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公開番号2025033745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139692
出願日2023-08-30
発明の名称インバート更新工法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E21D 11/08 20060101AFI20250306BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】半断面分割施工で効率良くインバートを構築することができ、施工効率の向上により工期を短縮できるインバート更新工法を提供する。
【解決手段】走行車線の覆工コンクリートの脚部に被受面を形成する第1被受面形成工程と、第1被受面形成工程で形成された被受面に接合させて覆工受部31を設置する第1覆工受設置工程と、追越車線の覆工コンクリートの脚部に被受面を形成する第2被受面形成工程と、第2被受面形成工程で形成された被受面に接合させて覆工受部31を設置する第2覆工受設置工程と、第1覆工受設置工程で設置した覆工受部31に接合させてインバート部32を設置する第1インバート設置工程と、第1インバート設置工程で設置したインバート部32と第2覆工受設置工程で設置した覆工受部31に接合させてインバート部32を設置する第2インバート設置工程とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1車線と第2車線とからなる2車線道路の既設トンネルにインバートを構築するインバート更新工法であって、
覆工受面とインバート接合面とが形成されたブロック状の覆工受部と、長手方向の端面がそれぞれ端部接合面と中央接合面となる円弧状のインバート部と、をプレキャスト部材として作製し、
前記第1車線の覆工コンクリートの脚部を斫って、被受面を形成する第1被受面形成工程と、
前記インバート接合面を内空側に向け、前記第1被受面形成工程で形成された前記被受面に対して前記覆工受面を接合させて前記覆工受部を設置する第1覆工受設置工程と、
前記第2車線の前記覆工コンクリートの脚部を斫って、前記被受面を形成する第2被受面形成工程と、
前記インバート接合面を内空側に向け、前記第2被受面形成工程で形成された前記被受面に対して前記覆工受面を接合させて前記覆工受部を設置する第2覆工受設置工程と、
前記第1覆工受設置工程で設置した前記覆工受部の前記インバート接合面に対して前記端部接合面を接合させて前記インバート部を設置する第1インバート設置工程と、
前記第1インバート設置工程で設置した前記インバート部の前記中央接合面に対して前記中央接合面を接合すると共に、前記第2覆工受設置工程で設置した前記覆工受部の前記インバート接合面に対して前記端部接合面を接合させて前記インバート部を設置する第2インバート設置工程と、を備えることを特徴とするインバート更新工法。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記インバート部は、前記既設トンネルの既設インバートと同様の半径の曲線形状で、前記既設インバートよりも薄く作製し、前記既設インバートが設置された場所よりも上方に設置することを特徴とする請求項1記載のインバート更新工法。
【請求項3】
前記第1インバート設置工程において、前記インバート部は、前記端部接合面を支点として設置すると共に、前記第2インバート設置工程において、前記インバート部は、前記中央接合面を支点として設置することを特徴とする請求項1又は2記載のインバート更新工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設トンネルのインバートを更新するインバート更新工法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
既設トンネルのインバート更新工事は、既設トンネルを通行止めとして全幅一括でインバートを構築する「全断面一括施工」や、片側車線を供用したまま片側車線規制として既設トンネルの中心部付近で断面を分割する「半断面分割施工」(例えば、特許文献1参照)によって構築する。全断面(全面通行止め)、半断面(車線規制)に関わらず、インバート更新工事は、交通規制を伴い社会的影響が大きいため、規制期間の短縮は必須である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-124019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インバート更新工事は、既設トンネルの底部を掘削し、コンクリートを打設、埋戻し、舗装復旧の手順で施工する。これらの施工は、施工空間が限られるトンネル坑内で行うため、施工効率の低下による工程の長期化が課題となっている
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消し、施工効率の向上により工期を短縮できるインバート更新工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のインバート更新工法は、第1車線と第2車線とからなる2車線道路の既設トンネルにインバートを構築するインバート更新工法であって、覆工受面とインバート接合面とが形成されたブロック状の覆工受部と、長手方向の端面がそれぞれ端部接合面と中央接合面となる円弧状のインバート部と、をプレキャスト部材として作製し、前記第1車線の覆工コンクリートの脚部を斫って、被受面を形成する第1被受面形成工程と、前記インバート接合面を内空側に向け、前記第1被受面形成工程で形成された前記被受面に対して前記覆工受面を接合させて前記覆工受部を設置する第1覆工受設置工程と、前記第2車線の前記覆工コンクリートの脚部を斫って、前記被受面を形成する第2被受面形成工程と、前記インバート接合面を内空側に向け、前記第2被受面形成工程で形成された前記被受面に対して前記覆工受面を接合させて前記覆工受部を設置する第2覆工受設置工程と、前記第1覆工受設置工程で設置した前記覆工受部の前記インバート接合面に対して前記端部接合面を接合させて前記インバート部を設置する第1インバート設置工程と、前記第1インバート設置工程で設置した前記インバート部の前記中央接合面に対して前記中央接合面を接合すると共に、前記第2覆工受設置工程で設置した前記覆工受部の前記インバート接合面に対して前記端部接合面を接合させて前記インバート部を設置する第2インバート設置工程と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明のインバート更新工法において、前記インバート部は、前記既設トンネルの既設インバートと同様の半径の曲線形状で、前記既設インバートよりも薄く作製し、前記既設インバートが設置された場所よりも上方に設置しても良い。
さらに、本発明のインバート更新工法は、前記第1インバート設置工程において、前記インバート部は、前記端部接合面を支点として設置すると共に、前記第2インバート設置工程において、前記インバート部は、前記中央接合面を支点として設置しても良い。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、半断面分割施工で効率良くインバートを構築することができ、施工効率の向上により工期を短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係るインバート更新工法を説明するトンネル断面図である。
本発明に係るインバート更新工法の第1期工程を説明するトンネル断面図である。
覆工受部の構成を示す図である。
本発明に係るインバート更新工法の第2期工程を説明するトンネル断面図である。
インバート部の構成を示す図である。
第1インバート設置工程を示す図である。
本発明に係るインバート更新工法の第3及び4期工程を説明するトンネル断面図である。
第2インバート設置工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態のインバート更新工法は、既設トンネル1に現場打ちコンクリートによって施工された、図1(a)に示す既設インバート2を、図1(b)に示すプレキャスト製のインバート3に更新する工法である。図1(a)に示す既設インバート2は、例えば、地山等級D1の標準パターンで、所定の曲線形状(半径=R)に施工されたものである。
【0010】
図1(b)に示すインバート3は、覆工受部31と、インバート部32と、をそれぞれプレキャスト部材として作製し、現場で接合する。インバート部32の曲線形状は、既設インバート2と同等(半径=R)とし、曲線形状の中心点Cを上方に、すなわち設置位置を上方に移動させる。インバート部32は、高強度コンクリートで構成することで耐力を確保し、厚さを既設インバート2よりも薄く構成する。覆工受部31及びインバート部32は、有筋で構成して耐力を確保しても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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