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公開番号
2025039136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023146012
出願日
2023-09-08
発明の名称
蓄熱システム
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
F24F
11/32 20180101AFI20250313BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】蓄熱槽に非常用の冷熱を常に確保可能とした蓄熱システムを提供する。
【解決手段】蓄熱システム10は、冷熱を蓄熱する複数の蓄熱槽11を備える。各蓄熱槽11は、設定熱量以上まで冷熱が蓄熱されたスタンバイ状態と、蓄熱された冷熱が設定熱量未満の放熱状態とを遷移する。蓄熱システム10では、少なくとも1つの蓄熱槽11がスタンバイ状態であるときに、放熱状態の他の蓄熱槽11に設定熱量以上まで冷熱を蓄熱する蓄熱処理を行う。また、蓄熱システム10では、空調機2に冷熱を供給する冷却部3が停止した場合に、スタンバイ状態の蓄熱槽11から空調機2に冷熱を供給する冷熱補填処理を行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
冷熱を蓄熱する複数の蓄熱槽を備え、
各蓄熱槽は、設定熱量以上まで冷熱が蓄熱されたスタンバイ状態と、蓄熱された冷熱が前記設定熱量未満の放熱状態とを遷移し、
少なくとも1つの蓄熱槽が前記スタンバイ状態であるときに、前記放熱状態の他の蓄熱槽に前記設定熱量以上まで冷熱を蓄熱する蓄熱処理を行い、
空調機に冷熱を供給する冷却部が停止した場合に、前記スタンバイ状態の蓄熱槽から前記空調機に冷熱を供給する冷熱補填処理を行う
蓄熱システム。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
少なくとも1つの蓄熱槽が前記スタンバイ状態であるときに、他の蓄熱槽が前記放熱状態になるまで当該他の蓄熱槽から前記空調機に冷熱を供給する放熱処理を行った後、当該他の蓄熱槽に冷熱を蓄熱する前記蓄熱処理を行う
請求項1に記載の蓄熱システム。
【請求項3】
前記蓄熱処理は、前記放熱処理が行われる時間帯よりも商用電源の電力需要が少ない時間帯に行われる
請求項2に記載の蓄熱システム。
【請求項4】
各蓄熱槽は、熱媒体として水を備え、
少なくとも1つの蓄熱槽が前記スタンバイ状態であるときに、前記冷却部の温熱を外部に放熱する冷却塔への補給水の供給が遮断された場合に、他の蓄熱槽から前記冷却塔に前記水を供給する補給水補填処理を行う
請求項1ないし3のうち何れか一項に記載の蓄熱システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄熱システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
多数のサーバが配置されたサーバルームを有するデータセンタでは、サーバやその他の電子機器等からの排熱量が大きいため、空調機を常時運転することによって室温の上昇を抑制している。データセンタには、サーバや空調機に対する停電時の非常用電源として、無停電電源装置(UPS)や発電機が設けられている。商用電源の停電時には、無停電電源装置からの給電によって、サーバや空調機が稼働する。また、停電時には、発電機からの給電によって、空調機に冷熱を供給する冷凍機が稼働する。
【0003】
非常用電源として用いられる発電機は、立ち上がりに時間がかかる(例えば数分間)場合がある。データセンタにおいては、発電機を起動してから冷凍機が安定して運転するまでの間の室温の上昇が無視できない場合がある。そのため、サーバルームなどの冷却源として蓄熱槽を用いる技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。蓄熱槽は、冷熱を蓄熱する水などの熱媒体を有する。停電時には、停電前までに蓄熱槽の熱媒体に蓄熱された冷熱を用いることで室温の上昇を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-70579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
蓄熱槽に蓄熱された冷熱は、経時的に漏洩する。冷熱の漏洩によって蓄熱槽に十分な冷熱が蓄熱されていないと、非常時において室温の上昇を十分に抑制できない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する蓄熱システムは、冷熱を蓄熱する複数の蓄熱槽を備え、各蓄熱槽は、設定熱量以上まで冷熱が蓄熱されたスタンバイ状態と、蓄熱された冷熱が前記設定熱量未満の放熱状態とを遷移し、少なくとも1つの蓄熱槽が前記スタンバイ状態であるときに、前記放熱状態の他の蓄熱槽に前記設定熱量以上まで冷熱を蓄熱する蓄熱処理を行い、空調機に冷熱を供給する冷却部が停止した場合に、前記スタンバイ状態の蓄熱槽から前記空調機に冷熱を供給する冷熱補填処理を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、蓄熱槽に非常用の冷熱を常に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、蓄熱システムを備える空調システムの模式図である。
図2は、平常時において、蓄熱システムにおける各蓄熱槽への蓄熱と放熱とを行うタイミングが設定されたタイムテーブルを示す表である。
図3は、平常時において、第1蓄熱槽に冷熱を蓄熱する蓄熱処理を行う際の空調システムの模式図である。
図4は、平常時において、第2蓄熱槽から空調機に冷熱を供給する放熱処理を行う際の空調システムの模式図である。
図5は、平常時において、第2蓄熱槽に冷熱を蓄熱する蓄熱処理を行う際の空調システムの模式図である。
図6は、平常時において、第1蓄熱槽から空調機に冷熱を供給する放熱処理を行う際の空調システムの模式図である。
図7は、停電時において、第1蓄熱槽から空調機に冷熱を供給する冷熱補填処理を行う際の空調システムの模式図である。
図8は、断水時において、第2蓄熱槽から冷却塔に水を供給する補給水補填処理を行う際の空調システムの模式図である。
図9は、停電時かつ断水時において、冷熱補填処理と補給水補填処理とを並行して行う際の空調システムの模式図である。
図10は、蓄熱システムにおける各蓄熱槽への蓄熱と放熱とを行うタイミングが設定されたタイムテーブルの変更例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[全体構成]
図1~図10を参照して、蓄熱システムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、蓄熱システム10は、空調システム1に組み込まれる。空調システム1は、屋内の冷却対象空間の空調を担う。冷却対象空間は、一例として、サーバなどの多数のネットワーク機器が配置されるデータセンタ内のサーバ室である。空調システム1は、平常時の商用電源とは別に、停電時などに使用するバックアップ用の電源である非常用電源を備える。例えば、空調システム1は、非常用電源として、無停電電源装置(UPS)と発電機とを備える。
【0010】
空調システム1は、空調機2と冷却部3とを備える。空調機2は、冷却対象空間の空調を担う。冷却部3は、空調機2に冷熱を供給する。冷却部3は、一例として、圧縮式冷凍機である。空調機2は、冷却部3から供給された冷熱を用いて冷却した空気を冷風として冷却対象空間に送風する。これにより、空調システム1は、冷却対象空間に配置された機器などからの排熱による冷却対象空間の温度上昇を抑制する。
(【0011】以降は省略されています)
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