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公開番号2025048770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024152799
出願日2024-09-05
発明の名称取水装置
出願人合同会社ハイドロパワー
代理人個人,個人
主分類E02B 9/04 20060101AFI20250326BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】流路に堆積したごみを容易に除去することができる取水装置を提供する。
【解決手段】取水装置1は上流から下流へと延びる流路底面3と、流路底面3から起立する両側面4とを有する。一方の側面4を形成するコンクリートブロックには取水した水を溜める枡5と、枡5と水力発電施設とを連通する導水管6とを一体的に形成している。両側面4の間には取水槽7を設ける。取水槽7は、流路底面3から離間して設けられ、これら取水槽7と流路底面3との間にはボトム流路8が形成される。取水槽7の開口7eにはこれを覆うスクリーン9を設ける。取水槽7の上流には、取水槽7の上流壁7aに沿って上下に移動可能なスライドゲート10を設ける。スライドゲート10の下降時において、スライドゲート10によってボトム流路8が閉鎖される。スライドゲート10は操作ハンドル11によって手動で上下に移動可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
底面及び両側面を有する取水装置であって、
前記両側面の間に位置し、上流壁、下流壁、一方の側壁、他方の側壁及び底壁によって形成されるとともに、前記底壁に対向する開口を有する取水槽と、
前記開口を覆うスクリーンと、
上下に移動可能なスライドゲートと、
前記取水槽と水使用施設とを連通する導水管と、を備え、
前記スライドゲートの上昇時において、上流と下流とを連通する直通ルートが開通し、
前記スライドゲートの下降時において、前記直通ルートが閉鎖され、上流の水は前記取水槽の前記開口へと向かう取水ルートを流れることを特徴とする取水装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記取水槽は、前記底壁が前記底面からその上方に離間し、一方の前記側壁が一方の前記側面に連接し、他方の前記側壁が他方の前記側面に連接し、
前記底面と前記取水槽の前記底壁との間に前記直通ルートが形成されることを特徴とする請求項1記載の取水装置。
【請求項3】
前記取水槽は、前記底壁が前記底面に連接し、
前記スライドゲートは、前記取水槽の一方の前記側壁に隣接し、
前記スライドゲートの上昇時において、前記底面と前記スライドゲートの下端との間に前記直通ルートが形成されることを特徴とする請求項1記載の取水装置。
【請求項4】
前記取水槽の上方には、前記開口を覆う屋根を設けることを特徴とする請求項1記載の取水装置。
【請求項5】
前記導水管に流入する水量を調節する調整弁をさらに設け、
前記調整弁により前記導水管に流入する水量を低下させることにより、前記取水槽の水をオーバーフローさせることを特徴とする請求項1記載の取水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、河川や農業用水路に設置することができる取水装置に関し、より詳細には取水槽に取り付けられたスクリーンの上に溜まったごみを容易に除去することができる取水装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、取水槽に取り付けられたスクリーンの上に溜まったごみを除去する機能を有する取水装置が知られる。特許文献1によれば、取水槽に取り付けられるとともに傾斜する上流側スクリーンと、水平な下流側スクリーンとを備える取水装置が開示される。上流からの水は上流側スクリーン及び下流側スクリーンを介して取水槽に流入し、取水槽から導入管により水使用施設に送られる。取水槽に流入しなかった余剰水は上流側スクリーン及び下流側スクリーンを介してその下流へと流れる。また、上流側スクリーン及び下流側スクリーンの網目直径よりも大きい枯葉や枝などのごみは水平に取り付けられた下流スクリーンに堆積する。堆積したごみは取水槽の水をあふれさせることによって逆洗し、下流へと押し流すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6842068号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の取水装置において、下流スクリーンから流れたごみはその下流で再度堆積する。すなわち場所を変えて堆積するだけであって、その堆積物をさらに除去しなければならないという問題があった。また、取水槽には上流側スクリーン及び下流側スクリーンを介して土砂も流入してしまうから、取水槽からの土砂の除去作業も必要であるという問題があった。
【0005】
この発明は、流路に堆積したごみを容易に除去するとともに取水槽の土砂の除去作業が不要である取水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は底面及び両側面を有する取水装置であって、前記両側面の間に位置し、上流壁、下流壁、一方の側壁、他方の側壁及び底壁によって形成されるとともに、前記底壁に対向する開口を有する取水槽と、前記開口を覆うスクリーンと、上下に移動可能なスライドゲートと、前記取水槽と水使用施設とを連通する導水管と、を備え、前記スライドゲートの上昇時において、上流と下流とを連通する直通ルートが開通し、前記スライドゲートの下降時において、前記直通ルートが閉鎖され、上流の水は前記取水槽の開口へと向かう取水ルートを流れることを特徴とする。
スライドゲートを上昇させて取水ルートから直通ルートに切り替えることによって、取水槽下流のごみを押し流し除去することができる。また、スライドゲート上流に堆積した土砂も直通ルートの流れに沿って除去することができる。取水槽には上流壁を設けているから、取水槽に土砂が流入するのを予防することができる。したがって、ごみや土砂を除去するために別途道具等を必要とせず、これら除去が容易である。
【0007】
前記取水槽は、前記底壁が前記底面からその上方に離間し、一方の前記側壁が一方の前記側面に連接し、他方の前記側壁が他方の前記側面に連接し、前記底面と前記取水槽の前記底壁との間に前記直通ルートが形成されることを特徴とする。
スライドゲートを取水槽の上流又は下流に配置することによって、直通ルートと取水ルートとを上下に縦並びに形成することができ、特に幅が狭く深い水路に好適に設置可能である。また取水槽を両側面と一体的に形成することができ、容易かつ低コストの設置が実現される。
【0008】
前記取水槽は、前記底壁が前記底面に連接し、前記スライドゲートは、前記取水槽の一方の前記側壁に隣接し、前記底面と前記スライドゲートの下端との間に前記直通ルートが形成されることを特徴とする。
スライドゲートを取水槽の幅方向に隣接して配置することによって、直通ルートと取水ルートとを幅方向に横並びに形成することができ、特に幅が広く浅い水路に好適に設置可能である。また取水槽を底面と一体的に形成することができ、容易かつ低コストの設置が実現される。
【0009】
前記取水槽の上方には、前記開口を覆う屋根を設けることを特徴とする。
屋根を設けることによってスクリーンに雪が積もるのを防ぐことができ、積雪による取水量の低下を予防することができる。
【0010】
前記導水管に流入する水量を調節する調整弁をさらに設け、前記調整弁により前記導水管に流入する水量を低下させることにより、前記取水槽の水をオーバーフローさせることを特徴とする。
オーバーフローによってスクリーン上のごみを下方から浮かせて下流へと流すことができ、スクリーン上のごみ堆積による取水量の低下を予防することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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