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公開番号2025003579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024186393,2023201457
出願日2024-10-23,2018-02-23
発明の名称印刷装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類B41J 29/38 20060101AFI20241226BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】パスワードに関連付けられた印刷ジョブを実行するセキュリティ印刷機能とユーザ識別情報に関連付けられた印刷ジョブを実行する蓄積印刷機能とにおける印刷処理を適切に実行できる技術を提供すること。
【解決手段】MFP1は、パスワード83を含む印刷ジョブ75を印刷するセキュリティ印刷機能と、ユーザ名85を含む印刷ジョブ75を印刷する蓄積印刷機能を有する。MFP1は、蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けたことに応じて(S77:YES)、印刷ジョブ75にパスワード83が設定されているか判断することなく、受信した印刷ジョブ75をメモリ15に保存する(S87)。また、CPU12は、メモリ15に保存した印刷ジョブ75のパスワード83を、タッチパネル21を介して受け付けることなく印刷する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
印刷ジョブを保存する記憶部と、
通信部と、
表示部と、
操作を受け付ける操作部と、
画像を印刷する印刷部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部により、前記通信部を介して前記印刷ジョブを受信する受信処理と、前記受信処理により受信した前記印刷ジョブにパスワードが含まれているか否かを判断する判断処理と、前記判断処理により、前記印刷ジョブにパスワードが含まれていると判断した場合に、前記印刷ジョブを前記記憶部に保存する保存処理と、前記判断処理により、前記印刷ジョブにパスワードが含まれていないと判断した場合に、前記印刷ジョブに係る画像を前記印刷部により印刷する第1印刷処理と、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブに関する情報を示すジョブ一覧を前記表示部に表示する第1表示処理と、表示した前記ジョブ一覧から前記印刷ジョブの選択を、前記操作部により受け付ける第1受付処理と、前記操作部を介してパスワードを受け付ける第2受付処理と、前記第1受付処理で選択された前記印刷ジョブに関連付けられたパスワードと、前記第2受付処理で受け付けたパスワードとが一致するか否かを判断するパスワード判断処理と、前記パスワード判断処理の結果、前記印刷ジョブに関連付けられたパスワードと前記第2受付処理で受け付けたパスワードとが一致すると判断したことに応じて、前記第1受付処理で選択された前記印刷ジョブを前記印刷部により印刷する第2印刷処理と、を含むセキュリティ印刷機能を実行する印刷装置において、
前記制御部は、
蓄積印刷機能を含む前記印刷装置が備える機能の実行を行うか否かの設定を受け付ける第3受付処理を実行し、
前記蓄積印刷機能は、ユーザ識別情報を前記操作部を介して受け付ける第4受付処理と、前記ユーザ識別情報の認証に係わる認証データに基づいて、前記第4受付処理で受け付けた前記ユーザ識別情報の認証を実行し、認証の成功に応じて、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブのうち、認証に成功した前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブに係る画像を前記印刷部により印刷する第3印刷処理と、を含み、
前記制御部は、
前記第3受付処理において前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けたことに応じて、前記パスワード判断処理を実行することなく前記記憶部に前記印刷ジョブを保存し、前記記憶部に保存した前記印刷ジョブのパスワードを前記操作部を介して受け付けることなく第3印刷処理、
を実行する、印刷装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記第3受付処理において前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けたことに応じて、前記第3受付処理において前記セキュリティ印刷機能を実行しない旨の設定を受け付けなくても、前記セキュリティ印刷機能を実行しない旨の設定を行う、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記受信処理は、前記通信部を介してパスワード及び前記ユーザ識別情報が関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、
前記制御部は、
前記受信処理により受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が、前記認証データに登録されているか否かを判断する第2判断処理を実行し、
