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公開番号2025000073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023099718
出願日2023-06-19
発明の名称データ管理装置、データ管理システム、データ管理方法及びプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 10/083 20240101AFI20241224BHJP(計算;計数)
要約【課題】従来の技術では、検出対象の状態変化に応じて、検出対象と検出対象に係る環境データとを対応付けて登録することについては考慮されていない、という課題がある。
【解決手段】データ管理装置5は、環境データ検出モジュール3が検出し、送受信部51が受信した検出対象に係る環境データを取得し(ステップS22)、取得したフェーズID、検出対象ID及び環境データを、環境データ管理DB5002(図10参照)の対応する項目に、環境データ検出モジュール3が計測した計測日時情報と対応付けて記憶、登録する(ステップS23)。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
検出器によって検出された検出対象に係る環境データを管理するデータ管理装置であって、
前記検出器が検出した前記検出対象に係る前記環境データを取得する取得手段と、
前記検出対象の状態変化を伴う所定の段階に対応付けて、取得した前記環境データを登録する登録手段と、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記状態変化は、前記検出対象の時間的状態変化及び物理的状態変化のうち少なくとも一方を含み、
前記取得手段は、
前記時間的状態変化及び前記物理的状態変化のうち少なくとも一方の状態変化を伴う前記所定の段階の環境データと、前記所定の段階の前後の段階のそれぞれの環境データと、を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記登録手段は、
前記検出対象に係る前記状態変化に対応付けて、前記検出対象を識別する検出対象識別情報を登録する、
ことを特徴とする請求項1又2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
前記検出対象識別情報は、バーコードを含む一次元識別情報、QRコードを含む二次元識別情報、及びICタグを含み、
前記登録手段は、
前記検出対象に与えられた前記検出対象識別情報に対応付けて、前記環境データを登録する、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ管理装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のデータ管理装置であって、更に、
前記所定の段階に応じて所定の環境条件を設定する設定手段、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載のデータ管理装置であって、更に、
前記所定の環境条件に係る入力を受け付ける受付手段、
を有し、
前記設定手段は、
前記受付手段により受け付けられた前記所定の環境条件を示す所定の環境条件情報に基づいて、前記所定の環境条件を設定する、
ことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ管理装置であって、更に、
取得した前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の段階と、前記所定の段階における前記検出対象名と、前記所定の環境条件が満たされなかった日時を示す日時情報と、前記所定の環境条件が満たされなかった前記環境データと、を含む通知を生成する生成手段、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項8】
前記検出器は一以上の環境センサを含み、前記生成手段は、
前記環境センサによって検出された前記検出対象に係る温度、湿度、気圧を含む前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ管理装置。
【請求項9】
請求項7に記載のデータ管理装置であって、更に、
前記通知を表示手段に表示させる表示制御手段、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項10】
検出対象の各々に設けられ前記検出対象の各々の環境データを検出する一以上の検出器と、前記一以上の検出器と通信可能で、前記各々の環境データを管理するデータ管理装置と、を有するデータ管理システムであって、
前記一以上の検出器は、
検出した前記検出対象に係る前記各々の環境データを、前記データ管理装置に対して送信する送信手段、
を有し、
前記データ管理装置は、
前記一以上の検出器が送信した前記各々の環境データを取得する取得手段と、
前記検出対象の状態変化を伴う所定の段階に対応付けて、取得した前記各々の環境データを登録する登録手段と、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理装置、データ管理システム、データ管理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、食品等の衛生管理を行うためにさまざまな衛生管理データを用いた技術が普及している。
【0003】
