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公開番号2025017522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120604
出願日2023-07-25
発明の名称開口補強方法
出願人株式会社大林組,吉田鋼業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04C 3/08 20060101AFI20250130BHJP(建築物)
要約【課題】開口部を有する鉄骨梁のせん断強度、曲げ強度及び軸力強度を補強することができる開口補強方法を提供する。
【解決手段】鉄骨梁10のウェブ12の第1面12aにおける貫通孔15の周縁部に、角形枠形状を有した角形枠部21を溶接する。更に、第1面12aの裏面となる第2面12bにおける貫通孔15の周縁部に、角形枠部21と同じ形状で角形枠部21に対して45度回転させた角形枠部22を溶接する。これにより、鉄骨梁10のウェブ12に形成された貫通孔15の周囲を補強する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔の周囲に接合されて前記貫通孔の周囲を補強する開口補強方法であって、
前記ウェブの第1面における前記貫通孔の周縁部に、角形枠形状を有した第1補強部材を溶接し、
前記第1面の裏側となる第2面における前記貫通孔の周縁部に、前記第1補強部材の枠部とは異なる配置の枠部を有する第2補強部材を溶接することを特徴とする開口補強方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記貫通孔は円形を有し、
前記第2補強部材は、前記第1補強部材と同じ形状を有し、前記貫通孔の円形の中心軸を中心として、前記第1補強部材に対して45度回転させて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の開口補強方法。
【請求項3】
前記第2補強部材は、前記第1補強部材に内接する大きさから前記第1補強部材に外接する大きさの間における大きさを有した円筒形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の開口補強方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔を補強する開口補強方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
H形鋼等の鉄骨梁において、配管や配線を通過させるため、ウェブ部に貫通孔を形成することがある。この場合、梁のせん断力の低下を抑制するために、補強部材が設けられる(例えば、特許文献1,2参照。)。特許文献1に記載の梁貫通孔補強方法においては、リング状補強部材の傾斜面を梁材の貫通孔の内面に当接させるとともに、梁材のウェブ部分に仮止固定されているリング状補強部材の傾斜面と貫通孔の内周面との間を溶接固定する。また、特許文献2における開口補強部材は、円形の貫通孔の周縁部に固定される円筒形状の円筒部と、円筒部の外周に接する複数の辺部を有し、円筒部と溶接を介して一体化される角形枠部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-174311号公報
特開2022-115628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1の梁貫通孔補強方法においては、鉄骨梁のせん断強度を向上させることはできるが、鉄骨梁の曲げ強度や軸力強度に対して十分に補強することは難しかった。また、特許文献2の開口補強部材は、鉄骨梁の曲げ強度や軸力強度を補強できていたが、円筒部と角形枠部とを溶接していたため、溶接施工の効率性がよくなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する開口補強方法は、鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔の周囲に接合されて前記貫通孔の周囲を補強する開口補強方法であって、前記ウェブの第1面における前記貫通孔の周縁部に、角形枠形状を有した第1補強部材を溶接し、前記第1面の裏側となる第2面における前記貫通孔の周縁部に、前記第1補強部材の枠部とは異なる配置の枠部を有する第2補強部材を溶接する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、開口部を有する鉄骨梁のせん断強度、曲げ強度及び軸力強度を補強するとともに、施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の開口補強方法により開口部を補強した鉄骨梁の斜視図である。
実施形態の開口補強方法により開口部を補強した鉄骨梁の正面図である。
実施形態の開口補強方法により開口部を補強した鉄骨梁の背面図である。
図3における4-4線方向の断面図である。
変更例の開口補強方法により開口部を補強した鉄骨梁の正面図である。
変更例の開口補強方法により開口部を補強した鉄骨梁の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図4を用いて、開口補強方法を具体化した一実施形態を説明する。図1~図4は、開口を補強する鉄骨梁の斜視図、正面図、背面図及び側面断面図である。
図1に示すように、鉄骨梁10は、上下のフランジ部11及びこれらを接続するウェブ12を備えるH形鋼で構成される。このウェブ12には、配管や配線を通過させるために、円形の貫通孔15が形成されている。そして、貫通孔15を、開口補強部材20によって補強する。
【0009】
図2及び図3に示すように、開口補強部材20は、略正方形状である四角枠形状(角形枠形状)の角形枠部21,22を備える。角形枠部21,22は、角形鋼管を所定厚さの輪切りにして構成されており、同じ形状を有している。そして、角形枠部21,22は、貫通孔15を囲むように配置されている。具体的には、角形枠部21,22は、それぞれウェブ12の第1面12aと、この第1面12aの裏側となる第2面12bに、外周縁に設けた溶接部W1,W2によって溶接されている。本実施形態の角形枠部21は、対向する1対の辺部21aが、フランジ部11(鉄骨梁10)の延在方向と平行となるように配置されている。更に、ウェブ12の平行面に、角形枠部21,22を投影した場合、角形枠部21の辺部21aと角形枠部22の辺部22aとは、45度の角度を成す。この場合、角形枠部22は、貫通孔15の円の中心軸C1を中心として、角形枠部21に対して45度回転させたように配置される。なお、この角形枠部22の回転角度は、厳密に45度でなくても、せん断補強可能な角度で、実質的に45度と認められる角度であればよい。
【0010】
そして、開口補強部材20は、貫通孔15の周囲に配置されて溶接される。具体的には、開口補強部材20の角形枠部21,22の外周における溶接部W1,W2で、貫通孔15の周縁部に位置するように溶接される。この場合、貫通孔15から角形枠部21,22までの最短距離は、同じとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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