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公開番号2025002833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103196
出願日2023-06-23
発明の名称免震装置設置システム
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 27/34 20060101AFI20241226BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】空気溜まりの発生を抑制する。
【解決手段】免震装置を設置するための免震装置設置システムであって、前記免震装置の下のベースプレートと、上面に前記ベースプレートが固定される免震下部基礎と、設置装置と、を備え、前記免震下部基礎は、コンクリートで形成されるコンクリート部と、前記ベースプレートと前記コンクリート部の間に充填材が充填される充填部と、を有し、前記設置装置は、前記充填部を区画する4つの堰部で囲繞された四角形の堰と、前記堰部の上端から前記ベースプレートの縁に向かって延出する蓋部と、前記充填材を打設するために、前記蓋部に設けられる打設孔と、前記充填材を打設する際に発生する空気溜まりを抜くための開口と、を有し、前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
免震装置を設置するための免震装置設置システムであって、
前記免震装置の下のベースプレートと、
上面に前記ベースプレートが固定される免震下部基礎と、
設置装置と、
を備え、
前記免震下部基礎は、
コンクリートで形成されるコンクリート部と、
前記ベースプレートと前記コンクリート部の間に充填材が充填される充填部と、
を有し、
前記設置装置は、
前記充填部を区画する4つの堰部で囲繞された四角形の堰と、
前記堰部の上端から前記ベースプレートの縁に向かって延出する蓋部と、
前記充填材を打設するために、前記蓋部に設けられる打設孔と、
前記充填材を打設する際に発生する空気溜まりを抜くための開口と、
を有し、
前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有する、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
免震装置を設置するための免震装置設置システムであって、
前記免震装置の下のベースプレートと、
上面に前記ベースプレートが固定される免震下部基礎と、
設置装置と、
を備え、
前記免震下部基礎は、
コンクリートで形成されるコンクリート部と、
前記ベースプレートと前記コンクリート部の間に充填材が充填される充填部と、
を有し、
前記設置装置は、
前記充填部を区画する4つの堰部で囲繞された四角形の堰と、
前記堰部の上端から前記ベースプレートの縁に向かって延出する蓋部と、
前記充填材を打設するために、前記蓋部に設けられる打設孔と、
前記充填材を打設する際に発生する空気溜まりを抜くための開口と、
を有し、
前記開口の部位には、前記蓋部が設けられていない、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記免震装置は、球面すべり支承である、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有し、
前記接続開口部は、前記4つの堰部のうち、前記打設孔と対向する堰部に沿って設けられる、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記開口は、前記堰の隅部に設けられる隅部開口部を有する、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項6】
請求項5に記載の免震装置設置システムであって、
前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有し、
前記打設孔は、前記4つの堰部のうち、前記接続開口部に対向する堰部の中央部に設けられ、
前記隅部開口部は、当該堰部の両端部に設けられる、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有し、
前記打設孔は、前記4つの堰部のうち、前記接続開口部に対向する堰部の中央部に設けられ、
前記4つの堰部で形成される前記四角形は正方形である、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有し、
前記打設孔は、前記接続開口部に属さない所定の隅部に設けられ、
前記接続開口部は、前記四角形において、前記打設孔に対角線上に対向する隅部と、前記打設孔に隣接する隅部とを接続している、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有し、
前記打設孔は、前記接続開口部に属さない所定の隅部に設けられ、
前記4つの堰部で形成される前記四角形は正方形である、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載の免震装置設置システムであって、
前記充填材の打設速度Xは、24L/min<X<80L/minである、
ことを特徴とする免震装置設置システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免震装置設置システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
免震装置を設置する免震基礎(免震下部基礎)の構築方法として、免震下部基礎の形成箇所(免震装置の下のベースプレートの周囲)を、打設孔及び空気抜き孔が形成された型枠(設置装置)で取り囲み、型枠の打設孔からコンクリートを打設する工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1では、コンクリート打設後、打設孔から、ベースプレートと基礎のコンクリート部分との間に充填材(グラウトなど)を打設(充填)している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-12464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、型枠に空気抜き孔を設けていても、充填材を充填する際に、ベースプレート下や充填縁部に空気溜まりが発生し、充填材硬化後に空隙となって充填不良となるおそれがあった。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空気溜まりの発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、免震装置を設置するための免震装置設置システムであって、前記免震装置の下のベースプレートと、上面に前記ベースプレートが固定される免震下部基礎と、設置装置と、を備え、前記免震下部基礎は、コンクリートで形成されるコンクリート部と、前記ベースプレートと前記コンクリート部の間に充填材が充填される充填部と、を有し、前記設置装置は、前記充填部を区画する4つの堰部で囲繞された四角形の堰と、前記堰部の上端から前記ベースプレートの縁に向かって延出する蓋部と、前記充填材を打設するために、前記蓋部に設けられる打設孔と、前記充填材を打設する際に発生する空気溜まりを抜くための開口と、を有し、前記開口は、前記堰の隣り合う隅部を接続する接続開口部を有する、ことを特徴とする免震装置設置システムである。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、空気溜まりの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
球面すべり支承20の説明図である。
図2A、図2Bは、ベースプレートの中央から打設を行う場合の問題点の説明図である。
図3A~図3Cは、比較例の免震装置設置システムを用いて、充填材Gを充填する様子を示す図である。
図4A~図4Cは、隅部において空気溜まりが発生する様子を説明するための図である。
図5A~図5Cは、第1実施形態の免震装置設置システムを用いて、充填材Gを充填する様子を示す図である。
図6A~図6Cは、第1実施形態の免震装置設置システムを用いて、充填材Gを充填する様子を示す図である。
図7A~図7Cは、第2実施形態の免震装置設置システムを用いて、充填材Gを充填する様子を示す図である。
図8A~図8Cは、第2実施形態の免震装置設置システムを用いて、充填材Gを充填する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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