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公開番号
2025010543
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-22
出願番号
2021157498
出願日
2021-09-28
発明の名称
アロエ抽出物の製造方法
出願人
森永乳業株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
C11B
1/10 20060101AFI20250115BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】本発明は、より効率的なアロエ抽出物の製造方法の開発を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、アロエ抽出物の製造方法であって、以下の工程を含む方法を提供する:乾燥アロエ葉肉から超臨界流体抽出法により抽出物を得る工程、および前記工程で得られた抽出物を油水分離して、油相をアロエ抽出物として得る工程。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アロエ抽出物の製造方法であって、以下の工程を含む方法:
乾燥アロエ葉肉から超臨界流体抽出法により抽出物を得る工程、および
前記工程で得られた抽出物を油水分離して、油相をアロエ抽出物として得る工程。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記超臨界流体抽出法により抽出物を得る工程が、以下のa)~c)の条件を満たすものである、請求項1に記載の方法。
a)抽出溶媒が炭酸ガスであること、
b)抽出温度が50~100℃であること、および
c)抽出圧力が10~60MPaであること。
【請求項3】
アロエ葉肉を乾燥し、前記乾燥アロエ葉肉を得る工程をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
アロエ抽出物であって、
アロエ抽出物全量に対する、植物ステロールの含有量が0.3質量%以上であり、アロインの含有量が0.0005質量%以下である、アロエ抽出物。
【請求項5】
前記植物ステロールが、ロフェノール化合物およびシクロラノスタン化合物からなる群から選択される1または2以上の化合物である、請求項4に記載のアロエ抽出物。
【請求項6】
アロエ抽出物を含有する組成物であって、
組成物全量に対する、植物ステロールの含有量が0.001質量%以上であり、アロインの含有量が0.0005質量%以下である、組成物。
【請求項7】
請求項4または5に記載のアロエ抽出物、を含有する、組成物。
【請求項8】
請求項4もしくは5に記載のアロエ抽出物、または請求項6もしくは7に記載の組成物を含有する、飲食品、医薬品、または化粧品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アロエ抽出物の製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
アロエは、アロエベラ(Aloe barbadenisis Miller)やキダチアロエ(Aloe arborescens Miller var. natalensis Berger)等を含む多肉植物の一種であり、様々な効能を有することが経験的に知られている。近年、アロエの有する機能性が注目され、機能性食品、サプリメント、医薬品、化粧品等への利用が検討されている。
【0003】
また、アロエは、微量の植物ステロールを含有することも知られている。アロエに含まれる植物ステロールは、高血糖改善作用等を示すことが見出されている(特許文献1)。アロエに含有されるこのような機能性成分である植物ステロールが濃縮されたアロエ抽出物を製造したり、植物ステロールを精製したりするために、様々な技術が開発されつつある。
【0004】
特許文献1には、アロエベラの葉皮を含まない葉肉部分を乾燥して調製した粉末アロエベラ葉肉から超臨界流体抽出により天然のアロエベラ中に含まれる植物ステロールを含むアロエベラ抽出物を製造する方法が開示されている。このような方法では、アロエ中に含まれる植物ステロールを濃縮し、かつアントラキノン類を除去することが可能となるが、植物ステロールの抽出量の向上が望まれていた。すなわち、より効率的なアロエ抽出物の製造方法の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2007/060911号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の状況を鑑み、より効率的なアロエ抽出物の製造方法の開発を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、従来に比べ、より効率的なアロエ抽出物の製造方法を得ることを目的として鋭意検討を行った。そして、アロエ抽出物の製造方法において、乾燥アロエ葉肉から超臨界流体抽出法により抽出物を得た後、当該抽出物を油水分離することで、アントラキノン類であるアロインを効果的に除去しつつ効率的に植物ステロールを油相に濃縮することができることを知見した。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
[1] アロエ抽出物の製造方法であって、以下の工程を含む方法:
乾燥アロエ葉肉から超臨界流体抽出法により抽出物を得る工程、および
前記工程で得られた抽出物を油水分離して、油相をアロエ抽出物として得る工程。
[2] 前記超臨界流体抽出法により抽出物を得る工程が、以下のa)~c)の条件を満たすものである、[1]に記載の方法。
a)抽出溶媒が炭酸ガスであること、
b)抽出温度が50~100℃であること、および
c)抽出圧力が10~60MPaであること。
[3] アロエ葉肉を乾燥し、前記乾燥アロエ葉肉を得る工程をさらに含む、[1]または[2]に記載の方法。
[4] アロエ抽出物であって、
アロエ抽出物全量に対する、植物ステロールの含有量が0.3質量%以上であり、アロインの含有量が0.0005質量%以下である、アロエ抽出物。
[5] 前記植物ステロールが、ロフェノール化合物およびシクロラノスタン化合物からなる群から選択される1または2以上の化合物である、[4]に記載のアロエ抽出物。
[6] アロエ抽出物を含有する組成物であって、
組成物全量に対する、植物ステロールの含有量が0.001質量%以上であり、アロインの含有量が0.0005質量%以下である、組成物。
[7][4]または[5]に記載のアロエ抽出物を含有する、組成物。
[8] [4]もしくは[5]に記載のアロエ抽出物、または[6]もしくは[7]に記載の組成物を含有する、飲食品、医薬品、または化粧品。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、植物ステロールの抽出量が向上された、より効率的なアロエ抽出物の製造方法が提供される。また、本発明のアロエ抽出物の製造方法によれば、アロインの混入を極めて低くすることができる。
さらに、本発明によって提供される製造方法によって、植物ステロール含有量が高く、かつアロインの混入が低いアロエ抽出物が提供される。さらに、このようなアロエ抽出物を含有する、組成物、飲食品、医薬品および化粧品等が提供される。アロエ等の植物を利用して機能性食品を開発するにあたっては、機能性を保証するための摂取量を考える上で、アロエの有効成分の含有率とともに非有効成分の含有率を考慮しなければならない。すなわち、本発明によりアロエを利用した機能性食品の開発に適した素材を提供することが可能となり、アロエの食品等への利用が促進されると考えられる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。なお、本明細書における百分率(%)は、特に記載しない限り質量%である。
(【0011】以降は省略されています)
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