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公開番号2025014155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116437
出願日2023-07-18
発明の名称岩石コア採取システム
出願人株式会社大林組,日本基礎技術株式会社
代理人個人,個人
主分類E21B 25/00 20060101AFI20250123BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】岩石コア採取用のボーリングマシンに入れ替えることなく、岩石コアを採取できる岩石コア採取システムを提供する。
【解決手段】岩石コアを採取する岩石コア採取システムであって、孔底6に至る連通スペース(中空ロッド50の中空部、先端ビット51の開口51a)を孔底6で削孔された岩石粉の排出口として備え、トンネル切羽4から前方を削孔する削孔機5に設置され、削孔機5の削孔に伴って岩石コアを採取するコアサンプラー2を備え、コアサンプラー2は、圧送によって連通スペースを通って削孔機5の先端ビット51に設置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
岩石コアを採取する岩石コア採取システムであって、
孔底に至る連通スペースを前記孔底で削孔された岩石粉の排出口として備えた削孔機に設置され、前記削孔機の削孔に伴って前記岩石コアを採取するコアサンプラーを備え、
前記コアサンプラーは、圧送によって前記連通スペースを通って前記削孔機の先端ビットに設置されることを特徴とする岩石コア採取システム。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記コアサンプラーは、
前記削孔機の前記先端ビットに設置される採取部と、
前記削孔機の前記連通スペースに固定され、バネを介して前記採取部を軸方向に移動可能に支持する固定部と、を備え、
前記固定部の前記バネに当接する端部には、前記バネに当接する面に向けて開口するスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の岩石コア採取システム。
【請求項3】
圧送によって前記連通スペースを通って前記コアサンプラーに到達し、前記コアサンプラーを回収する回収具を備え、
前記回収具は、前記連通スペースの壁面に当接して前記回収具を軸心に支持するセンタライザを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の岩石コア採取システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、岩石コアを採取する岩石コア採取システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
山岳トンネルの掘削は、複雑な地質を有する地山の場合、切羽前方探査を行い、切羽前方の地質状況を把握しながら掘削を進める。切羽前方探査は、例えば、ドリルジャンボや水圧ハンマ等の削孔機を用い、削孔時の機械データ(削孔エネルギー)から、トンネル切羽前方の地山の性状を探査する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-125296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、山岳トンネルの掘削において、削孔エネルギーに基づき地山の硬軟を把握する削孔検層だけでなく、必要に応じて、岩石コアを採取し、一軸圧縮強さの供試体や重金属含有量調査を行う必要がある。ドリルジャンボや水圧ハンマ等の削孔機では岩石コアを採取できないため、岩石コアを採取するコアサンプラーを装着できる岩石コア採取用のボーリングマシンに入れ替える必要があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消し、岩石コア採取用のボーリングマシンに入れ替えることなく、岩石コアを採取できる岩石コア採取システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の岩石コア採取システムは、岩石コアを採取する岩石コア採取システムであって、孔底に至る連通スペースを前記孔底で削孔された岩石粉の排出口として備えた削孔機に設置され、前記削孔機の削孔に伴って前記岩石コアを採取するコアサンプラーを備え、前記コアサンプラーは、圧送によって前記連通スペースを通って前記削孔機の先端ビットに設置されることを特徴とする。
また、本発明の岩石コア採取システムの前記コアサンプラーは、前記削孔機の前記先端ビットに設置される採取部と、前記削孔機の前記連通スペースに固定され、バネを介して前記採取部を軸方向に移動可能に支持する固定部と、を備え、前記固定部の前記バネに当接する端部には、前記バネに当接する面に向けて開口するスリットが形成されてもよい。
また、本発明の岩石コア採取システムは、圧送によって前記連通スペースを通って前記コアサンプラーに到達し、前記コアサンプラーを回収する回収具を備え、前記回収具は、前記連通スペースの壁面に当接して前記回収具を軸心に支持するセンタライザを備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、削孔機による削孔の過程でコアサンプラーを設置することができ、専用ビットで再度削孔することなく、岩石コアを採取できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る岩石コア採取システムの実施形態の構成を示す図である。
岩石コア採取システムを削孔機に設置した状態を示す断面図である。
岩石コア採取システムの要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態の岩石コア採取システム1は、図1を参照すると、コアサンプラー2と、回収具3と、を備える。
【0010】
コアサンプラー2は、岩石コアを採取する採取部21を備え、図2(a)に示すように、トンネル切羽4から前方を削孔する削孔機5に設置して使用される。採取部21は、筒状体であり、一端の開放端が孔底6に向くように削孔機5に設置される。
(【0011】以降は省略されています)

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