例えば、生鮮食料品の性質や流通形態に適した生鮮食料品の管理システムを提供することを目的として、センサ(温度センサ、湿度センサ、衝撃センサ)が検出したデータにタグを同梱させ、収集した各タグのデータが示す保存環境の履歴から梱包体の生鮮食料品の保存品質を判定、問合せ、回答する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、検出対象の状態変化に応じて、検出対象と検出対象に係る環境データとを対応付けて登録することについては考慮されていない、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、検出器によって検出された検出対象に係る環境データを管理するデータ管理装置であって、前記検出器が検出した前記検出対象に係る前記環境データを取得する取得手段と、前記検出対象の状態変化を伴う所定の段階に対応付けて、取得した前記環境データを登録する登録手段と、を有する、ことを特徴とするデータ管理装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、検出対象の状態変化に応じて、検出対象と検出対象に係る環境データとを対応付けて登録することが可能になる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係るデータ管理システムの全体構成の一例を示す図である。
検出対象の単位に合わせた検出器による環境データの検出形態の一例であり、(a)は検出対象に検出器を備え付けた一例、(b)は包装された検出対象に検出器を備え付けた一例、(c)は包装された検出対象の集合に検出器を備え付けた一例、(d)は検出対象を収納する容器等に検出器を同梱した一例、(e)は物理的状態変化を伴う検出対象を収納する容器等に検出器を備え付けた一例、(f)は検出対象が置かれた器に検出器を備え付けた一例、(g)は複数の検出対象の集合体を同梱する容器に検出器を備え付けた一例である。
環境データ検出モジュール及び検出対象に対応付けて付与されるタグを表す模式図の一例であり、(a)は環境データ検出モジュールとタグとの組合せの一例を表す模式図、(b)は環境データ検出モジュールの内部構成の一例を表す模式図である。
検出対象の状態変化に応じたタグ及び環境センサの管理の一例であり、(a)は一の検出対象が複数に分割された場合のタグとの関係を示す図であり、(b)は複数の検出対象が一の検出対象に統合された場合のタグとの関係を示す図である。
検出対象識別情報が変化したときの、前後の検出対象識別情報の対応関係を表す模式図の一例である。
環境データ検出モジュールのハードウエア構成の一例を示す図である。
データ管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
データ管理システムの機能構成の一例を示す図である。
適正環境条件管理テーブルの一例を示す概念図である。
環境データ管理テーブルに係る所定の状態の一例を示す概念図である。
環境データ管理テーブルに係る所定の状態の他の一例を示す概念図である。
環境データ管理テーブルに係る所定の状態の他の一例を示す概念図である。
適正環境条件の登録処理を含むシーケンス図の一例である。
適正環境条件を含む各種情報設定画面の一例を示す図である。
適正環境条件を含む各種情報設定画面の他の一例を示す図である。
適正環境条件を含む各種情報設定画面の他の一例を示す図である。
環境データの登録処理及びフェーズ別データ判定処理を含む全体シーケンス図の一例である。
フェーズ別データ判定処理の一例を示すフローチャートである。
検出対象に関する異常結果通知画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
<データ管理システム>
まず、本実施形態に係るデータ管理システムについて説明する。図1は、実施形態に係るデータ管理システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示すデータ管理システム1(データ管理システムの一例)は、環境データ検出モジュール3(検出器の一例)と、データ管理装置5(データ管理装置の一例)とを含む。また、データ管理システム1は、検出対象の時間的状態変化及び物理的状態変化のうち少なくとも一方を含む状態変化と、その状態変化を伴う所定のフェーズ(段階の一例)と、を含む環境データ検出システム2を有する。なお、検出対象の各々に設けられた環境データ検出モジュール3とデータ管理装置5とは、通信ネットワーク100を介して互いに接続されている。通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。
【0010】
<環境データ検出モジュール>
環境データ検出モジュール3は、検出対象の各々に設けられ各々の検出対象の環境データを検出するエッジデバイスである。また、環境データ検出モジュール3は、一般的な温度センサ、湿度センサ、圧力センサ等の環境センサを含み、データ管理システム1(環境データ検出システム2)を構築する一つの構成要素である。環境データ検出モジュール3は更に、検出対象が保存、保管される冷蔵庫、冷凍庫等の本体、又は検出対象自身若しくは検出対象の周辺に設けられ、一定時間(所定期間)ごとに検出した環境データを、データ管理装置5に対して送信する機能を有する。本実施形態において、環境データ検出モジュール3は、検出器の一例として機能する。
(【0011】以降は省略されています)

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