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公開番号
2025006077
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106641
出願日
2023-06-29
発明の名称
建築物
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約
【課題】地震発生時、架構を支持する支持部に作用する引抜力を低減することのできる建築物を提供する。
【解決手段】建築物10は、基礎20と基礎20に支持される架構40とを有する。架構40は、四隅に位置する第1柱45と第1柱45の間に位置する第2柱46とを有する中央部41と、中央部41から屋外側へ延びる片持ち梁48を有して中央部41の両側に設けられる一対の跳ね出し部42と、を有する。基礎20は、免震層70を構成する直動転がり支承を介して架構40を支持している。直動転がり支承は、基礎20と一対の跳ね出し部42の間に位置する第2柱46との間に設けられることなく、基礎20と第1柱45との間に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基礎と前記基礎に支持される架構とを有する建築物であって、
前記架構は、四隅に位置する第1柱と前記第1柱の間に位置する第2柱とを有する中央部と、前記中央部から屋外側へ延びる片持ち梁を有して前記中央部の両側に設けられる一対の跳ね出し部と、を有し、
前記基礎は、支持部を介して前記架構を支持しており、
前記支持部が、前記基礎と前記一対の跳ね出し部の間に位置する第2柱との間に設けられることなく、前記基礎と前記第1柱との間に設けられている
建築物。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記支持部は、前記基礎と前記架構との間に設けられた免震支承である
請求項1に記載の建築物。
【請求項3】
前記中央部の梁は、梁本体と、前記梁本体の端部に接合されて前記梁本体よりも大きな幅を有する拡幅材と、を有する
請求項1または2に記載の建築物。
【請求項4】
前記架構は、階層間において前記片持ち梁を接続する防振間柱を有する
請求項1または2に記載の建築物。
【請求項5】
前記片持ち梁は、H形鋼と、前記H形鋼に接合されて前記H形鋼の側面開口を覆うカバープレートと、を有する
請求項1または2に記載の建築物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎と基礎に支持される架構とを有する建築物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、基礎と基礎に支持される架構とを有する建築物として、例えば特許文献1のように、免震層を介して架構が基礎に支持される免震構造の建築物が知られている。免震層は、柱を支持するように設けられる免震支承を有している。この免震支承は、架構を支持する支持部として機能している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-328586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、地震発生時、免震支承には、該免震支承から柱を引き抜こうとする引抜力が作用する。そのため、建築物には、地震発生時に免震支承に作用する引抜力を低減することが求められている。なお、こうした引抜力の低減は、免震層を介して架構が基礎に支持される場合に限らず、架構が基礎に直接支持される場合にも共通する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する建築物は、基礎と前記基礎に支持される架構とを有する。前記架構は、四隅に位置する第1柱と前記第1柱の間に位置する第2柱とを有する中央部と、前記中央部から屋外側へ延びる片持ち梁を有して前記中央部の両側に設けられる一対の跳ね出し部と、を有する。前記基礎は、支持部を介して前記架構を支持しており、前記支持部が、前記基礎と前記一対の跳ね出し部の間に位置する第2柱との間に設けられることなく、前記基礎と前記第1柱との間に設けられている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、地震発生時、支持部に作用する引抜力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
建築物の一実施形態の概略構成を模式的に示す図である。
第1階層における架構の概略構成を模式的に示す上面図である。
第2階層における架構の概略構成を模式的に示す上面図である。
第2階層よりも上の階層における架構の概略構成を模式的に示す上面図である。
(a)柱と梁の接続構造を模式的に示す側面図であり、(b)柱と梁の接続構造を模式的に示す上面図である。
片持ち梁の構造を模式的に示す斜視図である。
免震層の概略構成を模式的に示す上面図である。
免震層の概略構成を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~図8を参照して、建築物の一実施形態について説明する。
図1に示すように、建築物10は、基礎20と架構40とを備える。
基礎20は、地盤11を掘削することにより形成された掘削空間に設けられている。基礎20は、基礎杭21、マットスラブ22、および、基礎柱23を有している。基礎杭21、マットスラブ22、および、基礎柱23は、鉄筋コンクリートによって一体的に形成されている。基礎杭21は、掘削空間の底面部分から地盤11内を下方に延びている。マットスラブ22は、掘削空間の底面を覆うように設けられている。基礎柱23は、マットスラブ22の所定位置から上方に向かって延びている。基礎柱23は、免震層70を介して架構40を支持しているとともに、マットスラブ22と架構40との間に地下空間25を形成している。
【0009】
架構40は、H形鋼や角鋼管、鋼板などの各種鋼材を接合することにより形成される。架構40は、仕口を介して接続された柱と梁とで形成される。架構40は、中央部41と一対の跳ね出し部42とを有している。図1では、中央部41および跳ね出し部42の領域を二点鎖線で囲んで示している。
【0010】
中央部41は、第1階層が免震層70を介して基礎柱23に支持されている。中央部41は、第1階層から最上階層まで延びる第1柱45および第2柱46を有する。詳しくは後述するが、第1柱45は、架構40の上面視において、中央部41の四隅に位置する柱である。第2柱46は、架構40の上面視において、第1柱45の間に位置する柱である。また、中央部41は、第1柱45と第2柱46とを接続する梁47を有する。建築物10においては、利用者の居住空間が中央部41に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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