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公開番号2025022475
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127089
出願日2023-08-03
発明の名称構真柱の構築方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 29/05 20060101AFI20250206BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】逆打ち工法において、底蓋付き鋼管を利用して構真柱を構築する際の作業性を向上する
【解決手段】 逆打ち工法に用いる構真柱の構築方法であって、起立姿勢の底蓋付き鋼管を、安定液を供給しつつ掘削した地中孔に挿入する鋼管挿入工程と、前記底蓋付き鋼管の中空部に重錘を吊り下ろし、該重錘を前記底蓋付き鋼管に支持させる重錘設置工程と、前記底蓋付き鋼管の下部を埋設する深さまで、前記地中孔にセメント系固化材を打設する打設工程と、前記セメント系固化材が硬化したのち、前記重錘を吊り上げ撤去する重錘撤去工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
逆打ち工法に用いる構真柱の構築方法であって、
起立姿勢の底蓋付き鋼管を、安定液を供給しつつ掘削した地中孔に挿入する鋼管挿入工程と、
前記底蓋付き鋼管の中空部に重錘を吊り下ろし、該重錘を前記底蓋付き鋼管に支持させる重錘設置工程と、
前記底蓋付き鋼管の下部を埋設する深さまで、前記地中孔にセメント系固化材を打設する打設工程と、
前記セメント系固化材が硬化したのち、前記重錘を吊り上げ撤去する重錘撤去工程と、
を備えることを特徴とする構真柱の構築方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の構真柱の構築方法において、
前記重錘設置工程を、前記鋼管挿入工程の途中で実施することを特徴とする構真柱の構築方法。
【請求項3】
請求項1に記載の構真柱の構築方法において、
前記重錘設置工程を、前記鋼管挿入工程を実施したのち前記打設工程の前に実施することを特徴とする構真柱の構築方法。
【請求項4】
請求項1に記載の構真柱の構築方法において、
前記底蓋付き鋼管が、複数の管材を軸線方向に接続してなる鋼管本体と、該鋼管本体の下端を塞ぐ底蓋とを備え、
前記鋼管挿入工程で、前記管材を順次継ぎ足し前記底蓋付き鋼管を延長することを特徴とする構真柱の構築方法。
【請求項5】
請求項1に記載の構真柱の構築方法であって、
前記重錘を吊り下げる吊り材が、複数の吊り材本体を連結してなり、
前記重錘設置工程で、吊り材本体を順次継ぎ足し前記吊り材を延長することを特徴とする構真柱の構築方法。
【請求項6】
請求項1に記載の構真柱の構築方法であって、
前記底蓋付き鋼管の底蓋上面に、前記重錘の案内枠が設けられており、
前記重錘設置工程で、前記案内枠の内側に吊り下した前記重錘を収納することを特徴とする構真柱の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆打ち工法に用いる構真柱の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、地下空間の大規模化が進む中、工期短縮及び周辺環境への配慮等から、構造物の施工に逆打ち工法を採用する場合が多い。逆打ち工法とは、建築物本体の床梁を切梁支保工として使用しながら、地盤の掘削と躯体の構築を順次繰り返して、地下躯体を上階から下階へ構築していく工法であり、地盤の掘削を開始する前に、床梁を支持するべく用いられる構真柱を地中に設ける。
【0003】
構真柱としては、鉄骨柱やコンクリート充填鋼管構造の柱等が採用されるが、例えば特許文献1には、コンクリート充填鋼管構造の構真柱とその構築方法が開示されている。具体的には、安定液等を満たしながら掘削し構築した杭孔内に、底蓋付きの鋼管をその中空部に清水を注入しながら建て込む。
【0004】
次に、杭孔にコンクリートを打設して場所打ち杭を構築し、鋼管の下端を場所打ちコンクリート杭に接合する。こののち、鋼管内の清水を排水しこれに代えてコンクリートで充填することにより、地中にコンクリート充填鋼管造の構真柱を構築する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-54164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1によれば、杭孔内に鋼管を建て込む際、その中空部に清水等のバラスト水を注入すると、鋼管が安定液やフレッシュコンクリートから受ける浮力の影響を相殺でき、精度よく鋼管を建て込むことができる。ところが、バラスト水を使用すると鋼管に錆を生じるおそれがあるだけでなく、立設姿勢の鋼管内に小型の水中ポンプを挿入し、排出作業を行う必要が生じる。
【0007】
小型の水中ポンプは、吸い込んだ清水を鋼管の上端まで揚水し排水するために十分な吐出能力を有していない場合が想定される。そのような場合には、複数のポンプと揚水管とを直列配置して排水するなど、排水に用いる装置が複雑となりやすく、作業も煩雑となっていた。
【0008】
本発明は、係る課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、逆打ち工法において、底蓋付き鋼管を利用して構真柱を構築する際の作業性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本発明の構真柱の構築方法は、逆打ち工法に用いる構真柱の構築方法であって、起立姿勢の底蓋付き鋼管を、安定液を供給しつつ掘削した地中孔に挿入する鋼管挿入工程と、前記底蓋付き鋼管の中空部に重錘を吊り下ろし、該重錘を前記底蓋付き鋼管に支持させる重錘設置工程と、前記底蓋付き鋼管の下部を埋設する深さまで、前記地中孔にセメント系固化材を打設する打設工程と、前記セメント系固化材が硬化したのち、前記重錘を吊り上げ撤去する重錘撤去工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の構真柱の構築方法は、前記重錘設置工程を、前記鋼管挿入工程の途中で実施することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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