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公開番号2025005977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106460
出願日2023-06-28
発明の名称建物の換気構造の設計方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 1/70 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約【課題】建物の屋根の上部に設ける換気構造として、自然換気構造と機械換気構造との何れを採用するかを容易に判断できる、建物の換気構造の設計方法を提供する。
【解決手段】上部自然換気構造として自然換気構造を建物の屋根の上部に設けた建物モデル(A)による所定の換気性能に関する解析結果を、所定の上部機械換気構造として所定の排気量を有する所定の機械換気構造を前記上部自然換気構造の代わりに前記建物の前記屋根の前記上部に設けた所定の建物モデル(B)による上記所定の換気性能に関する解析結果と比較する比較ステップと、前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記建物の換気構造として、前記上部自然換気構造と前記上部機械換気構造との何れを採用するかを判断する判断ステップとを有し、前記比較ステップでの前記比較結果は、外気温情報並びに風向情報及び風速情報を含む外部環境を特定した解析によって得られる、建物の換気構造の設計方法。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
上部自然換気構造として自然換気構造を建物の屋根の上部に設けた建物モデル(A)による所定の換気性能に関する解析結果を、所定の上部機械換気構造として所定の排気量を有する所定の機械換気構造を前記上部自然換気構造の代わりに前記建物の前記屋根の前記上部に設けた所定の建物モデル(B)による上記所定の換気性能に関する解析結果と比較する比較ステップと、
前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記建物の換気構造として、前記上部自然換気構造と前記上部機械換気構造との何れを採用するかを判断する判断ステップとを有し、
前記比較ステップでの前記比較結果は、外気温情報並びに風向情報及び風速情報を含む外部環境を特定した解析によって得られる、建物の換気構造の設計方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
上記所定の換気性能は、前記建物の換気量、建物空間の所定水平断面内の風速分布、又はこれらの両方を含む、請求項1に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項3】
前記比較ステップでの前記比較結果は、前記外部環境を前記外気温情報が所定温度であり前記風向情報及び風速情報が所定風向及び所定風速である第1条件に設定した解析によって得られる第1比較結果と、前記外部環境を前記外気温情報が上記所定温度であり前記風向情報が上記所定風向であり前記風速情報が0m/s以上、上記所定風速未満である第2条件に設定した解析によって得られる第2比較結果とを含む、請求項1に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項4】
前記第1条件は、前記建物の前記外部環境の測定データに基づいて得られた夏期の典型例となるように上記所定温度、上記所定風向及び上記所定風速を設定する、請求項3に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項5】
前記比較ステップでの前記比較結果は、前記外部環境を前記外気温情報が上記所定温度未満であり前記風向情報が上記所定風向であり前記風速情報が0m/s以上、上記所定風速未満である第3条件に設定した解析によって得られる第3比較結果を含む、請求項3に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項6】
前記比較ステップは、前記建物モデル(A)による換気性能に関する解析結果を、第1の前記上部機械換気構造として第1の前記排気量を有する第1の前記機械換気構造を前記上部自然換気構造の代わりに前記建物の前記屋根の前記上部に設けた第1の前記建物モデル(B)による換気性能に関する解析結果、及び、第2の前記上部機械換気構造として第2の前記排気量を有する第2の前記機械換気構造を前記上部自然換気構造の代わりに前記建物の前記屋根の前記上部に設けた第2の前記建物モデル(B)による換気性能に関する解析結果と比較し、
前記判断ステップは、前記比較ステップでの前記比較結果に基づいて、前記建物の前記換気構造として、前記上部自然換気構造と前記第1の上部機械換気構造と前記第2の上部機械換気構造との何れを採用するかを判断する、請求項1に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項7】
前記建物モデル(A)の前記屋根の上面は、第1傾斜面、段差部及び第2傾斜面からなり、
所定水平方向に見た時に前記第1傾斜面が右側に向けて上側に傾斜し、前記第1傾斜面の右端部が前記段差部の上端部に連なり、前記段差部の下端部が前記第2傾斜面の左端部に連なり、前記第2傾斜面が右側に向けて下側に傾斜し、
前記段差部は前記上部自然換気構造の換気口を有する、請求項1に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項8】
前記第1傾斜面は第1庇部を形成し、
前記第2傾斜面は第2庇部を形成し、
前記第1庇部の下面は自然換気構造の換気口を有し、
前記第2庇部の下面は自然換気構造の換気口を有する、請求項7に記載の建物の換気構造の設計方法。
【請求項9】
前記建物は、左右両側に出入口開口を有する工場である、請求項7に記載の建物の換気構造の設計方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の換気構造の設計方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自然換気構造を建物の屋根の上部に設けた建物が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-170273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
省エネ対策やコスト低減の観点からは、ファン等の機械動力を使用して建物内を強制的に換気する機械換気構造よりも、外からの風や空気の温度差を利用する自然換気構造を採用することが好ましい。しかし、自然換気構造と機械換気構造との何れを採用するかの判断は難しい。
【0005】
そこで本発明の目的は、建物の屋根の上部に設ける換気構造として、自然換気構造と機械換気構造との何れを採用するかを容易に判断できる、建物の換気構造の設計方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0007】
[1]
上部自然換気構造として自然換気構造を建物の屋根の上部に設けた建物モデル(A)による所定の換気性能に関する解析結果を、所定の上部機械換気構造として所定の排気量を有する所定の機械換気構造を前記上部自然換気構造の代わりに前記建物の前記屋根の前記上部に設けた所定の建物モデル(B)による上記所定の換気性能に関する解析結果と比較する比較ステップと、
前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記建物の換気構造として、前記上部自然換気構造と前記上部機械換気構造との何れを採用するかを判断する判断ステップとを有し、
前記比較ステップでの前記比較結果は、外気温情報並びに風向情報及び風速情報を含む外部環境を特定した解析によって得られる、建物の換気構造の設計方法。
【0008】
[2]
上記所定の換気性能は、前記建物の換気量、建物空間の所定水平断面内の風速分布、又はこれらの両方を含む、[1]に記載の建物の換気構造の設計方法。
【0009】
[3]
前記比較ステップでの前記比較結果は、前記外部環境を前記外気温情報が所定温度であり前記風向情報及び風速情報が所定風向及び所定風速である第1条件に設定した解析によって得られる第1比較結果と、前記外部環境を前記外気温情報が上記所定温度であり前記風向情報が上記所定風向であり前記風速情報が0m/s以上、上記所定風速未満である第2条件に設定した解析によって得られる第2比較結果とを含む、[1]又は[2]に記載の建物の換気構造の設計方法。
【0010】
[4]
前記第1条件は、前記建物の前記外部環境の測定データに基づいて得られた夏期の典型例となるように上記所定温度、上記所定風向及び上記所定風速を設定する、[3]に記載の建物の換気構造の設計方法。
(【0011】以降は省略されています)

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