして等角度間隔に、複数の一方凸部を設け、上記閉塞体の外側であって上記一方凸部に対応して対向可能な複数の他方凸部を設け、
上記一方凸部とこれに対向する他方凸部との各組ごとに設けられ、該各組の一方凸部及び他方凸部を互いに離間させる方向に力を付与し、上記スプリングリングを、上記第2の周溝を構成する壁面と上記第3の周溝を構成する壁面とで共働して挾持させる離間手段を備えて構成している。
【0007】
尚、複数の一方凸部は、互いに連続して一体になってフランジ状になって突出していても良い。同様に、複数の他方凸部も、互いに連続して一体になってフランジ状になって突出していても良い。要するに、複数の離間手段が、等角度間隔で作用するようになっていれば、複数の一方凸部及び複数の他方凸部を、どのように突出形成しても良く、適宜変更して差支えない。
【0008】
本発明の構成においては、スプリングリングとしては、拡径方向に付勢されて被嵌挿面及び嵌挿面の何れかに押圧されるタイプ、あるいは、縮径方向に付勢されて被嵌挿面及び嵌挿面の何れかに押圧されるタイプの何れかが選択され、これに合わせて、嵌挿部が嵌挿される本体側の孔部の内面若しくは孔部形成部の外面からなる被嵌挿面と、この被嵌挿面に対応する嵌挿部の嵌挿面が形成される。
【0009】
閉塞体の嵌挿部は、内嵌するオス型と、外嵌するメス型の2種類が選択され、オス型の場合には、嵌挿部の外面が嵌挿面として構成され、本体の孔部の内面が被嵌挿面として構成される。一方、メス型の場合には、嵌挿部は凹部を有した例えば円筒状に形成され、その内面が嵌挿面として構成され、本体の孔部形成部の外面が被嵌挿面として構成される。
【0010】
例えば、後述の実施の形態でも示すが、以下の態様(タイプ)がある。
<タイプ1>
スプリングリングとして、拡径方向に付勢されて被嵌挿面及び嵌挿面の何れかに押圧されるタイプを選択し、閉塞体の嵌挿部をオス型に形成する。
この場合には、閉塞体の嵌挿部の外面を嵌挿面として、これに、第1の周溝及び第2の周溝を形成し、本体の孔部の内面を被嵌挿面として、これに第3の周溝を形成する。第2の周溝は、第1の周溝にこれが形成された嵌挿面の被嵌挿面に対する相対的な嵌挿解除方向後側に連続して設けられ、即ち、嵌挿部の嵌挿解除方向(抜き方向)後側に連続して設けられる。スプリングリングは、拡径方向に付勢されて孔部の被嵌挿面に押圧される。
(【0011】以降は省略されています)

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