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公開番号2025010582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-22
出願番号2024181969,2022091694
出願日2024-10-17,2020-03-19
発明の名称組成物及び製造方法
出願人森永乳業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 33/135 20160101AFI20250115BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】菌末と脂肪油とを含み、前記菌末のケーキングが抑制された組成物、製造方法及び使用の提供。
【解決手段】菌末と、脂肪油と、微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、を含む組成物、その製造方法、及び微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の、脂肪油を含む組成物における、菌末用抗ケーキング剤としての使用。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
菌末と、脂肪油と、微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、を含む組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、製造方法及び使用に関する。
本願は、2019年10月17日に、米国に出願された仮特許出願第62916346号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
菌には、便秘及び下痢症の改善効果、乳糖不耐症の改善効果、免疫機能改善による感染防御及びアレルギー抑制効果、動脈硬化の予防効果、並びに抗腫瘍作用等の人間の健康にとって有利な効果が報告されている。そのため、近年、菌末を脂肪油に懸濁したオイルドロップと呼ばれる製品が販売されている。
オイルドロップでは、菌末が脂肪油中に均一に分散されていること望ましいが、菌末が容器の底に沈殿及び固化してしまい、遂には菌末の再分散が困難な沈積体を形成(ケーキング)する場合がある。
【0003】
特許文献1には、プロバイオティクス細菌の1種以上又は1株以上と、オイルと、無水リン酸水素カルシウムとを含むサプリメント組成物が記載されている。このサプリメント組成物では、プロバイオティクス細菌の生残性が維持されることが記載されている。このサプリメント組成物は、オイルを分散媒とする懸濁液である。
しかし、特許文献1に記載のサプリメント組成物において、プロバイオティクス細菌のケーキングが抑制されているか否かは不明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2018/0235271号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らの検討によれば、後述する参考例に示すように、菌末に含まれる担体のみを分散媒である脂肪油に分散した場合には、前記担体のケーキングは生じなかった。この検討結果から、本発明者らは、オイルドロップにおける菌末のケーキングは、菌末に含まれる菌体そのものに起因すると考えた。
【0006】
本発明は、菌末と脂肪油とを含み、前記菌末のケーキングが抑制された組成物、製造方法及び使用を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の構成により前記課題を解決できることを知得し、本発明を完成させた。
【0008】
[1] 菌末と、脂肪油と、微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、を含む組成物。
[2] 懸濁液である、[1]に記載の組成物。
[3] 前記菌末が、乳酸菌の生菌、乳酸菌の死菌、ビフィドバクテリウム属細菌の生菌及びビフィドバクテリウム属細菌の死菌からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4] 前記微小粉末が、微結晶セルロース及びリン酸三カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5] 前記界面活性剤が、アニオン界面活性剤及びHLB値が7未満のノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6] 前記アニオン界面活性剤が、ステアリン酸金属塩からなる群から選択される少なくとも1種を含み、前記HLB値が7未満のノニオン界面活性剤が、HLB値が7未満のショ糖脂肪酸エステル及びHLB値が7未満のグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[5]に記載の組成物。
[7] 前記菌末を前記組成物の全質量に対して0.5~10質量%含む、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8] さらに添加剤を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9] 菌末と、脂肪油と、微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種とを、任意の順序で混合する、又は、菌末及び脂肪油を含む懸濁液に、微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種を混合する、[1]~[8]のいずれかに記載の組成物の製造方法。
[10] 微小粉末及び界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の、脂肪油を含む組成物における、菌末用抗ケーキング剤としての使用。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、菌末と脂肪油とを含み、前記菌末のケーキングが抑制された組成物、製造方法及び使用を提供できる。
本発明の組成物は、菌末のケーキングが抑制されており、分散媒である脂肪油中に菌末が分散しやすくなっている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ケーキングとは、菌末を含む懸濁液において、菌末が沈殿及び固化して、再分散が困難な沈積体が形成されることをいう。すなわち、ケーキングは、沈殿及び固化し、かつ、再分散が困難な沈積体が形成されることをいい、沈殿及び固化しても、再分散が可能であればケーキングとはいえない。
「~」を用いて表される数値範囲は、その数値範囲の上限値及び下限値を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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