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公開番号2025034440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140828
出願日2023-08-31
発明の名称床版取替え工法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所,個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250306BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】工期を効果的に短縮する。
【解決手段】交通開放時間帯は、橋梁2の車両を通行させる領域を含まない領域に設定される第1の作業帯F1にて開放時作業を行い、交通規制時間帯は、第1の作業帯F1に加え、規制する車線L1側の領域に拡張して設定される第2の作業帯F2にて規制時作業を行い、規制時作業は、第1の作業帯F1内に位置する既設床版10を切断して第1の既設床版片10A1を形成するとともに、第1の既設床版片10A1を撤去することにより、少なくとも一以上の主桁20G5を第1の撤去箇所X1に露出させる第1の切断撤去工程を含み、開放時作業は、第1の撤去箇所X1に露出する主桁20G5に対して設置前処理を施工する設置前処理工程を含み、規制時作業は、さらに、設置前処理を施工した主桁20G5が露出する第1の撤去箇所X1に新設床版30を設置する新設床版設置工程を含む。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の橋軸直角方向に所定間隔を置いて並列に配置された複数の主桁上に設置された既設床版を、少なくとも一部又は全部の車線を開放する交通開放時間帯に行う開放時作業と、一部の車線を規制する交通規制時間帯に行う規制時作業とを交互に繰り返しながら新設床版に取替える床版取替え工法であって、
前記交通開放時間帯は、前記橋梁の車両を通行させる領域を含まない領域に設定される第1の作業帯にて前記開放時作業を行い、
前記交通規制時間帯は、前記第1の作業帯に加え、該第1の作業帯から規制する車線側の領域に拡張して設定される第2の作業帯にて前記規制時作業を行い、
前記規制時作業は、前記第1の作業帯内に位置する既設床版の少なくとも一部を切断して第1の既設床版片を形成するとともに、前記第1の既設床版片を撤去することにより、複数の前記主桁のうち、少なくとも一以上の主桁を、前記第1の既設床版片を撤去した箇所である第1の撤去箇所に露出させる第1の切断撤去工程を含み、
前記開放時作業は、前記第1の撤去箇所に露出する主桁に対して、前記新設床版を設置するよりも前に行う必要がある設置前処理を施工する設置前処理工程を含み、
前記規制時作業は、さらに、前記設置前処理を施工した主桁が露出する前記第1の撤去箇所に前記新設床版を設置する新設床版設置工程を含む
床版取替え工法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の床版取替え工法であって、
前記設置前処理は、前記主桁の上フランジに対するケレン作業及び、スタッドジベルの設置作業及び、防錆塗料を塗布する防錆処理作業の少なくとも何れかの作業を含む
床版取替え工法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の床版取替え工法であって、
前記規制時作業は、さらに、前記設置前処理を施工した主桁が露出する前記第1の撤去箇所に橋軸直角方向に隣接する既設床版であって、少なくとも一部が前記第2の作業帯内に位置する既設床版を切断して第2の既設床版片を形成するとともに、前記第2の既設床版片を撤去する第2の切断撤去工程を含み、
前記新設床版設置工程では、前記第1の撤去箇所及び、前記第2の既設床版片を撤去した箇所である第2の撤去箇所に前記新設床版を設置する
床版取替え工法。
【請求項4】
請求項3に記載の床版取替え工法であって、
前記規制時作業にて、前記第2の既設床版片の撤去に伴い、前記第2の撤去箇所に少なくとも一以上の主桁が露出する場合には、当該主桁に前記設置前処理を施工した後に前記新設床版を設置する
床版取替え工法。
【請求項5】
請求項3に記載の床版取替え工法であって、
前記第1の既設床版片の撤去後から前記第2の既設床版片を形成するまでの間、前記第2の既設床版片が形成される部分に相当する既設床版を下方から仮支持する仮受け部材を設置する
床版取替え工法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の床版取替え工法であって、
前記規制時作業は、
前記第1の既設床版片に加え、該第1の既設床版片に橋軸直角方向に隣接する既設床版であって、少なくとも一部が前記第2の作業帯内に位置する既設床版を切断することにより、第2の既設床版片を前記第1の既設床版片と一体又は別体に形成するとともに、前記第1の既設床版片及び、前記第2の既設床版片を一体又は別体に撤去する第2の切断撤去工程と、
前記第2の既設床版片を撤去した箇所である第2の撤去箇所に、前記開放時作業を開始するよりも前に、前記第1の撤去箇所に露出する主桁の上方を覆わない仮設床版を設置する仮設床版設置工程と、をさらに含み、
前記新設床版設置工程では、前記仮設床版を撤去した後に、前記第1の撤去箇所及び、前記第2の撤去箇所に前記新設床版を設置する
床版取替え工法。
【請求項7】
請求項6に記載の床版取替え工法であって、
