TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025011437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113552
出願日2023-07-11
発明の名称油汚れ用アルカリ性洗浄剤組成物
出願人株式会社ADEKA,ADEKAクリーンエイド株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 3/04 20060101AFI20250117BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】加熱変性した油汚れにも非常に優れた洗浄効果を示し、かつ良好な除菌性を有する油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物は、(A)成分としてアルカリ剤、(B)成分としてアルコール系溶剤、グリコール系溶剤、グリコールエーテル溶剤から選択される少なくとも一種又は二種以上の組み合わせ、(C)成分としてアルキル基の炭素数が10以上、18以下のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、(D)成分としてカチオン界面活性剤、(E)成分としてキレート剤、(F)成分として水を含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分としてアルカリ剤、
(B)成分としてアルコール系溶剤、グリコール系溶剤、グリコールエーテル溶剤から選択される少なくとも一種又は二種以上の組み合わせ、
(C)成分としてアルキル基の炭素数が10以上、18以下のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
(D)成分としてカチオン界面活性剤、
(E)成分としてキレート剤、
(F)成分として水
を含有する油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
(A)成分として、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの少なくとも一種を含有する請求項1に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項3】
(C)成分のテトラデシルジメチルアミノ酢酸ベタインが1~8質量%含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項4】
(C)成分のテトラデシルジメチルアミノ酢酸ベタインの割合が50質量%以上含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項5】
(B)成分として、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルより選ばれた少なくとも一種を含有する請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項6】
(D)成分として、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩より選ばれた少なくとも一種を含有する請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項7】
(E)成分として、エチレンジアミン四酢酸又はその塩、グルタミン酸二酢酸又はその塩、メチルグリシン二酢酸その塩より選ばれた少なくとも一種を含む請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項8】
更に(G)成分として、総炭素数12以上、20以下の直鎖脂肪酸及び/又はその塩、又は総炭素数12以上、20以下の分岐脂肪酸及び/又はその塩を含有する請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。
【請求項9】
硬質表面に対する洗浄用である請求項1又は2に記載の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は油汚れに対し優れた洗浄効果を発揮するアルカリ性洗浄剤組成物に関し、より詳しくは、未加熱の油汚れだけでなく、加熱変性した油汚れに対しても非常に優れた洗浄効果を示し、かつ良好な除菌性を示すアルカリ性洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
飲料・食品の製造加工工場や厨房の床、壁面、使用する調理器具等の硬質表面の洗浄に使用される洗浄剤には、製造環境を衛生的に保つため、並びに製造機器等を介した異物混入や交差汚染の防止ために、油汚れに対する高い洗浄性が要求される。更に飲料・食品の製造加工工場等で使用される洗浄剤は、食中毒菌やその他の病原菌に対する除菌性も要求されている。
【0003】
従来の油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物としては、アルカリ成分を有効成分として含有し、更にアミンオキサイド及びアルキルポリグルコシドを所定範囲で含有する液体洗浄剤組成物(特許文献1)、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウム、ベンゼンスルホン酸又はその塩、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、グリコールエーテル系溶剤を含有するアルカリ洗浄剤組成物(特許文献2)等が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-170192号公報
特開2022-126625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで飲料・食品の製造加工工場などでは、食用油そのもの、又は食用油の含有量が多い材料が加熱され変性され、床、壁面、使用する調理器具等に加熱変性した油汚れとして残存する場合がある。そのような加熱変性した油汚れの洗浄は、加熱変性前の油汚れの洗浄と比べて高い洗浄率(汚れ除去率)を示すことが容易ではない。
特許文献1、2には、それぞれ油分30%を含むサンプルを用い、加熱変性させた後に洗浄を行い目視で洗浄率を確認しているが、製造ラインの切り替え等の際の異物混入や交差汚染の防止を厳密に防止するために、加熱変性した油汚れに対するより高い洗浄性が求められる。
【0006】
また、飲料・食品の製造加工工場などで使用される洗浄剤は、油汚れに特化した洗浄性が求められるのではなく、併せて優れた除菌性を示すことが求められるが、特許文献1、2には除菌性についての検討は何ら行われていない。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みなされたものであり、加熱変性した油汚れにも非常に優れた洗浄効果を示し、かつ良好な除菌性を有する油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の油汚れ用アルカリ性洗浄剤組成物は、(A)成分としてアルカリ剤、(B)成分としてアルコール系溶剤、グリコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤から選択される少なくとも1種又は2種以上の組み合わせ、(C)成分としてアルキル基の炭素数が10以上、18以下のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、(D)成分としてカチオン界面活性剤、(E)成分としてキレート剤、(F)成分として水を含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記構成を備える本発明の油汚れ用アルカリ性洗浄剤組成物は、加熱変性した油汚れにも非常に優れた洗浄効果を示し、かつ良好な除菌性を有する油汚れ用アルカリ洗浄剤組成物を提供可能である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記課題を解決するために、発明者らは鋭意検討した結果、(A)成分としてアルカリ剤、(B)成分としてアルコール系溶剤、グリコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤から選択される少なくとも1種又は2種以上の組み合わせ、(C)成分としてアルキル基の炭素数が10以上、18以下のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、(D)成分としてカチオン界面活性剤、(E)成分としてキレート剤、(F)成分として水を含有する洗浄剤組成物は、上述する課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許