前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定が行われた状態でかつ前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されていると判断した場合に、前記印刷ジョブを前記蓄積印刷機能の前記第3印刷処理で印刷する前記印刷ジョブである蓄積印刷用ジョブとして前記記憶部に保存し、前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定が行われた状態でかつ前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されていないと判断した場合に、前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶しない、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記受信処理は、前記通信部を介してパスワード及び前記ユーザ識別情報が関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、
前記制御部は、
前記受信処理により受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が、前記認証データに登録されているか否かを判断する第2判断処理を実行し、
前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定が行われた状態でかつ前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されていると判断した場合に、前記印刷ジョブを前記蓄積印刷機能の前記第3印刷処理で印刷する前記印刷ジョブである蓄積印刷用ジョブとして前記記憶部に保存し、前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定が行われた状態でかつ前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されていないと判断した場合に、前記印刷ジョブを前記セキュリティ印刷機能の前記第2印刷処理で印刷する前記印刷ジョブであるセキュリティ印刷用ジョブとして前記記憶部に保存する、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記セキュリティ印刷機能により印刷処理の実行操作を行うための機能アイコンを前記表示部に表示させ、
前記蓄積印刷機能を実行する旨が設定されている場合かつ前記第4受付処理により受け付けた前記ユーザ識別情報の認証が成功している場合に、前記機能アイコンを選択可能な状態で前記表示部に表示せず、前記蓄積印刷機能を実行する旨が設定されている場合かつ前記第4受付処理により受け付けたユーザ識別情報の認証が成功していない場合に、前記機能アイコンを操作可能な状態で前記表示部に表示する、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けた際に、既に前記記憶部に前記セキュリティ印刷機能によるセキュリティ印刷用ジョブとして保存された前記印刷ジョブがある場合、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブのうち前記ユーザ識別情報が設定された前記印刷ジョブを、前記蓄積印刷機能の蓄積印刷用ジョブとして保存する、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けた際に、既に前記記憶部に保存された前記印刷ジョブがある場合、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブのうち、パスワードが設定された前記印刷ジョブを、前記セキュリティ印刷機能の前記第1印刷処理で印刷する前記印刷ジョブであるセキュリティ印刷用ジョブとして処理する、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項8】
メールを受信し印刷するメール受信機能を備え、
前記制御部は、
前記メールを受信することに応じて、前記メールの送信元のメールアドレスへメール用パスワードを送信するパスワード送信処理と、
受信した前記メールに係わるメール情報を、送信する前記メール用パスワードと関連付けて前記記憶部に保存するメール情報保存処理と、
前記メール情報を前記表示部に表示する第2表示処理と、
表示した前記メール情報の選択を、前記操作部により受け付ける第5受付処理と、
前記操作部を介してメール用パスワードを受け付ける第6受付処理と、
前記第5受付処理で選択された前記メール情報に関連付けられたメール用パスワードと、前記第6受付処理で受け付けたメール用パスワードとが一致するか否かを判断するメール用パスワード判断処理と、
前記メール用パスワード判断処理の結果、前記第5受付処理で選択された前記メール情報に関連付けられたメール用パスワードと、前記第6受付処理で受け付けたメール用パスワードとが一致すると判断したことに応じて、前記メール情報に係わる印刷を前記印刷部により実行する第4印刷処理と、
を実行し、
前記第3受付処理において前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けた後も、前記メールに関する印刷機能を維持する、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ジョブをメモリに保存し、ユーザからの認証情報の入力により印刷を開始する機能を有する印刷装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、印刷実行者が、画像形成装置にログインした後、印刷ジョブの印刷操作を行う画像形成装置がある(例えば、特許文献1など)。特許文献1において、印刷実行者は、ユーザ識別情報と、認証情報とを、画像形成装置のログイン画面を用いて入力する。画像形成装置は、認証に成功したログインユーザに関連付けられた文書一覧を表示する。印刷実行者は、表示された文書一覧の中から印刷したい文書データを選択し、画像形成装置に印刷を実行させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-320166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、印刷ジョブを印刷装置に送信する際にパスワードを設定し、印刷装置において印刷ジョブに関連付けられたパスワード認証をおこなうことで印刷を実行する機能もある。いずれも受信した印刷ジョブを一旦メモリに保存し、ユーザからの認証情報の入力により印刷を開始する。しかしながら、2つの機能が共存する装置についてどちらの機能を優先するか考慮されていなかった。
