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公開番号2025024491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128644
出願日2023-08-07
発明の名称洋上風力発電機を組み立てるためのリフトアップ装置及びリフトアップ装置を用いる洋上風力発電機の組み立て方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所,個人
主分類F03D 13/25 20160101AFI20250213BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】大型クレーンを必要とすること無く風力発電機の大型化への対応及び洋上における風力発電機の施工性の確保を可能とする技術を提供する。
【解決手段】本開示に係るリフトアップ装置は、作業船に搭載され、垂直部材に沿って昇降する昇降機構を用いて風力発電機を構成する部材を持ち上げる昇降部を備えるリフトアップ装置であって、風力発電機の基礎及び/又はタワーと作業船とを接続する部材であるベース部を更に備えることを特徴とする。本開示に係る洋上風力発電機の組み立て方法は、本開示に係るリフトアップ装置が搭載された作業船に風力発電機を構成する部材を積み込む工程である積込工程と、リフトアップ装置が備えるベース部により風力発電機の基礎及び/又はタワーと作業船とを接続する工程である接続工程と、リフトアップ装置を用いて風力発電機を洋上にて組み立てる工程である組立工程とを含むことを特徴とする。
【選択図】図7


特許請求の範囲【請求項1】
作業船に搭載され、ガイドタワーを構成する垂直部材に沿って昇降する昇降機構を用いて風力発電機を構成する部材を持ち上げる昇降部を備えるリフトアップ装置であって、
前記風力発電機の基礎及び/又はタワーと前記作業船とを接続する部材であるベース部を更に備える、
ことを特徴とする、リフトアップ装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたリフトアップ装置であって、
前記ベース部が、前記風力発電機の前記タワー及び/又は前記基礎に接続される部分である第1部と前記作業船に接続される部分である第2部とに分割されており、
前記第1部と前記第2部との位置関係の変化に追随して伸縮可能に構成された装置である緩衝装置を介して前記第1部と前記第2部とが接続されている、
ことを特徴とする、リフトアップ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載されたリフトアップ装置であって、
前記作業船がSEP船又は台船であり、
前記風力発電機の前記基礎が着床式又は浮体式の基礎である、
ことを特徴とする、リフトアップ装置。
【請求項4】
洋上風力発電機の組み立て方法であって、
請求項1又は請求項2に記載されたリフトアップ装置が搭載された作業船に風力発電機を構成する部材を積み込む工程である積込工程と、
前記リフトアップ装置が備える前記ベース部により前記風力発電機の基礎及び/又はタワーと前記作業船とを接続する工程である接続工程と、
前記リフトアップ装置を用いて前記風力発電機を洋上にて組み立てる工程である組立工程と、
を含む、
ことを特徴とする、洋上風力発電機の組み立て方法。
【請求項5】
請求項4に記載された洋上風力発電機の組み立て方法であって、
前記風力発電機が設置されるべき洋上箇所である設置場所において前記接続工程及び前記組立工程が実行される、
ことを特徴とする、洋上風力発電機の組み立て方法。
【請求項6】
請求項5に記載された洋上風力発電機の組み立て方法であって、
前記作業船がSEP船であり、
前記接続工程の前に、前記作業船が備えるレグを伸ばして海底に固定し、前記作業船の船体を海面上に上昇させる工程である固定工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、洋上風力発電機の組み立て方法。
【請求項7】
請求項4に記載された洋上風力発電機の組み立て方法であって、
前記風力発電機の前記基礎が、前記風力発電機が設置されるべき洋上箇所である設置場所に未だ係留されていない浮体式の基礎であり、
前記接続工程及び前記組立工程が前記設置場所ではない別の洋上箇所である組立場所において実行され、
前記組立工程において組み立てられた前記風力発電機を前記作業船から分離して前記組立場所から前記設置場所へと曳航し設置する工程である曳航工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、洋上風力発電機の組み立て方法。
【請求項8】
請求項7に記載された洋上風力発電機の組み立て方法であって、
前記作業船がSEP船であり、
前記接続工程の前に、前記作業船が備えるレグを伸ばして海底に固定し、前記作業船の船体を海面上に上昇させる工程である固定工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、洋上風力発電機の組み立て方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、洋上風力発電機を組み立てるためのリフトアップ装置及びリフトアップ装置を用いる洋上風力発電機の組み立て方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
洋上風力発電機を組み立てる際には、波及び/又は風の影響を抑えて精度良く施工することが求められる。そのため、従来技術においては、着床式の基礎を用いる洋上風力発電機の場合は、自己昇降式作業台船(以降、「SEP船」と称する。)に必要な部材を積み込み、洋上の設置位置へと移動して風車を組み立てている。SEP船は、自身を海底に固定してジャッキアップするためのレグ及び部材を揚重するためのクレーンを備える作業船である。一方、浮体式の基礎を用いる洋上風力発電機の場合は、波及び/又は風の影響が比較的小さい港湾である基地港において事前に風車を組み立てた後に、洋上の設置位置まで風車を曳航している。
【0003】
しかしながら、何れの場合においても、クレーンによる部材の揚重作業が必要であるため、波及び/又は風の影響が大きい状況下においては風車の組み立てが困難となる。また、昨今では風力発電機の大型化が進んでおり、クレーンの大型化及び能力向上が求められているが、クレーンの大型化及び能力向上のためには、作業船の船体の補強も必要となり、風力発電機の大型化への対応が困難である。
【0004】
ところで、当該技術分野においては、風力発電機を構成するタワーの周囲に昇降ステージを備えるガイドタワーを配置して昇降ステージによって部材を揚重することにより風力発電機の組み立てにおいて大型クレーンを不要とする技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、当該技術は陸上での施工に特化されたものであり、大型クレーンを必要とすること無く風力発電機の大型化への対応及び洋上における風力発電機の施工性の確保を可能とする技術は未だに確立されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-242483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、当該技術分野においては、大型クレーンを必要とすること無く風力発電機の大型化への対応及び洋上における風力発電機の施工性の確保を可能とする技術は未だに確立されていない。
【0007】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、洋上風力発電機を組み立てるためのリフトアップ装置及び当該リフトアップ装置を用いる洋上風力発電機の組み立て方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、鋭意研究の結果、風力発電機を構成する部材を揚重する昇降部を備えるリフトアップ装置を風力発電機の組立に用いられる作業船に搭載すると共に、風力発電機の基礎及び/又はタワーと作業船とを接続して一体化することにより、上記課題を解決することができることを見出した。
【0009】
具体的には、本開示に係るリフトアップ装置(以降、「本開示装置」とも称する。)は、作業船に搭載され、ガイドタワーを構成する垂直部材に沿って昇降する昇降機構を用いて風力発電機を構成する部材を持ち上げる昇降部を備えるリフトアップ装置であって、風力発電機の基礎及び/又はタワーと作業船とを接続する部材であるベース部を更に備えることを特徴とするリフトアップ装置である。
【0010】
本開示装置の他の態様は、風力発電機の基礎及び/又はタワーに接続される部分である第1部と作業船に接続される部分である第2部とにベース部が分割されており、第1部と第2部との位置関係の変化に追随して伸縮可能に構成された装置である緩衝装置を介して第1部と第2部とが接続されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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