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公開番号
2024151390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023064590
出願日
2023-04-12
発明の名称
生検針
出願人
株式会社ナカニシ
代理人
主分類
A61B
10/02 20060101AFI20241018BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】組織内に容易に穿刺でき、確実に組織を採取できる生検針を提供する。
【解決手段】生検針1は、細長の挿入部と、挿入部の先端に取り付けられた組織採取部20とを備える。組織採取部は、尖った先端と、先端から延びる刃23とを有し、先端部が筒状の第一部材21と、尖った先端431を有して第一部材に対して回動可能に取り付けられた第二部材41と、を有して開閉可能に構成されている。組織採取部の閉状態において、第二部材の先端は、第一部材の刃より低い位置にある。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
細長の挿入部と、
前記挿入部の先端に取り付けられた組織採取部と、
を備え、
前記組織採取部は、
尖った先端と、前記先端から延びる刃とを有し、先端部が筒状の第一部材と、
尖った先端を有して前記第一部材に対して回動可能に取り付けられた第二部材と、
を有して開閉可能に構成され、
前記組織採取部の閉状態において、前記第二部材の先端が、前記第一部材の刃より低い位置にある、
生検針。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
前記第二部材は、一方の側に凹状の曲面を有し、他方の側に前記第二部材の先端に連なる斜面を有し、
前記曲面を前記第一部材の内面に向けた状態で前記第一部材に取り付けられている、
請求項1に記載の生検針。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学内視鏡や超音波内視鏡等の観察下で使用される生検針に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、医療器具を体内に導入し、各種組織を採取することが行われている。組織採取に用いられる医療器具の一つとして、経内視鏡的に体内に導入される生検針が知られている。生検針は、一般的に中空であり、先端に開口を有する。このような生検針を組織に刺すと、針の内部に組織が進入する。針を組織から抜くと、針とともに進入した組織を回収できる。
【0003】
中空の生検針を組織に刺すと、中空針により組織に円筒形の切込みが生じ、円柱形の組織片が針の内部に進入する。しかし、進入した組織は、中空針の前方で他の組織とつながっているため、進入した組織をすべて回収することが困難である。
【0004】
上記問題に関連して、特許文献1には、一対の先端処置部材を備える医療用処置具が記載されている。先端処置部材は、前方に向けて鋭く尖っている。一対の先端処置部材が閉じた状態で組織に突き刺し、組織内で先端処置部材を開き、さらに押し込んでから閉じることにより、一対の先端処置部材内に組織を採取できると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-201939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の医療用処置具は、一対の先端処置部材が閉じることにより穿刺部が構成され、先端部を一致させる機械的精度に限度があるため、組織に穿刺する際の抵抗が大きくなる。また、一対の先端処置部材の両方が回動する両開き構造であるため、実際には組織の中で開きにくい。さらに、一対の先端処置部材が開いた状態で奥深く刺そうとすると、組織から受ける反力が一対の先端処置部材をさらに開く方向に作用するため、抵抗が著しく大きくなる。
以上の要因により、特許文献1に記載の医療用処置具を組織に穿刺して組織を採取することは、実際には困難であり、組織の硬さ等によっては全く採取ができない事態も生じうる。
【0007】
上記事情を踏まえ、本発明は、組織内に容易に穿刺でき、確実に組織を採取できる生検針を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、細長の挿入部と、挿入部の先端に取り付けられた組織採取部とを備える生検針である。
組織採取部は尖った先端と、先端から延びる刃とを有し、先端部が筒状の第一部材と、尖った先端を有して第一部材に対して回動可能に取り付けられた第二部材と、を有して開閉可能に構成されている。
組織採取部の閉状態において、第二部材の先端は、第一部材の刃より低い位置にある。
【発明の効果】
【0009】
本発明の生検針は、組織内に容易に穿刺でき、確実に組織を採取できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る生検針の全体図である。
同生検針の組織採取部の拡大斜視図である。
同組織採取部の拡大側面図である。
同組織採取部を構成する第一部材を示す図である。
同組織採取部を構成する第二部材を示す図である。
同組織採取部の拡大断面図である。
同生検針の使用時の一過程を示す図である。
同生検針の使用時の一過程を示す図である。
本発明の変形例に係る生検針の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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