【0005】
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、パスワードに関連付けられた印刷ジョブを実行するセキュリティ印刷機能とユーザ識別情報に関連付けられた印刷ジョブを実行する蓄積印刷機能とにおける印刷処理を適切に実行できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る印刷装置は、印刷ジョブを保存する記憶部と、通信部と、表示部と、操作を受け付ける操作部と、画像を印刷する印刷部と、制御部と、を備える。前記制御部により、前記通信部を介して前記印刷ジョブを受信する受信処理と、前記受信処理により受信した前記印刷ジョブにパスワードが含まれているか否かを判断する判断処理と、前記判断処理により、前記印刷ジョブにパスワードが含まれていると判断した場合に、前記印刷ジョブを前記記憶部に保存する保存処理と、前記判断処理により、前記印刷ジョブにパスワードが含まれていないと判断した場合に、前記印刷ジョブに係る画像を前記印刷部により印刷する第1印刷処理と、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブに関する情報を示すジョブ一覧を前記表示部に表示する第1表示処理と、表示した前記ジョブ一覧から前記印刷ジョブの選択を、前記操作部により受け付ける第1受付処理と、前記操作部を介してパスワードを受け付ける第2受付処理と、前記第1受付処理で選択された前記印刷ジョブに関連付けられたパスワードと、前記第2受付処理で受け付けたパスワードとが一致するか否かを判断するパスワード判断処理と、前記パスワード判断処理の結果、前記印刷ジョブに関連付けられたパスワードと前記第2受付処理で受け付けたパスワードとが一致すると判断したことに応じて、前記第1受付処理で選択された前記印刷ジョブを前記印刷部により印刷する第2印刷処理と、を含むセキュリティ印刷機能を実行する印刷装置において、前記制御部は、蓄積印刷機能を含む前記印刷装置が備える機能の実行を行うか否かの設定を受け付ける第3受付処理を実行し、前記蓄積印刷機能は、ユーザ識別情報を前記操作部を介して受け付ける第4受付処理と、前記ユーザ識別情報の認証に係わる認証データに基づいて、前記第4受付処理で受け付けた前記ユーザ識別情報の認証を実行し、認証の成功に応じて、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブのうち、認証に成功した前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブに係る画像を前記印刷部により印刷する第3印刷処理と、を含み、前記制御部は、前記第3受付処理において前記蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けたことに応じて、前記パスワード判断処理を実行することなく前記記憶部に前記印刷ジョブを保存し、前記記憶部に保存した前記印刷ジョブのパスワードを前記操作部を介して受け付けることなく第3印刷処理、を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本願に係る印刷装置によれば、セキュリティ印刷機能を有する印刷装置において、蓄積印刷機能を実行する旨の設定が可能である。そして、印刷装置は、蓄積印刷機能を実行する旨の設定を受け付けたことに応じて、セキュリティ印刷機能における処理を実行しない。すなわち、セキュリティ印刷機能を制限する。蓄積印刷機能の有効化に応じてセキュリティ印刷機能を制限することで、2つの機能を有する印刷装置における印刷処理を適切に実行できる。なお、ここでいう、「セキュリティ印刷機能を制限する」とは、セキュリティ印刷機能を完全に停止しセキュリティ印刷用ジョブを破棄する場合だけでなく、セキュリティ印刷用ジョブの少なくとも一部を蓄積印刷用ジョブとして印刷等する場合を含む概念である。
【0008】
なお、本明細書に開示される技術は、印刷装置に限らず、種々の形態で実現することが可能であり、印刷装置を制御するための印刷制御方法や、上記装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態のMFPの電気的構成を示すブロック図である。
認証DBに保存されるデータを示す図である。
PJLで記述された印刷ジョブの内容を示す図である。
MFPのタッチパネルで表示される画面の状態遷移を示すシーケンス図である。
メイン処理の内容を示すフローチャートである。
機能設定処理の内容を示すフローチャートである。
印刷/蓄積処理の内容を示すフローチャートである。
印刷/蓄積処理の内容を示すフローチャートである。
待機画面表示処理の内容を示すフローチャートである。
アイコン押下後処理の内容を示すフローチャートである。
第2実施形態の機能設定処理の内容を示すフローチャートである。
第2実施形態の印刷/蓄積処理の内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、本願の印刷装置を具体化した一実施形態である第1実施形態のMFP1について図1を参照しつつ説明する。図1は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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