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公開番号2025010349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024191910,2021505814
出願日2024-10-31,2019-08-13
発明の名称クリーニング布のロール並びに関連する装置及び方法
出願人ボールドウィン ジメック アーベー
代理人個人,個人,個人
主分類B41F 35/00 20060101AFI20250109BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷システムの中の印刷胴をクリーニングするためのクリーニング組成物を含侵したクリーニング布のロールに関する。
【解決手段】クリーニング布のロールが、印刷システムの印刷胴をクリーニングするために使用される。クリーニング布(13)は、有機溶剤とセルロース可溶化剤とを含有するクリーニング組成物を含浸されている。このロールは、芯材(14)の周りに巻き付けられて、そして、このクリーニング組成物が使用前に蒸発することを防ぐために、クリーニング布(13)のロール(12)の周りを密封するように構成されている取り外し可能な密封袋(15)の中に挿入されてもよい。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
印刷システムの印刷胴をクリーニングするためのクリーニング布のロールであって、
前記クリーニング布は、クリーニング組成物を含浸しており、前記クリーニング組成物はエステルである有機溶剤と、グリコールエーテルであるセルロース可溶化剤とを含み、
前記グリコールエーテルは、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、フェノキシエタノール、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテルおよびアルキレンポリグリコールエーテルからなる群から選択され、
前記クリーニング組成物が2重量%未満の水を含み、
前記セルロース可溶化剤の含有量は、0.1~5重量%であり、
前記有機溶剤の含有量は、95~99.9重量%である、ロール。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記クリーニング布(13)が芯材(14)の周りに巻かれて前記ロール(12)を形成している、請求項1に記載のロール。
【請求項3】
前記クリーニング組成物が使用前に蒸発することを防ぐために、前記ロール(12)が、前記クリーニング布(13)のロール(12)の周りを密封するように構成されている取り外し可能な密封袋(15)の中に挿入されている、請求項1または2に記載のロール。
【請求項4】
前記密封袋(15)は、多層プラスチックフィルムによって構成されている、請求項3に記載のロール。
【請求項5】
前記クリーニング布(13)の前記ロール(12)が、前記密封袋(15)の中に真空包装されている、請求項3または4に記載のロール。
【請求項6】
印刷システムの印刷胴をクリーニングするためのクリーニング布であって、前記クリーニング布は、エステルである有機溶剤と、グリコールエーテルであるセルロース可溶化剤とを含み、前記セルロース可溶化剤がエタノールアミン部分を含むクリーニング組成物を含浸しており、
前記グリコールエーテルは、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、フェノキシエタノール、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテルおよびアルキレンポリグリコールエーテルからなる群から選択され、
前記クリーニング組成物が2重量%未満の水を含み、
前記セルロース可溶化剤の含有量は、0.1~5重量%であり、
前記有機溶剤の含有量は、95~99.9重量%である、クリーニング布。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載のロールによる印刷システムの印刷胴のクリーニング方法であって、
前記ロール(12)から、エステルである有機溶剤と、グリコールエーテルであるセルロース可溶化剤とを含むクリーニング組成物を含浸したクリーニング布(13)の少なくとも一部分を展開する工程と、
前記クリーニング布の前記一部分を印刷胴と接触して配置する工程と
を備え、
前記グリコールエーテルは、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、フェノキシエタノール、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテルおよびアルキレンポリグリコールエーテルからなる群から選択され、
前記クリーニング組成物が2重量%未満の水を含み、
前記セルロース可溶化剤の含有量は、0.1~5重量%であり、
前記有機溶剤の含有量は、95~99.9重量%である、方法。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載のロールの形成方法であって、
クリーニング布(13)にエステルである有機溶剤と、グリコールエーテルであるセルロース可溶化剤とを含むクリーニング組成物を含浸させる工程と、
前記クリーニング布(13)を芯材(14)の周りに巻いてロール(12)を形成する工程と、
前記ロール(12)を、真空包装される密封可能な袋(15)に挿入する工程と
を備え、
前記グリコールエーテルは、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、フェノキシエタノール、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテルおよびアルキレンポリグリコールエーテルからなる群から選択され、
