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公開番号
2024180631
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024182135,2022581181
出願日
2024-10-17,2021-10-29
発明の名称
プラズマサイトイド樹状細胞活性化用組成物
出願人
森永乳業株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
A23L
33/19 20160101AFI20241219BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化させることにより、免疫機能を維持、改善、又は強化することができる組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】ラクトフェリン及び/又はラクトフェリン加水分解物を、pDC活性化用組成物に有効成分として含有させる。ここでpDCの活性化は、単核細胞中のpDC数の割合、pDC中のCD86陽性細胞数の割合、pDCにおけるCD86発現量、及びpDCにおけるHLA-DR発現量からなる群から選択される一種又は二種以上の増加を含み得る。前記組成物は、飲食品や医薬品の態様として摂取することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ラクトフェリン及び/又はラクトフェリン加水分解物を含有する、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)活性化用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラクトフェリン及び/又はラクトフェリン加水分解物を有効成分として含有する、プラズマサイトイド樹状細胞活性化用組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
樹状細胞は、自然免疫系および獲得免疫系を高度に制御する免疫細胞である。樹状細胞の一種であるプラズマサイトイド樹状細胞(形質細胞様樹状細胞、plasmacytoid dendritic cell、以降「pDC」とも記す)は、Toll様受容体(TLR)7およびTLR9
を発現しており、TLR-7やTLR-9でウイルス由来のRNAやDNAを認識し、ウイルスに対して増殖阻害活性を示す大量のI型インターフェロン(IFN)を産生する。また、pDCは抗原提示細胞としても働き、特定のT細胞を活性化する。
【0003】
従来、免疫機能を増強させたりウイルス防御活性を高めたりすることへの関心は高く、IFNを産生させる成分が研究されてきた。例えば、特許文献1には乳酸菌がpDCを活性化してIFN産生を誘導し得ることが開示されている。
【0004】
また、乳タンパク質の一つであるラクトフェリン(以下、「LF」とも記す)についても、IFN産生との関係について報告されている。
非特許文献1には、1日1gのLFの摂取によってpDCのIFN-α産生能が上昇する傾向があることが報告されている。非特許文献2には、リポソーム化LFを270mg/日摂取したことにより健常成人男性のIFN-α産生能が前後比較で有意に上昇することが報告されている。また、抗原提示細胞として働くpDCは、その活性化の際には共刺激分子であるCD86等を細胞表面に発現するところ、非特許文献3には、腸溶性LFを300mg/日摂取したことにより健常高齢者においてCD86を発現する細胞が有意に増加することが報告されている。
しかしながら、CD86は骨髄系樹状細胞、マクロファージ、単球など、抗原提示細胞一般に広く発現しており、末梢血単核球中に0.2~0.5%しか存在しないマイナーポピュレーションであるpDCに関しては、ラクトフェリンが、pDCを増加させたり、pDCの細胞表面マーカーであるCD86の発現を促進したりすることは知られていない(非特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-201984号公報
【非特許文献】
【0006】
M. v. Splunter et al., Front. Immunol., 2018;9:2677.
A. Ishikado et al., Biofactors. 2004;21:69-72.
H. Kawakami et al., Int. Dairy J. 2015;47:79-85.
Henriquez J. E. et al., J Acquir Immune Defic Syndr. 2017;75:588-596.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、pDCを活性化させることにより、免疫機能を維持、改善、又は強化することができる組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ヒト末梢血から回収した単核細胞をLF存在下で培養すると、pDCが増加し、またCD86陽性細胞も増加することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の第一の態様は、ラクトフェリン及び/又はラクトフェリン加水分解物を含有する、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)活性化用組成物である。
前記活性化は、単核細胞中のpDC数の割合、pDC中のCD86陽性細胞数の割合、pDCにおけるCD86発現量、及びpDCにおけるHLA-DR発現量からなる群から選択される一種又は二種以上の増加であってよい。
本発明の第二の態様は、ラクトフェリン及び/又はラクトフェリン加水分解物を含有する、pDC増加用組成物である。
本発明の第三の態様は、ラクトフェリン及び/又はラクトフェリン加水分解物を含有する、pDCにおけるCD86及び/又はHLA-DR発現促進用組成物である。
これら本発明の組成物は、免疫機能を維持、改善、又は強化するために好ましく用いられる。また、これら本発明の組成物は、飲食品又は医薬品の形態であってよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、pDCを活性化させることにより、免疫機能を維持、改善、又は強化することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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