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公開番号2025001953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101773
出願日2023-06-21
発明の名称防振システム
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F16F 13/10 20060101AFI20241226BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】共通の構造の流体封入式防振装置を用いて負圧式と非負圧式の何れかを任意に選択して車両に搭載することのできる、新規な防振システムを提供する。
【解決手段】流体封入式防振装置12,13を用いた防振システム10であって、何れの流体封入式防振装置12,13も、流体室20の壁部の一部がメンブラン64で構成されて、メンブラン64に対して流体室20と反対側に作用空気室68が形成されており、第一のポート92と第二のポート94とを備えてそれらポート92,94を作用空気室68に対して選択的に切り替えて連通させる切替弁90が設けられており、第一のポート92は大気開放構造とされており、第二のポート92は、それぞれの流体封入式防振装置12,13においてキャップ102が装着されてキャップ102によって密閉された遮断構造と、負圧源106に接続されて作用空気室68に負圧が及ぼされる吸引構造とを、選択可能とされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体で連結されており、内部に流体室が形成された流体封入式防振装置を用いた防振システムであって、
何れの前記流体封入式防振装置も、前記流体室の壁部の一部がメンブランで構成されて、該メンブランに対して該流体室と反対側に作用空気室が形成されており、第一のポートと第二のポートとを備えてそれらポートを該作用空気室に対して選択的に切り替えて連通させる切替弁が設けられており、
該第一のポートは、何れの該流体封入式防振装置においても大気開放構造とされており、
該第二のポートは、それぞれの該流体封入式防振装置において、キャップが装着されて該キャップによって密閉された遮断構造と、負圧源に接続されて該作用空気室に負圧が及ぼされる吸引構造とを、選択可能とされている防振システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記切替弁の切替えを制御する切替制御装置を備えており、
該切替制御装置は、何れの前記流体封入式防振装置においても同じ制御で該切替弁を切り替える請求項1に記載の防振システム。
【請求項3】
第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体で連結されており、内部に流体室が形成された流体封入式防振装置を用いた防振システムであって、
何れの前記流体封入式防振装置も、前記流体室の壁部の一部がメンブランで構成されて、該メンブランに対して該流体室と反対側に作用空気室が形成されており、第一のポートと第二のポートとを備えてそれらポートを該作用空気室に対して選択的に切り替えて連通させる切替弁が設けられており、
該第一のポートは、何れの該流体封入式防振装置においても大気に開放されており、
該第二のポートは、何れの該流体封入式防振装置においても閉塞チューブが装着されて、該閉塞チューブにおける該第二のポートと反対側の端部開口が閉塞されており、
それら流体封入式防振装置において該閉塞チューブの長さが、要求される該作用空気室のばね特性に応じて各別に調節されている防振システム。
【請求項4】
前記第一のポートは、何れの前記流体封入式防振装置においても開放チューブが装着されており、
それら流体封入式防振装置において該開放チューブの長さが、要求される該作用空気室のばね特性に応じて各別に調節されている請求項1~3の何れか一項に記載の防振システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に流体が封入された複数の異なる流体封入式防振装置を用いた防振システムに係り、特に各流体封入式防振装置が作用空気室と当該作用空気室に連通する切替弁を備える防振システムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装される防振支持体や防振連結体等の防振装置として、内部に封入された非圧縮性流体の共振作用等の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入式防振装置が知られている。そのような流体封入式防振装置は、例えば特開2007-162876号公報(特許文献1)において提案されている。
【0003】
特に、特許文献1に記載の流体封入式防振装置は、作用空気室と当該作用空気室に連通する切換バルブを備えており、切換バルブを切り換えることにより作用空気室が大気中と所定の負圧源とに択一的に連通される負圧式の流体封入式防振装置として構成されている。このような流体封入式防振装置では、切換バルブを切り換えて防振装置における防振特性を変化させることで、複数の異なる周波数の振動に対して防振効果が発揮されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-162876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば特許文献1のような流体封入式防振装置を用いた車両において、アイドリング時に切換バルブを切り換えて作用空気室と負圧源とを連通させることで、流体封入式防振装置においてアイドリング振動等の周波数にチューニングされたオリフィス通路等を備えた防振機構によりアイドリング振動を抑制させる場合がある。そして、このような作用空気室と連通される負圧源としては、例えばエンジン吸入負圧が採用されることがある。
【0006】
ところが、近年、直噴エンジン搭載車やアイドリングストップ車等が増加しており、負圧源としてエンジン吸入負圧を採用できない場合がある。このような場合、非負圧式の防振装置を採用することも考えられるが、そうでない場合には未だ負圧式の防振装置を採用する場合も多くあることから、コストや環境面等への観点から、負圧式と非負圧式とで流体封入式防振装置を共用することのできる防振システムが求められていた。
【0007】
また、このように複数の流体封入式防振装置を用いて防振システムを構築する場合においては、各流体封入式防振装置における作用空気室の防振特性を所望の周波数にチューニングする必要があり、より簡単にばね特性をチューニングすることのできる防振システムが求められていた。
【0008】
本発明は上述の如き事情を背景としてなされたものであって、その解決課題とするところは、共通の構造の流体封入式防振装置を用いて負圧式と非負圧式の何れかを任意に選択して車両に搭載することのできる、新規な防振システムを提供することにある。
【0009】
また、本発明における別の解決課題は、複数の流体封入式防振装置における各作用空気室のばね特性のチューニングを簡単に行うことのできる、新規な防振システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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