前記規制時作業にて、前記第2の既設床版片の撤去に伴い、前記第2の撤去箇所に少なくとも一以上の主桁が露出する場合には、当該主桁に前記設置前処理を施工した後に前記仮設床版を設置する
床版取替え工法。
【請求項8】
請求項6に記載の床版取替え工法であって、
前記仮設床版の設置後から前記仮設床版を撤去するまでの間、前記仮設床版を下方から仮支持する仮受け部材を設置する
床版取替え工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、橋梁の既設床版を新設床版に取替える床版取替え工法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
道路橋等の床版は、長年の使用によるコンクリートの劣化や内部鉄筋の腐食等の理由から取替えが必要となる。既設床版を新設床版に取替える更新工事では、車両の通行を規制する交通規制を伴うことになるが、交通規制の時間を可能な限り短くすることにより、周辺の交通環境に与える影響を最小限に抑えることが求められる。
【0003】
例えば、特許文献1には、夜間の交通規制時間帯と、昼間の交通開放時間帯とを交互に繰り返しながら、既設床版を新設床版に取替える床版取替え工法が開示されている。特許文献1記載の工法では、既設床版の撤去から新設床版の設置までの1サイクル分の作業を3工程に分割し、1工程分のみを1回の夜間の交通規制時間帯に実施することにより、昼間の交通開放までに作業を確実に終えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-001536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の工法では、昼間の交通開放時間帯は作業を行わず、夜間の交通規制時間帯にのみ作業を行う。このため、1回の交通規制時間帯に実施できる作業内容が限定的となり、床版の取替えに時間が掛かるといった課題がある。具体的には、作業を3工程に分割し、1工程分のみを交通規制時間帯に実施するため、既設床版の撤去から新設床版を設置するまでの1サイクルに、少なくとも3日以上を要することになり、工期の短縮化に改善の余地があるといえる。
【0006】
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、床版取替え工法に関し、工期を効果的に短縮することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の床版取替え工法は、
橋梁(2)の橋軸直角方向に所定間隔を置いて並列に配置された複数の主桁(20)上に設置された既設床版(10)を、少なくとも一部又は全部の車線(L1,L2)を開放する交通開放時間帯に行う開放時作業と、一部の車線(L1,L2)を規制する交通規制時間帯に行う規制時作業とを交互に繰り返しながら新設床版(30)に取替える床版取替え工法であって、
前記交通開放時間帯は、前記橋梁(2)の車両を通行させる領域を含まない領域に設定される第1の作業帯(F1)にて前記開放時作業を行い、
前記交通規制時間帯は、前記第1の作業帯(F1)に加え、該第1の作業帯(F1)から規制する車線(L1)側の領域に拡張して設定される第2の作業帯(F2)にて前記規制時作業を行い、
前記規制時作業は、前記第1の作業帯(F1)内に位置する既設床版(10)の少なくとも一部を切断して第1の既設床版片(10A1)を形成するとともに、前記第1の既設床版片(10A1)を撤去することにより、複数の前記主桁(20)のうち、少なくとも一以上の主桁(20G5)を、前記第1の既設床版片(10A1)を撤去した箇所である第1の撤去箇所(X1)に露出させる第1の切断撤去工程を含み、
前記開放時作業は、前記第1の撤去箇所(X1)に露出する主桁(20G5)に対して、前記新設床版(30)を設置するよりも前に行う必要がある設置前処理を施工する設置前処理工程を含み、
前記規制時作業は、さらに、前記設置前処理を施工した主桁(20G5)が露出する前記第1の撤去箇所(X1)に前記新設床版(30)を設置する新設床版設置工程を含む。
【0008】
本開示の床版取替え工法において、
前記設置前処理は、前記主桁(20)の上フランジ(21)に対するケレン作業及び、スタッドジベル(25)の設置作業及び、防錆塗料を塗布する防錆処理作業の少なくとも何れかの作業を含むことが望ましい。
【0009】
本開示の床版取替え工法において、
前記規制時作業は、さらに、前記設置前処理を施工した主桁(205GG5)が露出する前記第1の撤去箇所(X1)に橋軸直角方向に隣接する既設床版(10)であって、少なくとも一部が前記第2の作業帯(F2)内に位置する既設床版(10)を切断して第2の既設床版片(10A2)を形成するとともに、前記第2の既設床版片(10A2)を撤去する第2の切断撤去工程を含み、
前記新設床版設置工程では、前記第1の撤去箇所(X1)及び、前記第2の既設床版片(10A2)を撤去した箇所である第2の撤去箇所(X2)に前記新設床版(30)を設置することが望ましい。
【0010】
本開示の床版取替え工法において、
前記規制時作業にて、前記第2の既設床版片(10A2)の撤去に伴い、前記第2の撤去箇所(X2)に少なくとも一以上の主桁(20G4)が露出する場合には、当該主桁(20G4)に前記設置前処理を施工した後に前記新設床版(30)を設置することが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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