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公開番号2025068104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2025026616,2021118548
出願日2025-02-21,2021-07-19
発明の名称施工方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250417BHJP(建築物)
要約【課題】仕口部分についての現場施行が不要な施工方法を提供する。
【解決手段】プレキャスト構造12は、鋼製構造36と、鋼製構造36の上面に上部被覆部50と、鋼製構造36の下面に下部被覆部51と、上部被覆部50と下部被覆部51とを連結する中間連結部52と、を有して、セメント組成物で形成された仕口構造35と、仕口構造35を上下方向に貫通する棒材37と、を有する。また、鋼製構造36が、中間連結部52の側面から跳ね出した跳ね出し部47を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャスト構造と前記プレキャスト構造を下側から支持する下部構造とによって構成される合成構造の施工方法であって、
前記プレキャスト構造は、
鋼製構造と、
前記鋼製構造の上面に上部被覆部と、前記鋼製構造の下面に下部被覆部と、前記上部被覆部と前記下部被覆部とを連結する中間連結部と、を有して、セメント組成物で形成された仕口構造と、
前記仕口構造を上下方向に貫通する棒材と、を有し、
前記鋼製構造は、前記中間連結部の側面から跳ね出した跳ね出し部を有するものであり、
前記下部構造を設置する下部構造設置ステップと、
前記下部被覆部の下面と前記下部構造の上面との間に隙間を空けた状態で前記プレキャスト構造を支持する合成構造支持ステップと、
前記隙間にセメント系接着材を充填する下部接着ステップと、を有する
施工方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記下部構造は、前記棒材の下端が貫入される下端貫入部を有するものであり、
前記合成構造支持ステップでは、前記棒材の下端を前記下端貫入部に貫入させた状態で前記プレキャスト構造を支持し、
前記下部接着ステップでは、前記隙間と前記下端貫入部とにセメント系接着材を充填する
請求項1に記載の施工方法。
【請求項3】
前記合成構造支持ステップは、前記セメント系接着材を充填する前に、前記隙間にスペーサを介設して、前記下部構造に前記プレキャスト構造を支持させるステップを含む
請求項1または2に記載の施工方法。
【請求項4】
前記合成構造支持ステップは、前記セメント系接着材を充填する前に、前記隙間が形成されるように、エレクションピースで前記下部構造に前記プレキャスト構造を支持させるステップを含む
請求項1または2に記載の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の躯体において、木製構造と鋼製構造とを接続する施工方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、建物の躯体を構成する柱部分を木製構造とする場合、躯体のエネルギー吸収性能を確保するために、梁部分を鉄骨などの鋼製構造とする工法が知られている。例えば特許文献1には、柱部分を構成する木製構造と梁部分を構成する鋼製構造とが鋼板を用いたRC製の仕口部材で接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-133278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、木製構造と鋼製構造とを強固に接続することが可能であるものの、仕口部材の鉄筋コンクリートでの構成は、現場施工を前提とするもので、品質管理の問題、工程の長期化、職人の確保等の問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するプレキャスト構造は、鋼製構造と、前記鋼製構造の上面に上部被覆部と、前記鋼製構造の下面に下部被覆部と、前記上部被覆部と前記下部被覆部とを連結する中間連結部と、を有して、セメント組成物で形成された仕口構造と、前記仕口構造を上下方向に貫通する棒材と、を有し、前記鋼製構造は、前記中間連結部の側面から跳ね出した跳ね出し部を有する。
【0006】
上記課題を解決する合成構造は、プレキャスト構造と木製構造とによって構成される合成構造であって、前記プレキャスト構造は、鋼製構造と、前記鋼製構造の上面に上部被覆部と、前記鋼製構造の下面に下部被覆部と、前記上部被覆部と前記下部被覆部とを連結する中間連結部と、を有して、セメント組成物で形成された仕口構造と、前記仕口構造を上下方向に貫通する棒材と、を有し、前記鋼製構造が、前記中間連結部の側面から跳ね出した跳ね出し部を有するものであり、前記木製構造は、前記棒材の上端が貫入される上端貫入部を有する上部木製構造であり、前記プレキャスト構造の上部被覆部の上面と前記上部木製構造の下面との間にセメント系接着材の上側接着層を有する。
【0007】
上記課題を解決する施工方法は、プレキャスト構造と前記プレキャスト構造を下側から支持する下部構造とによって構成される合成構造の施工方法であって、前記プレキャスト構造は、鋼製構造と、前記鋼製構造の上面に上部被覆部と、前記鋼製構造の下面に下部被覆部と、前記上部被覆部と前記下部被覆部とを連結する中間連結部と、を有して、セメント組成物で形成された仕口構造と、前記仕口構造を上下方向に貫通する棒材と、を有し、前記鋼製構造は、前記中間連結部の側面から跳ね出した跳ね出し部を有するものであり、前記下部構造を設置する下部構造設置ステップと、前記下部被覆部の下面と前記下部構造の上面との間に隙間を空けた状態で前記プレキャスト構造を支持する合成構造支持ステップと、前記隙間にセメント系接着材を充填する下部接着ステップと、を有する。
【0008】
これらの構成によれば、セメント組成物製の仕口構造が上部被覆部と下部被覆部とを有することで仕口構造、ひいてはプレキャスト構造の強度が高められる。また、プレキャスト構造同士の跳ね出し部を梁部材で連結することで、建物の躯体を構成する梁部分を構成することができる。そして、プレキャスト構造12がプレキャスト材であることから、仕口部分についての現場施工が不要となる。また、工期の短縮化を図ることができるとともにコンクリートを打設する職人を確保する必要がなくなる。さらには、プレキャスト構造の高品質化および品質の安定化、コンクリートのオートクレーブ養生等による高強度化を図ることができる。
【0009】
上記合成構造は、前記上端貫入部に前記セメント系接着材が充填されていることが好ましい。上記構成によれば、例えば、上端貫入部にエポキシ樹脂など、樹脂系接着材が充填されている構成よりも、木製構造とプレキャスト構造とを強固に接続することができる。
【0010】
上記合成構造は、前記上部被覆部の上面と前記上部木製構造の下面との間に水平外力抵抗部が形成されていることが好ましい。上記構成によれば、木製構造に作用したせん断力を効果的にプレキャスト構造に伝達することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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