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公開番号
2024168267
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084787
出願日
2023-05-23
発明の名称
筋萎縮抑制用組成物
出願人
森永乳業株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
A61K
38/08 20190101AFI20241128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】筋萎縮抑制作用を有するペプチドを提供する。
【解決手段】以下の(a)及び(b)からなる群から選択される一種又は二種以上のペプチドを、筋萎縮抑制用組成物の有効成分とする。
(a)配列番号1~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列からなるペプチド
(b)配列番号1~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が置換、欠失、又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、筋萎縮抑制作用を有するペプチド
配列番号1:Ala-Pro-Phe-Pro-Glu-Val-Phe
配列番号2:Ala-Pro-Phe-Pro-Glu-Val-Phe-Gly-Lys-Glu
配列番号3:Ser-Leu-Pro-Gln-Asn-Ile-Pro-Pro-Leu-Thr-Gln-Thr-Pro-Val-Val-Val-Pro-Pro-Phe
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の(a)及び(b)からなる群から選択されるペプチドを一種又は二種以上含有する、筋萎縮抑制用組成物。
(a)配列番号1~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列からなるペプチド
(b)配列番号1~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が置換、欠失、又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、筋萎縮抑制作用を有するペプチド
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
選択されるペプチドが前記(a)に記載のペプチドである、請求項1に記載の筋萎縮抑制用組成物。
【請求項3】
医薬品である、請求項1又は2に記載の筋萎縮抑制用組成物。
【請求項4】
飲食品である、請求項1又は2に記載の筋萎縮抑制用組成物。
【請求項5】
以下の(a’)及び(b’)からなる群から選択されるペプチド。
(a’)配列番号2~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列からなるペプチド
(b’)配列番号2~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が置換、欠失、又は付加されたアミノ酸配列からなるペプチド(ただし、配列番号1に記載されるアミノ酸配列からなるペプチドを除く)
【請求項6】
前記(a’)に記載の、請求項5に記載のペプチド。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規ペプチド、及び筋萎縮抑制作用を有するペプチドに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
骨格筋は、成人の身体重量の約40%を占め、関節運動を協調させた円滑な動きや姿勢の維持に関与している。また、熱産生による体温の維持やインスリンの標的臓器として血糖調節にも重要な役割を果たしている。骨格筋は、加齢、不活動(ベッドレスト、ギプス固定)、無重力環境下暴露、除神経及び疾病等によって萎縮し、その機能が低下する。骨格筋の萎縮は運動能力の低下を招き、やがて日常生活の動作にも不具合をきたすようになり、生活の質(Quality of Life;QOL)を低下させる。したがって、QOLの維持向上のために、筋萎縮の対策は重要な課題であると言える。
【0003】
また、超高齢社会を迎えている日本において「フレイル」が、高齢者が要介護に至る前段階として問題視されている。「フレイル」とは、高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、健常な状態と生活機能に障害がある状態又は要介護状態との中間にある虚弱化状態を指す語である(非特許文献1)。筋力の低下はフレイルの評価基準の一つであり(日本版Cardiovascular Health Study基準:J-CHS基準)、加齢による筋肉量の減少(筋萎縮)および筋力の低下した状態であるサルコペニアがフレイルに至る身体的な側面として問題視されている。したがって、筋萎縮を抑制することは、健康寿命を延伸させるためにサルコペニアの予防及び改善を図る観点からも重要である。
【0004】
一般に筋萎縮に対しては、筋力トレーニングによる運動療法が効果的であるとされている。しかしながら、筋萎縮によって運動能力が低下すると、身体的な運動に困難が伴うようになるため、効果的な筋力トレーニングを十分に行えない場合も多い。また、筋萎縮によって行動量が減少し、さらに病態を悪化させてしまうという悪循環を招くこともある。
そのため、非力学的な治療法、すなわち、筋萎縮に有効な成分を食品や医薬品の形態で摂取する方法に需要がある。
【0005】
これまでに、筋萎縮の抑制に有効な成分であって食品や医薬品の形態で摂取が可能なものとして、大豆ペプチドを有効成分とするものが提案されている(特許文献1~3)。また、コラーゲンもしくはゼラチン又はこれらを加水分解して得られるペプチドも筋萎縮抑制剤の有効成分として開示されている(特許文献4)。また、乳由来塩基性タンパク質画分又は乳由来塩基性タンパク質画分加水分解物も筋萎縮を防止する成分として開示されている(特許文献5)。さらに、特定のアミノ酸配列を有するペプチド混合物についても筋萎縮抑制剤の有効成分として開示されている(特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-013468号公報
特開2016-44146号公報
特開2019-48775号公報
国際公開2014/030514号
特開2014-193821号公報
特開2016-160183号公報
【非特許文献】
【0007】
日本老年医学会によるステートメント https://jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20140513_01_01.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、筋萎縮抑制作用を有するペプチドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定のアミノ酸配列を含むペプチドが、筋管が細くなることを抑制する作用を有することを見出した。これに基づき、これらのペプチドが筋萎縮抑制用組成物の有効成分となることに想到し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の第一の態様は、以下の(a)及び(b)からなる群から選択されるペプチドを一種又は二種以上含有する、筋萎縮抑制用組成物である。
(a)配列番号1~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列からなるペプチド
(b)配列番号1~3のいずれかに記載されるアミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が置換、欠失、又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、筋萎縮抑制作用を有するペプチド
本態様において、選択されるペプチドは前記(a)に記載のペプチドであることが好ましい。
本態様の組成物は、好ましくは医薬品又は飲食品である。
(【0011】以降は省略されています)
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