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公開番号2025037066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143794
出願日2023-09-05
発明の名称コンクリート構造及び接合方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04B 1/21 20060101AFI20250310BHJP(建築物)
要約【課題】効率よくコンクリート部材を接合できる構造及び方法を提供する。
【解決手段】第1側面を有する第1コンクリート部材、及び、第1側面と対向する第2側面を有する第2コンクリート部材と、前記第1コンクリート部材に埋設された管状の第1鞘管と、前記第2コンクリート部材に埋設された管状の第2鞘管と、前記第1鞘管及び前記第2鞘管の両方の内部に位置する鋼材と、前記第1鞘管及び前記第2鞘管内に充填された、前記鋼材を前記第1鞘管及び前記第2鞘管内に固着させる固着部と、を備え、前記第1鞘管及び前記第2鞘管は、前記第1側面に対して交差するとともに勾配を持った軸に沿って延びる、コンクリート構造。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1側面を有する第1コンクリート部材、及び、第1側面と対向する第2側面を有する第2コンクリート部材と、
前記第1コンクリート部材に埋設された管状の第1鞘管と、
前記第2コンクリート部材に埋設された管状の第2鞘管と、
前記第1鞘管及び前記第2鞘管の両方の内部に亘って位置する鋼材と、
前記第1鞘管及び前記第2鞘管内に充填された、前記鋼材を前記第1鞘管及び前記第2鞘管内に固着させる固着部と、を備え、
前記第1鞘管及び前記第2鞘管は、いずれも、前記第1側面に対して交差するとともに勾配を持った軸を有する、
コンクリート構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1鞘管は、前記第1コンクリート部材の主筋に沿って延び、
前記第2鞘管は、前記第2コンクリート部材の主筋に沿って延びる、請求項1に記載のコンクリート構造。
【請求項3】
前記鋼材は直線状に延びる鉄筋である、請求項1に記載のコンクリート構造。
【請求項4】
前記鋼材と前記第1鞘管及び前記第2鞘管の少なくとも1つとの間に発生する摩擦を低減させる部材をさらに備える、請求項1に記載のコンクリート構造。
【請求項5】
前記第1側面と前記第2側面との間に充填されて硬化した硬化部をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のコンクリート構造。
【請求項6】
第1側面を有する第1コンクリート部材及び第2側面を有する第2コンクリート部材を接合する接合方法であって、
管状の第1鞘管を、前記第1側面に対して交差する方向に延びるようにコンクリートに埋設し、前記第1鞘管内部と連通した第1開口が前記第1側面に形成されるように第1コンクリート部材を製作する工程と、
管状の第2鞘管を、前記第2側面に対して交差する方向に延びるようにコンクリートに埋設し、前記第2鞘管内部と連通した第2開口が前記第2側面に形成されるように第2コンクリート部材を製作する工程と、
前記第1鞘管に鋼材を挿入する工程と、
前記第1開口と前記第2開口とが対向し、かつ、前記第1鞘管及び前記第2鞘管が勾配を形成するように、前記第1コンクリート部材及び前記第2コンクリート部材を隣接させる工程と、
前記鋼材を、前記第1鞘管と前記第2鞘管の両方の内部に位置するように移動させる移動工程と、
前記第1鞘管及び前記第2鞘管の内部に、前記鋼材と前記第1鞘管及び前記第2鞘管とを固着させる固着材を注入する工程と、
を含む、接合方法。
【請求項7】
前記第1鞘管に対する前記鋼材の移動を拘束する拘束部材を設置する工程をさらに含み、
前記移動工程において、前記拘束部材を除去することによって前記鋼材を移動させる、
請求項6に記載の接合方法。
【請求項8】
硬化材を前記第1側面と前記第2側面との間に充填する工程をさらに含む、
請求項6に記載の接合方法。
【請求項9】
前記鋼材と前記第1鞘管及び前記第2鞘管の少なくとも1つとの間に発生する摩擦を低減させる部材を、前記第1鞘管及び前記第2鞘管の少なくとも1つの内部に設置する工程をさらに含む、
