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公開番号
2025034820
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141460
出願日
2023-08-31
発明の名称
プレキャストコンクリート部材の接合構造及びプレキャストコンクリート部材の接合方法
出願人
株式会社大林組
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
E04B
1/58 20060101AFI20250306BHJP(建築物)
要約
【課題】隣り合うプレキャストコンクリート部材に、経済的かつ合理的な接続構造を設けることである。
【解決手段】一方のプレキャストコンクリート部材に設けた凸側端面と、他方のプレキャストコンクリート部材に設けた凹側端面とを対向させて接合するプレキャストコンクリート部材の接合構造であって、前記凸側端面の図心近傍に、せん断補強部材が突出して設けられるとともに、前記凹側端面に、前記せん断補強部材を収納可能な収納空間が設けられており、前記凸側端面から突出する前記せん断補強部材の突出部分が、前記収納空間に縁切りされた状態で挿入されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一方のプレキャストコンクリート部材に設けた凸側端面と、他方のプレキャストコンクリート部材に設けた凹側端面とを対向させて接合するプレキャストコンクリート部材の接合構造であって、
前記凸側端面の図心近傍に、せん断補強部材が突出して設けられるとともに、
前記凹側端面に、前記せん断補強部材を収納可能な収納空間が設けられており、
前記凸側端面から突出する前記せん断補強部材の突出部分が、前記収納空間に縁切りされた状態で挿入されていることを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造において、
前記せん断補強部材の外周面に、縁切り層が設けられているとともに、
前記収納空間は、前記他方のプレキャストコンクリート部材に埋設された筒体の内空部であり、
前記せん断補強部材の突出部分が挿入された状態の前記筒体に、充填材が充填されていることを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
【請求項3】
請求項2に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造において、
前記他方のプレキャストコンクリート部材に、前記筒体を囲繞する補強筋が埋設されていることを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
【請求項4】
請求項2に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造において、
対向する前記凸側端面と前記凹側端面とにより形成された目地部に、網状鉄筋が設けられているとともに、前記筒体を充填する充填材が連続して充填されていることを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
【請求項5】
一方のプレキャストコンクリート部材に設けた凸側端面と、他方のプレキャストコンクリート部材に設けた凹側端面とを対向させて接合するプレキャストコンクリート部材の接合方法であって、
前記凸側端面の図心近傍に突出して設けた外周面に縁切り層を備えるせん断補強部材の突出部分を、前記凹側端面に埋設した筒体よりなる収納空間に挿入する挿入工程と、
前記凸側端面と前記凹側端面とにより形成された目地部と前記筒体に、充填材を連続的に充填する充填工程と、
を備えることを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合方法。
【請求項6】
請求項5に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法であって、
前記一方のプレキャストコンクリート部材もしくは前記他方のプレキャストコンクリート部材に埋設されたスリーブに、前記一方のプレキャストコンクリート部材の主筋と前記他方のプレキャストコンクリート部材の主筋がそれぞれ挿入されており、
前記充填工程で、前記スリーブに、前記目地部から連続して前記充填材を充填することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物を構成するプレキャストコンクリート部材の接合構造及びプレキャストコンクリート部材の接合方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、運搬可能な大きさに製作したプレキャストコンクリート部材を現場へ搬入したのち、これらを接合してコンクリート構造物を構築する方法が、広く知られている。一般には、隣り合う一方のプレキャストコンクリート部材から突出する鉄筋の端部を、他方のプレキャストコンクリート部材に埋設されたスリーブ内に挿入して、互いの接合面を対向させたのち、スリーブ内にモルタルを充填しモルタル充填継手を形成する。
【0003】
こうして隣り合うプレキャストコンクリート部材を接合していくが、このような接合構造では、せん断伝達が不足する。このため、接合面に目荒らしを行って摩擦を作用させる、せん断抵抗となる凹凸部(せん断キー)や鋼材を配置する、などの対策を講じる場合が多い。
【0004】
ところが、大規模地震の発生時に鉄筋が繰り返し荷重を受けて塑性化すると、塑性変形の残留により接合部に目開きなどが起こりやすい。すると、接合面の接触が失われて摩擦が消失する、凹凸部や鋼材に損傷やせん断変形が生じるなどの不具合が発生し、せん断伝達性能が低下するおそれがある。
【0005】
このような中、例えば特許文献1では、鉄筋のモルタル充填継手及びせん断キーの配置に加えてPC鋼材を採用し、接合部の目開きを防止している。具体的には、直列に連なる複数のプレキャストコンクリート部材の全てにPC鋼材を貫通させ、これを緊張してプレキャストコンクリート部材どうしを圧接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-94391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のようにPC鋼材を採用する方法だけでなく、例えば、プレキャストコンクリート部材の鉄筋量を増量するなどの対策を講じると、せん断伝達性能の向上を見込める。しかし、プレキャストコンクリート部材の製作費や材料費が増大するなど経済性に劣るとともに、施工にも手間を要することから、必ずしも合理的な構造とはいえない。
【0008】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、隣り合うプレキャストコンクリート部材に、経済的かつ合理的な接続構造を設けることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本発明のプレキャストコンクリート部材の接合構造は、一方のプレキャストコンクリート部材に設けた凸側端面と、他方のプレキャストコンクリート部材に設けた凹側端面とを対向させて接合するプレキャストコンクリート部材の接合構造であって、前記凸側端面の図心近傍に、せん断補強部材が突出して設けられるとともに、前記凹側端面に、前記せん断補強部材を収納可能な収納空間が設けられており、前記凸側端面から突出する前記せん断補強部材の突出部分が、前記収納空間に縁切りされた状態で挿入されていることを特徴とする。
【0010】
本発明のプレキャストコンクリート部材の接合構造は、前記せん断補強部材の外周面に、縁切り層が設けられているとともに、前記収納空間が、前記他方のプレキャストコンクリート部材に埋設された筒体の内空部であり、前記せん断補強部材の突出部分が挿入された状態の前記筒体に、充填材が充填されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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