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公開番号2025008134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110043
出願日2023-07-04
発明の名称ジャッキアップ方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約【課題】構造物の各層の梁が負担する荷重を、仮受ジャッキの受圧面積に基づいて精度良く設定する。
【解決手段】構造物のジャッキアップ対象部が位置する所定層を一時的にジャッキアップするジャッキアップ方法であって、前記所定層における前記ジャッキアップ対象部に第1ジャッキを設置する第1ジャッキ設置ステップと、前記所定層の上層における前記ジャッキアップ対象部の上方、又は前記所定層の下層における前記ジャッキアップ対象部の下方に第2ジャッキを設置する第2ジャッキ設置ステップと、前記第1ジャッキの押上力と前記第2ジャッキの押上力とが同調するように、前記第1ジャッキで前記所定層の上部を押し上げ、前記第2ジャッキで前記上層の上部、又は前記下層の上部を押し上げる同調押上ステップと、を有し、前記第1ジャッキと前記第2ジャッキとの各々のジャッキは、前記各々のジャッキに流体を供給する配管が連通している流体作動式ジャッキである、ジャッキアップ方法である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
構造物のジャッキアップ対象部が位置する所定層を一時的にジャッキアップするジャッキアップ方法であって、
前記所定層における前記ジャッキアップ対象部に第1ジャッキを設置する第1ジャッキ設置ステップと、
前記所定層の上層における前記ジャッキアップ対象部の上方、及び前記所定層の下層における前記ジャッキアップ対象部の下方の少なくとも一方に第2ジャッキを設置する第2ジャッキ設置ステップと、
前記第1ジャッキの押上力と前記第2ジャッキの押上力とが同調するように、前記第1ジャッキで前記所定層の上部を押し上げ、前記第2ジャッキで前記上層の上部、及び前記下層の上部の少なくとも一方を押し上げる同調押上ステップと、
を有し、
前記第1ジャッキと前記第2ジャッキとの各々のジャッキは、前記各々のジャッキに流体を供給する配管が連通している流体作動式ジャッキである、
ジャッキアップ方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記各々のジャッキは、油圧配管が連通している油圧ジャッキである、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項3】
前記所定層は、免震装置が設置される免震層であり、前記ジャッキアップ対象部は、前記免震層に位置する柱梁であり、
前記同調押上ステップの後に、前記免震装置を取り出す免震装置取出ステップと、
を有する、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項4】
前記第1ジャッキの第1ジャッキ受圧面積から前記第2ジャッキの第2ジャッキ受圧面積を減じた差分受圧面積の、前記第1ジャッキ受圧面積に対する割合に前記第1ジャッキにかかる第1ジャッキ荷重を乗じた荷重を、前記所定層の上部が負担する所定層上部負担荷重と設定する、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項5】
前記第2ジャッキの第2ジャッキ受圧面積は、前記第1ジャッキの第1ジャッキ受圧面積以下である、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項6】
前記第1ジャッキの第1ジャッキ受圧面積の前記第2ジャッキの第2ジャッキ受圧面積に対する割合によって、前記所定層の上部が負担する荷重と、前記上層の上部又は前記下層の上部が負担する荷重とが設定される、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項7】
前記上層の上部は、前記上層の鉛直構造材の上部と前記上層の水平構造材との接合隅部である、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項8】
前記第2ジャッキは、ジャッキ本体と、前記ジャッキ本体と前記上層の上部又は前記下層の上部と、の間に設置される仮設材と、を有する、
請求項1に記載のジャッキアップ方法。
【請求項9】
前記仮設材は、前記ジャッキ本体に接続する鉛直部と、前記鉛直部と前記上層の上部又は前記下層の上部と、を接続する接続部と、を有する、
請求項8に記載のジャッキアップ方法。
【請求項10】
前記接続部は、前記鉛直部に働く鉛直荷重を負担する面積を水平方向に拡大させ、前記上層の上部又は前記下層の上部にかかる面圧を低減する水平面部を有する、
請求項9に記載のジャッキアップ方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャッキアップ方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、構造物の免震層に設置された免震装置を交換する工事において、免震層の上部及び下部に位置する構造材を仮受ジャッキで支持する工法が採用されることがある。この工法では、具体的には、免震層の上部及び下部に位置する梁に仮受ジャッキを架け渡すことで、免震装置にかかる荷重を仮受ジャッキで受け替えることができる。但し、この工法の場合、仮受ジャッキを架け渡した梁に、免震層より上方の構造物の荷重が集中してかかることになり、当該梁が強度不足となることがある。このため、仮受ジャッキを架け渡す梁と、当該梁に接続する柱とを増し打ちすることや、ブラケットで補強することなどで、構造物を補強し、構造物にかかる荷重を支持できるようにする手法が用いられることがある。
【0003】
しかし、上述の構造物を補強する手法を用いても、次のような課題が存在する。すなわち、(1)仮受ジャッキを架け渡す梁にかかる荷重がそもそも大きすぎて、構造物の補強だけでは対応できない場合がある。また、(2)既存の構造物の梁や柱を補強する場合、補強工事が大規模となり、作業エリアが増大することで工期やコストも増大することがある。さらに、(3)補強工事完了後の補強部分により、構造物の利用者の利用エリアが狭くなることがある。
【0004】
そこで、免震層より上方の層(上層)や下方の層(下層)において、仮受ジャッキと平面上の同じ位置に、連層で仮受ジャッキを架け渡す。こうすることで、免震層の仮受ジャッキを架け渡す梁にかかる荷重を、上層や下層の仮受ジャッキを架け渡す梁にも伝達させることができる。これにより、免震装置にかかる荷重を、各層(免震層、上層及び下層)の仮受ジャッキで分配して受け替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6770328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、免震層の仮受ジャッキの加圧時に構造物の剛性に応じて構造物に不定の変形が発生し、上層や下層の仮受ジャッキにかかる荷重が変動することがある。このため、免震層の仮受ジャッキの受圧面積と、上層や下層の仮受ジャッキの受圧面積とに基づいて、構造物の所定の層の梁に任意の荷重を精度良く分配させることは困難であった。
【0007】
本発明は、構造物の各層の梁が負担する荷重を、仮受ジャッキの受圧面積に基づいて精度良く設定できるジャッキアップ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の幾つかの実施形態は、構造物のジャッキアップ対象部が位置する所定層を一時的にジャッキアップするジャッキアップ方法であって、前記所定層における前記ジャッキアップ対象部に第1ジャッキを設置する第1ジャッキ設置ステップと、前記所定層の上層における前記ジャッキアップ対象部の上方、及び前記所定層の下層における前記ジャッキアップ対象部の下方の少なくとも一方に第2ジャッキを設置する第2ジャッキ設置ステップと、前記第1ジャッキの押上力と前記第2ジャッキの押上力とが同調するように、前記第1ジャッキで前記所定層の上部を押し上げ、前記第2ジャッキで前記上層の上部、及び前記下層の上部の少なくとも一方を押し上げる同調押上ステップと、を有し、前記第1ジャッキと前記第2ジャッキとの各々のジャッキは、前記各々のジャッキに流体を供給する配管が連通している流体作動式ジャッキである、ジャッキアップ方法である。
【0009】
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の幾つかの実施形態によれば、構造物の各層の梁が負担する荷重を、仮受ジャッキの受圧面積に基づいて精度良く設定することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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