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公開番号2025008263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110264
出願日2023-07-04
発明の名称印刷装置、印刷制御方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250109BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷データと印刷結果とを比較した結果に基づいてインクタンクの状態を判断する。
【解決手段】印刷装置100は、インクを保持する複数のインクタンクと、インクを被印刷媒体に塗布する印刷部160と、被印刷媒体を撮像する撮像部150と、制御部110と、を備え、制御部110は、被印刷媒体に印刷する印刷データにおける画素値をデータ画素値として取得し、印刷データに基づいて被印刷媒体に印刷を行うように印刷部160を制御し、印刷部で印刷された被印刷媒体を撮像部150で撮像して撮像データを取得し、撮像データにおける画素値を撮像画素値として取得し、データ画素値と撮像画素値との比較結果に基づいてインクタンクの状態を判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
インクを保持する複数のインクタンクと、
前記インクを被印刷媒体に塗布する印刷部と、
前記被印刷媒体を撮像する撮像部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記被印刷媒体に印刷する印刷データにおける画素値をデータ画素値として取得し、
前記印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行うように前記印刷部を制御し、
前記印刷部で印刷された前記被印刷媒体を前記撮像部で撮像して撮像データを取得し、
前記撮像データにおける画素値を撮像画素値として取得し、
前記データ画素値と前記撮像画素値との比較結果に基づいて前記インクタンクの状態を判断する、
印刷装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記制御部は、
前記印刷データにおけるＣＭＹそれぞれの画素値の平均値を前記データ画素値として取得し、
前記撮像データにおけるＣＭＹそれぞれの画素値の平均値を前記撮像画素値として取得する、
請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】
前記制御部は、
前記印刷データのＣＭＹそれぞれが所定以上の割合で混色している色が存在する領域である混色領域におけるＣＭＹそれぞれの画素値の平均値を前記データ画素値として取得し、
前記混色領域に対応する前記撮像データの領域におけるＣＭＹそれぞれの画素値の平均値を前記撮像画素値として取得する、
請求項２に記載の印刷装置。
【請求項４】
前記制御部は、
前記データ画素値と前記撮像画素値との比較結果に基づいて前記複数のインクタンクのうちインク切れを起こしている前記インクタンクが存在するか否かを判断する、
請求項３に記載の印刷装置。
【請求項５】
報知部をさらに備え、
前記制御部は、
いずれかの前記インクタンクがインク切れを起こしていると判断したら、前記報知部でインク切れを報知する、
請求項４に記載の印刷装置。
【請求項６】
前記被印刷媒体は爪であり、
前記制御部は、
前記印刷データのうち、前記爪の表面の中央部の領域である中央領域における画素値を前記データ画素値として取得し、
前記中央領域に対応する前記撮像データの領域における画素値を前記撮像画素値として取得する、
請求項１から５のいずれか１項に記載の印刷装置。
【請求項７】
前記制御部は、
前記印刷部で印刷する前に前記被印刷媒体を前記撮像部で撮像して下地データを取得し、
前記撮像データにおける画素値から前記下地データにおける画素値を減算して前記撮像画素値を算出する、
請求項６に記載の印刷装置。
【請求項８】
インクタンクと印刷部と撮像部と制御部とを備える印刷装置の印刷制御方法であって、
前記制御部が、
被印刷媒体に印刷する印刷データにおける画素値をデータ画素値として取得し、
前記印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行うように前記印刷部を制御し、
前記印刷部で印刷された前記被印刷媒体を前記撮像部で撮像して撮像データを取得し、
前記撮像データにおける画素値を撮像画素値として取得し、
前記データ画素値と前記撮像画素値との比較結果に基づいて前記インクタンクの状態を判断する、
印刷制御方法。
【請求項９】
インクタンクと印刷部と撮像部と制御部とを備える印刷装置が備える前記制御部に、
被印刷媒体に印刷する印刷データにおける画素値をデータ画素値として取得し、
前記印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行うように前記印刷部を制御し、
前記印刷部で印刷された前記被印刷媒体を前記撮像部で撮像して撮像データを取得し、
前記撮像データにおける画素値を撮像画素値として取得し、
前記データ画素値と前記撮像画素値との比較結果に基づいて前記インクタンクの状態を判断する、
処理を行わせるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
印刷装置は印刷を行う度にインクや現像剤（トナー）を消費するため、インクタンクやトナーカートリッジの交換時期を報知する機能を備えているものが多い。例えば特許文献１には、カートリッジ内の現像剤残量に基づいて、カートリッジの寿命を報知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００３－１１４５７１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示されている技術は、カートリッジ内の現像剤残量が所定値以下となってから、計数手段によりカウントされた動作時間が所定の閾値を超えたときに、カートリッジが寿命であることを報知する。しかし、このような従来の技術は、あくまでも残量や動作時間に基づいてインクタンクやカートリッジの寿命を判断しており、実際の印刷結果に応じて残量を判断することはできなかった。
【０００５】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、印刷データと印刷結果とを比較した結果に基づいてインクタンクの状態を判断することができる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置は、
インクを保持する複数のインクタンクと、
前記インクを被印刷媒体に塗布する印刷部と、
前記被印刷媒体を撮像する撮像部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記被印刷媒体に印刷する印刷データにおける画素値をデータ画素値として取得し、
前記印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行うように前記印刷部を制御し、
前記印刷部で印刷された前記被印刷媒体を前記撮像部で撮像して撮像データを取得し、
前記撮像データにおける画素値を撮像画素値として取得し、
前記データ画素値と前記撮像画素値との比較結果に基づいて前記インクタンクの状態を判断する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、印刷データと印刷結果とを比較した結果に基づいてインクタンクの状態を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態１に係る印刷装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
実施形態１に係る印刷装置の正面図である。
実施形態１に係る印刷装置の上面図である。
実施形態１に係る印刷処理のフローチャートの一例である。
色変換テーブルの一例を説明するための図である。
撮像色変換テーブルの一例を説明するための図である。
実施形態２に係る印刷処理のフローチャートの一例である。
実施形態３に係る印刷処理のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
【００１０】
（実施形態１）
実施形態１に係る印刷装置１００は、指の爪やネイルチップ等にネイルデザインを印刷することができるインクジェット方式のプリンタである。
（【００１１】以降は省略されています）

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