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公開番号
2025008413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110576
出願日
2023-07-05
発明の名称
混合溶剤組成物
出願人
株式会社白洋舎
,
株式会社ジャヴス
,
三井・ケマーズ フロロプロダクツ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C11D
7/50 20060101AFI20250109BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】 次世代型の環境負荷の極めて少ない新規なドライクリーニング溶剤を提供する。
【解決手段】 40℃未満の沸点を有するフッ素系溶剤を含むドライクリーニング溶剤用組成物を使用する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
40℃未満の沸点を有するフッ素系溶剤を含む、ドライクリーニング溶剤用組成物。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
ソープを含む請求項1に記載のドライクリーニング溶剤用組成物。
【請求項3】
40℃未満の沸点を有するフッ素系溶剤が、1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンおよび/または1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンのいずれかを含む、請求項1または2に記載のドライクリーニング溶剤用組成物。
【請求項4】
40℃以上の沸点を有するフッ素系溶剤を更に含む、請求項1または2に記載のドライクリーニング溶剤用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なドライクリーニング用の溶剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ドライクリーニングとは、有機溶剤を使って汚れを落とすクリーニング方法である。ドライクリーニング用の有機溶剤(ドライクリーニング溶剤)は、その目的とする衣料によってさまざまの溶剤が選択されているが、塩素系(パークロロエチレン、など)、石油系(5号工業ガソリン、など)、フッ素系などが挙げることができる。
【0003】
この中でもフッ素系ドライクリーニング溶剤はその取扱い時の安全性、衣料へのダメージ防止、仕上げ後の風合いの良さなどの点から、特に高級衣料を中心に使用されてきている。しかしながら、昨今の環境への影響問題により、ドライクリーニングに使用されてきたハイドロクロロフルオロカーボン類(HCFCs)は、先進国において既に全廃となっているし、またハイドロフルオロカーボン類(HFCs)もまた、パリ議定書、モントリオール議定書キガリ改正によりその生産が厳しく制限されてきている。さらに、ハイドロフルオロエーテル(HFE347pc、HFE-449などのハイドロフルオロエーテル類(HFEs)もドライクリーニング溶剤として一部使用されてきている(特許文献1)が、その安全性や、価格、供給面などの課題を有している。HFEsは、そのような欠点を補うためにHFCsとの混合物としても使用されているが、HFCsには前述のように生産規制が開始され、近い将来使用ができなくなる可能性もあるため、そのような混合物を今後とも使用できるのかは不明である。
また最近これらに替わるものとして、ハイドロクロロフルオロオレフィン(HCFOs)も提案されている(特許文献2)が、衣料へのダメージが強いという問題を有している。
【0004】
ドライクリーニング溶剤としてフッ素系溶剤を選択する際には、環境への負荷の観点から選択することも必要である。
HCFCsの使用が先進国において全廃になっているのも、これらは高いオゾン破壊係数を持つオゾン層破壊物質であるからである。また、HFCsは、高いオゾン破壊係数は有していないが、地球温暖化係数は高いことが知られており、地球環境の観点からはその使用は推奨されない。
【0005】
さらに、フッ素系ドライクリーニング溶剤に限られるものではないが、ドライクリーニング溶剤全体の問題として、VOCへの配慮も必要である。
VOCとは、揮発性有機化合物のことであって、大気中に排出されまたは飛散したときに気体である有機化合物を意味し、光化学スモッグの原因となる光化学オキシダントや呼吸器系の健康に影響を及ぼす浮遊粒子状物質を生成する原因となる物質である(非特許文献1、2)。ドライクリーニング溶剤はVOCの発生源の一つであるとの指摘があり、クリーニング装置への溶剤蒸気回収装置の装着や沸点の高いドライクリーニング溶剤の使用(非特許文献3)など、様々な試みが行われているところである。大気汚染の防止の観点から、また、ドライクリーニング溶剤を扱う作業者の健康の観点から、VOC拡散の低いドライクリーニング溶剤が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3336356号公報
特開2018-031011号公報
【非特許文献】
【0007】
「クリーニング業界の現状とドライクリーニング溶剤削減への取組みについて」(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(https://www.env.go.jp/council/former2013/07air/y074-07/mat03_2.pdf)
「揮発性有機化合物対策の現状と問題点」(第10回東京都環境科学研究所 公開研究発表会)(https://www.tokyokankyo.jp/kankyoken_contents/research-meeting/h17-01/1701-pp.pdf)
「1,1,1-トリクロロエタン削減・全廃マニュアル」(オゾン層保護対策産業協議会、1993)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、次世代型の環境負荷の極めて少ない新規なドライクリーニング溶剤組成物の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記問題を解決するために鋭意検討した結果、特定のフッ素系溶媒をドライクリーニング溶剤として使用することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の点を特徴とする。
[1]40℃未満の沸点を有するフッ素系溶剤を含む、ドライクリーニング溶剤用組成物。
[2]ソープを含む、[1]のドライクリーニング溶剤用組成物。
[3]40℃未満の沸点を有するフッ素系溶剤が、1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンおよび/または1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンのいずれかを含む、[1]または[2]のドライクリーニング溶剤用組成物。
[4]40℃以上沸点を有するフッ素系溶剤を更に含む、[1]または[2]のドライクリーニング溶剤用組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、環境負荷の極めて少ない新規なドライクリーニング溶剤組成物を提供することができる。特に、大気汚染の防止の観点から、また、ドライクリーニング溶剤を扱う作業者の健康の観点から、VOC拡散の低いドライクリーニング溶剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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