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公開番号2025005164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105224
出願日2023-06-27
発明の名称施解錠システム
出願人株式会社WEST inx
代理人個人
主分類E05B 49/00 20060101AFI20250108BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】 防犯性が高く、且つ電池の消耗も少なく通信設備が不要な施解錠システムを提供する。
【解決手段】 解錠暗号に関連する情報を有する二次元コードを作成する解錠コード作成装置と、錠とを有する施解錠システムであって、前記解錠暗号は、錠を解錠する時期に関連する時期情報と、対象となる錠を特定する対象情報と、特定秘密情報を含み、前記錠は、コード読み取り手段と、時期認定機能と、複数の秘密情報を記憶する記憶手段と、当該錠を特定する特定情報を有し、前記コード読み取り手段で二次元コードを読み取り、当該二次元コードから読み出された情報に、読み取りを行った時期に合致する時期情報と、特定情報記憶手段に記憶された特定情報に合致する対象情報が含まれ、且つ秘密情報記憶手段に記憶された複数の暗号の中に前記特定秘密情報が含まれていることを条件として解錠することが可能となる施解錠システム。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
入力用コードに関連する情報を有する二次元コードを作成する解錠コード作成装置と、錠とを有する施解錠システムであって、
前記入力用コードは、錠を解錠する時期に関連する時期情報と、対象となる錠を特定する対象情報と、特定秘密情報を含み、
前記錠は、コード読み取り手段と、時期認定機能と、複数の秘密情報を記憶する秘密情報記憶手段と、当該錠を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段を有し、
前記コード読み取り手段で二次元コードを読み取り、当該二次元コードから読み出された情報に、読み取りを行った時期に合致する時期情報と、当該特定情報記憶手段に記憶された特定情報が含まれ、且つ秘密情報記憶手段に記憶された複数の秘密情報の中に、前記二次元コードから読みだされた特定秘密情報が含まれていることを条件として解錠することが可能となることを特徴とする施解錠システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記対象情報は、建物及び/又は部屋を特定する情報であり、前記特定情報は当該錠が取り付けられている建物及び/又は部屋を特定する情報であることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項3】
前記二次元コードに、前記入力用コードに関連する情報が複数含まれていることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項4】
特別解錠コードがあり、前記二次元コードから読み出された情報に特別解錠コードが含まれている場合には、解錠することが可能となることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項5】
前記解錠コード作成装置は、暗号器を有し、当該暗号器に当該前記入力用コードを、特定の共通暗号鍵を使用して暗号化するものであり、
前記錠は復号器を有し、当該復号器に前記二次元コードから読み出された暗号と、特定の共通暗号鍵を入力してデータを復号するものであり、
前記錠には複数の共通暗号鍵が予め記憶されており、設定によって使用する共通暗号鍵が選択されることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項6】
前記錠が、暗号の集合を複数備えていることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項7】
入力用コードと更新コードに関連する情報を有する二次元コードを作成する携帯型解錠コード作成装置と、解錠コードを記憶した錠とを有する施解錠システムであって、
前記入力用コードは、少なくとも対象となる錠を特定する対象情報と、錠を解錠する時期に関連する時期情報と、特定秘密情報からなる常用入力用コードとからなり
前記更新コードは、当該携帯型解錠コード作成装置の起動ごとに更新される携帯側更新コードであり、
前記錠は、少なくともコード読み取り手段と、複数の秘密情報を記憶する秘密情報記憶手段と、当該錠を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、更新コードを記憶するデータ記憶手段を有し、
前記携帯型解錠コード作成装置は、入力用コード作成部と、暗号部と、二次元コード作成部を有し、
前記解錠コードは、少なくとも対象となる錠を特定する対象情報と特定秘密情報からなる常用解錠用コードとを含み、
前記錠はデータ記憶手段で前記施解錠ごとに更新される錠側更新コードを記憶し、
前記錠は、前記コード読み取り手段で二次元コードを読み取り、当該二次元コードから読み出された情報に、前記解錠コードの情報と錠側更新コードの情報が含まれることを条件として解錠することが可能となることを特徴とする施解錠システム。
【請求項8】
前記対象情報は、建物及び/又は部屋を特定する情報であり、前記特定情報は当該錠が取り付けられている建物及び/又は部屋を特定する情報であることを特徴とする請求項7に記載の施解錠システム。
【請求項9】
前記携帯型解錠コード作成装置が起動されると、前記携帯側更新コードが更新され新たな携帯側更新コードとなり、当該更新された携帯側更新コードを含む二次元コードを前記錠のコード読み取り手段で読み取り、
少なくとも当該二次元コードから読み出された情報の中で、前記常用解錠用コードに合致する情報が含まれ、かつ少なくとも錠側更新コードの一部が携帯側更新コードに含まれることを条件として施解錠することが可能となる請求項7に記載の施解錠システム。