前記クリーニング組成物が2重量%未満の水を含み、
前記セルロース可溶化剤の含有量は、0.1~5重量%であり、
前記有機溶剤の含有量は、95~99.9重量%である、方法。
【請求項9】
前記クリーニング布(13)が、前記芯材(14)の周りに巻かれた後に前記クリーニング組成物を含浸される請求項8に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムの中の印刷胴をクリーニングするためのクリーニング組成物を含侵したクリーニング布のロールに関する。本発明は、クリーニング組成物、クリーニング布並びに印刷胴をクリーニングする方法及びロールを形成する方法にも関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
印刷胴が所望の印刷結果を遂行するために、印刷システムのそのような胴は、定期的にクリーニングされる必要がある。印刷システム用のクリーニング装置の一例は米国特許第7219605B2号明細書に示されている。クリーニング液を胴に噴霧すること、又はクリーニング液に浸漬したクリーニング布という手段を使用して手で胴をクリーニングすること等、いくつかの異なるクリーニング方法が公知である。
【0003】
クリーニング布は、印刷胴から残インクを溶解して除去するように構成されているクリーニング組成物を予め含浸していることが多い。紙残渣は、印刷胴の表面に付着しやすい。付着した紙くずは、クリーニング組成物によって溶解することは困難であり、従って、紙残渣は、クリーニング布を用いたクリーニングプロセスを始めることができる前に、胴から取り除かれる必要がある。それゆえ、印刷システム内に設置された噴霧バー又は噴霧ノズルによって印刷胴に水を噴霧することが一般的な実務である。例えば、米国特許出願公開第2005250659A1号明細書には、ほこり及び紙残渣を除去するために、印刷システムの胴に水をどのように噴霧することができるかが記載されている。
【0004】
しかしながら、噴霧バー、ノズル、及び水をノズルに導く水管は、印刷システムの中の好ましくない環境に起因して詰まる傾向がある。印刷システムの中の周囲環境は、紙くず、残インク及び噴霧装置を詰まらせる可能性がある他の汚染物質を含んでいる。使用される水に含まれる石灰も詰まりを引き起こす可能性がある。
【0005】
印刷システムの中のパイプ及びノズルを詰まらせるという問題を解決しようとする先行技術の設備の例は、欧州特許出願公開第435269A1号明細書及び欧州特許出願公開第878304A1号明細書に示されている。さらなる背景技術は、例えば、文献、米国特許第5340495A号明細書及び英国特許出願公開第1365464A号明細書に反映されている。上記のことから、印刷システムの中の詰まったノズル及びパイプなどの問題に関して改善の余地があるということが理解される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第7219605B2号明細書
米国特許出願公開第2005250659A1号明細書
欧州特許出願公開第435269A1号明細書
欧州特許出願公開第878304A1号明細書
米国特許第5340495A号明細書
英国特許出願公開第1365464A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、先行技術を超えて改良され、上で論じた課題を解決するか又は少なくとも軽減する概念を提供することである。この目的は、添付の独立請求項に示される技術によって成し遂げられ、好ましい実施形態は関連する従属請求項に規定されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、-とりわけ-、本明細書中でクリーニング組成物とも呼ばれるクリーニング液自体がセルロース系の紙残渣を溶解することができれば、印刷胴に水を噴霧する工程は省くことができるという技術思想に基づく。本発明者は、驚くべきことに、明細書中で水代用物とも呼ばれるセルロース系物質可溶化剤、好ましくは非水性セルロース系物質可溶化剤をクリーニング液に添加することで、紙残渣は印刷胴から溶解されるということを見出した。従って、最初の洗浄工程、すなわち水の噴霧、は印刷システムのクリーニングプロセスからなくすことができる。多くの印刷システムは毎日複数回クリーニングする必要があるので、本発明のクリーニング組成物は時間を節約する。さらには、詰まった水管若しくは噴霧バー若しくはノズルをクリーニングし、及び/又は交換するという重労働のプロセスはもはや問題にならない。
【0009】
第1の態様では、印刷システムの印刷胴をクリーニングするように適合し構成されたクリーニング布のロールが提供される。当該クリーニング布は、有機溶剤及びセルロース可溶化剤を含むクリーニング組成物を含浸している。これは有利なクリーニング組成物である。というのも、このセルロース系物質可溶化剤は、印刷システムのクリーニングプロセスの現在一般的な水噴霧工程を、クリーニングプロセスから省くことを可能にするからである。有機溶剤は、上記クリーニング組成物に、インクを印刷胴から溶解して除去するという特性を与える。
【0010】
一実施形態では、上記クリーニング組成物は、10重量%未満の水、好ましくは5重量%未満の水を含む。別の実施形態では、クリーニング組成物は2重量%未満の水を含む。2重量%よりも多い量の水が上記クリーニング組成物の中に存在すると、そのクリーニング組成物が蒸発することが生じる可能性がある。さらに、より高濃度の水を上記クリーニング組成物に添加すると、そのクリーニング組成物のインク溶解特性が低下する。
(【0011】以降は省略されています)

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