請求項6から8のいずれか1項に記載の接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造及び接合方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、鉄筋コンクリート構造物の施工の高品質化、工期短縮等を図るため、特許文献1に示されるように、プレキャストコンクリート造(以下、PCという。)の柱や梁等の部材が広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-278257号公報
【非特許文献】
【0004】
日比野孝一、ほか3名、「21514 重ね継手を用いたハーフプレキャスト梁の耐震性能に関する研究:(その1実験の概要)コンクリートと鉄筋の接合位置が異なるPCa構造の研究(NO.27)」、1994年度建築学会大会学術講演梗概集C.構造II、日本建築学会、1994年7月、pp.961-964
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
柱や梁等のPC部材を用いて鉄筋コンクリート構造物を架構する場合、隣接するPC部材間の接合に各種の接合方法が利用されている。その一例を図9に示す。
【0006】
図9に示す接合方法は、いわゆる横挿工法であって、予め、他方のPC梁部材50に打継ぎ用継手53を埋設しておき、一方のPC梁部材40の主筋42を接合端面から所定の長さ突出させておく。そして、両PC梁部材40、50を所定の位置に位置決めし、接合端面同士を互いに対向させ、一方のPC梁部材40を他方のPC梁部材50の方向に相対的に水平移動させ、打継ぎ用継手53に主筋42を差し込む。このようにして、隣接する一対のPC梁部材40、50間を一体に接合することができる。
【0007】
この接合方法は、一方のPC梁部材40又は他方のPC梁部材50を水平移動させなければならないため、移動に必要な広い空間を確保しなければならない。さらに、一方のPC梁部材40又は他方のPC梁部材50を水平移動させる際に、既に建て込まれた柱などが障害となるため、両PC梁部材40、50を移動させる工程を考慮した施工手順を計画しなければならず、施工手順が複雑になり、工期が長くなる。さらに、建て込む上で、両PC梁部材40、50を水平移動させることができない箇所が必ず生じるため、そのような箇所には現場でコンクリートを打設しなければならない。
【0008】
本発明は、前記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、効率よくコンクリート部材を接合できるコンクリート構造及び接合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような課題を解決するために、本発明は、一態様として、第1側面を有する第1コンクリート部材、及び、第1側面と対向する第2側面を有する第2コンクリート部材と、前記第1コンクリート部材に埋設された管状の第1鞘管と、前記第2コンクリート部材に埋設された管状の第2鞘管と、前記第1鞘管及び前記第2鞘管の両方の内部に位置する鋼材と、前記第1鞘管及び前記第2鞘管内に充填された、前記鋼材を前記第1鞘管及び前記第2鞘管内に固着させる固着部と、を備え、前記第1鞘管及び前記第2鞘管は、前記第1側面に対して交差するとともに勾配を持った軸に沿って延びる、コンクリート構造を提供する。
【0010】
また、本発明は一態様として、第1側面を有する第1コンクリート部材及び第2側面を有する第2コンクリート部材を接合する接合方法であって、管状の第1鞘管を、前記第1側面に対して交差し、かつ勾配を形成する方向に延びるようにコンクリートに埋設し、前記第1鞘管内部と連通した第1開口が前記第1側面に形成されるように第1コンクリート部材を製作する工程と、管状の第2鞘管を、前記第2側面に対して交差し、かつ前記勾配を形成する方向に延びるようにコンクリートに埋設し、前記第2鞘管内部と連通した第2開口が前記第2側面に形成されるように第2コンクリート部材を製作する工程と、前記第1鞘管に鋼材を挿入する工程と、前記第1開口と前記第2開口が対向するように、前記第1コンクリート部材及び前記第2コンクリート部材を隣接させる工程と、前記鋼材を前記第1鞘管と前記第2鞘管の両方の内部に位置するように移動させる移動工程と、前記第1鞘管及び前記第2鞘管の内部に、前記鋼材と前記第1鞘管及び前記第2鞘管とを固着させる固着材を注入する工程と、を含む、接合方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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