【請求項10】
前記錠は少なくとも前もって秘密情報記憶手段にて特定秘密情報を記憶し、特定情報記憶手段にて当該錠を特定する特定情報を記憶し、施解錠後に前記錠側更新コードが更新された後、錠のデータ記憶部にて記憶され、施解錠が一旦終了し再度携帯型コード読み取り装置を起動させ、前記携帯側更新コードを更新させた後、当該更新された携帯側更新コードと、前記入力用コードを読み込んだ二次元コードを錠のコード読み取り手段で読み取り、少なくとも当該二次元コードから読み出された情報の中で、前記錠に記憶させた特定秘密情報と特定情報が含まれ、かつ少なくとも錠側更新コードの一部が携帯側更新コードに含まれることを条件として施解錠することが可能となる請求項7に記載の施解錠システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅や宿泊施設その他の施解錠システムに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
戸建て住宅の玄関やマンションの各戸の出入り口には錠が設置されており、錠を解錠して人が出入りする。また外出等の際には出入り口が施錠される。
住宅やマンションを販売し、賃貸する際には、契約に先立って内覧が行われる。
空き室等の内覧には多くの場合不動産業者や管理会社の者が同行して、錠を施解錠する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7250370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人手不足の影響で、空き室等の内覧に不動産業者等が立ち会わず、内覧希望者だけで内覧を行う場合がある。
例えば手動の鍵を使用する錠によって玄関が施錠されている場合には、内覧希望者が不動産業者等から鍵を預かり、当該鍵を自分で操作して施解錠することとなる。
しかしながら、この方法は内覧希望者に合い鍵を作られる懸念があり、防犯上の問題がある。
暗号式の電気錠や番号合わせのダイヤル錠を採用している場合も同様であり、暗号や番号が知られてしまうこととなり、防犯上の問題がある。
【0005】
防犯上の懸念を解消するものとして、暗証番号を変更可能な錠を採用する方策が考えられる。
当該錠は通信機能を備えており、管理会社等から当該錠に対して解錠用のパスワード(以下、ワンタイムパスワードと称する)を送信する。その結果、受信した錠はワンタイムパスワードのみで解錠可能な錠となる。
また内覧希望者には当該ワンタイムパスワードが通知される。内覧希望者は知らされたワンタイムパスワードを入力して解錠する。
内覧が終わると、管理会社等が通信手段を操作して当該錠の解錠用のワンタイムパスワードを無効にする。
【0006】
上記したワンタイムパスワードを採用する方策は防犯性が高い。また不動産業者等が内覧に同行する必要が無いので必要な人員も少なくて足りる。
しかしながら、前記したワンタイムパスワードを使用する錠は、消費電力が大きく、電池の消耗が速いという問題がある。
即ちワンタイムパスワードを使用する錠は、錠の開閉だけでなく、通信にも電力を消費する。電気錠には商用電源により駆動するものもあるが、商用電源を使用する錠は配線が手間である。そのため電池で駆動する電気錠が重宝されているが、前記したワンタイムパスワードを使用する錠は、錠の開閉だけでなく、通信にも電力を消費するので電池の消耗が速く、電池の交換頻度が高いという不満がある。
【0007】
本発明は、上記した問題に注目し、防犯性が高く、且つ電池の消耗も少なく、錠又は錠を設置した場所との電信通信する設備も不要である施解錠システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するための態様は、入力用コードに関連する情報を有する二次元コードを作成する解錠コード作成装置と、錠とを有する施解錠システムであって、前記入力用コードは、錠を解錠する時期に関連する時期情報と、対象となる錠を特定する対象情報と、特定秘密情報を含み、前記錠は、コード読み取り手段と、時期認定機能と、複数の秘密情報を記憶する秘密情報記憶手段と、当該錠を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段を有し、前記コード読み取り手段で二次元コードを読み取り、当該二次元コードから読み出された情報に、読み取りを行った時期に合致する時期情報と、当該特定情報記憶手段に記憶された特定情報が含まれ、且つ秘密情報記憶手段に記憶された複数の秘密情報の中に、前記二次元コードから読みだされた特定秘密情報が含まれていることを条件として解錠する施解錠システムである。
【0009】
本態様の施解錠システムは、解錠コード作成装置と、錠によって構成されている。錠は玄関扉等に取り付けられる。
これに対して解錠コード作成装置は、例えば管理会社等に設置される。要するに解錠コード作成装置は、錠から離れた位置にある。
本態様の施解錠システムでは、解錠コード作成装置によって解錠するための二次元コードが作成される。二次元コードには入力用コードに関連する情報が含まれている。入力用コードは、錠を解錠する時期に関連する時期情報と、対象となる錠を特定する対象情報と、特定秘密情報を含むものである。
【0010】
一方、錠側にはコード読み取り手段と、時期認定機能と、複数の秘密情報を記憶する秘密情報記憶手段と、錠を特定する特定情報を有している。
本態様の施解錠システムでは、錠のコード読み取り手段で二次元コードを読み取る。
ここで本態様で採用する錠は、時期認定機能を備えているから、コード読み取り手段で二次元コードを読みとった時期がいつであるかは時期認定機能によって知ることができる。
また二次元コードには、対象となる錠を特定する対象情報が含まれているから、二次元コードを読み取ることにより、当該二次元コードが読み取りを行った錠に対するものであるか否かを判断することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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