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公開番号2024180219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023127661
出願日2023-08-04
発明の名称ステアリング装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B62D 1/10 20060101AFI20241219BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】ユーザや乗員が把持部を通過した光を視認する可能性を低減することができるステアリング装置の技術の提供。
【解決手段】移動体に対して回転可能に取り付けられる回転部と、把持部と、を備え、回転部は、把持部の少なくとも一部に向かって光を射出する一つ以上の光照射部と、把持部に向かう光の光路上において、一つの光照射部と把持部との間に配置され、光の一部である通過光を通過させる一つ以上の光調整部と、を備え、把持部のうち光が照射される少なくとも一部が伸びている方向を第1方向とし、光軸の方向と、第1方向とに垂直な方向を第2方向とし、光軸と第1方向とを含む面を第1面とし、光軸と第2方向とを含む面を第2面としたとき、光調整部は、第1面内における第1角度範囲が、第2面内における第2角度範囲よりも大きくなるように光照射部から射出された光の他の部分である非通過光を遮る。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
移動体に設けられるステアリング装置であって、
移動体に対して回転可能に取り付けられる回転部と、
ユーザによって把持される把持部であって、前記回転部に接続されている把持部と、を備え、
前記回転部は、
前記把持部の少なくとも一部に向かって光を射出する一つ以上の光照射部と、
一つ以上の光調整部であって、それぞれ前記一つ以上の光照射部のうち一つの前記光照射部が射出し前記把持部に向かう前記光の光路上において、前記一つの光照射部と前記把持部と、の間に配置され、前記光の一部である通過光を通過させる一つ以上の光調整部と、を備え、
前記把持部のうち、前記光が照射される前記少なくとも一部が伸びている方向を第1方向とし、前記光照射部が射出した前記光の光軸の方向と、前記第1方向とに垂直な方向を第2方向とし、前記光軸と前記第1方向とを含む面を第1面とし、前記光軸と前記第2方向とを含む面を第2面としたとき、
前記光調整部は、前記第1面内における、前記通過光の角度範囲である第1角度範囲が、前記第2面内における、前記通過光の角度範囲である第2角度範囲よりも大きくなるように、前記光照射部から射出された前記光の他の部分である非通過光を遮る、ステアリング装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記回転部は、前記光軸の方向に見たときに、前記光照射部と、前記把持部との間において位置する孔部が形成されたパッド部を備え、
前記光調整部は、
前記孔部を覆い、前記孔部を画定する面と連続した面を構成し、
前記光軸の方向に見たときに、
前記光軸が通る部分において配され、前記光が通過可能な通過部と、
前記通過部に連続して配され、前記光を通過させない非通過部と、
を備える、ステアリング装置。
【請求項3】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記光照射部は、予め定められた角度範囲で前記光を射出する発光素子と、
前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭めるレンズと、を備え、
前記レンズは、前記光照射部が射出する前記光の前記第1面内における角度範囲である第1射出角度範囲が、前記光照射部が射出する前記光の前記第2面内における角度範囲である第2射出角度範囲よりも大きくなるように、前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭める、ステアリング装置。
【請求項4】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記一つ以上の光照射部として、第1光照射部と、第2光照射部と、を備え、
前記一つ以上の光調整部として、前記第1光照射部と前記把持部との間に配置される第1光調整部と、前記第2光照射部と前記把持部との間に配置される第2光調整部と、を備え、
前記把持部は、前記回転部の周りを囲むように配されており、
前記第1光照射部と前記第2光照射部と、のそれぞれは、
前記回転部が基準の角度位置にあるとき、通過する前記通過光の一部が、前記把持部のうち、前記回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に当たるように構成され、
前記回転部が基準の角度位置にあるときであって、上側に向かう方向を0°としたときに、
前記第1光照射部は、
前記第1面内における前記光軸の角度が、0°から30°の範囲となるように配され、
前記第2光照射部は、
前記第1面内における前記光軸の角度が、0°から-30°の範囲となるように配される、ステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリング装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1において、車両のステアリングホイールのパッド部とスポーク部に装着されたLEDによって、ステアリングホイールに可視光を射出するステアリングホイール照明装置が開示されている。運転手がステアリングホイールに射出された光を視認することにより、車両が自動運転から手動運転に移行する際に、運転手にステアリングホイールのホイール部を把持するように促すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-111440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、ステアリング装置のホイール部の、車両の前後方向における寸法は、車両の左右方向における寸法よりも小さい。特許文献1の技術においては、車両の左右方向においてホイール部をある程度以上の範囲で照らすことができるLEDで、ホイール部に光を射出すると、ホイール部に当たらなかった光がホイール部の前後を通過する。ホイール部の前後を通過した光は、車両のフロントガラスや、天井に入射する可能性がある。フロントガラスに入射した光を運転手が視認した場合に、運転の妨害に繋がるおそれがあった。天井に入射した光を、運転手や車両の乗員が視認した場合、煩わしさを感じる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、ステアリング装置が提供される。このステアリング装置は、移動体に設けられるステアリング装置であって、移動体に対して回転可能に取り付けられる回転部と、ユーザによって把持される把持部であって、前記回転部に接続されている把持部と、を備え、前記回転部は、前記把持部の少なくとも一部に向かって光を射出する一つ以上の光照射部と、一つ以上の光調整部であって、それぞれ前記一つ以上の光照射部のうち一つの前記光照射部が射出し前記把持部に向かう前記光の光路上において、前記一つの光照射部と前記把持部と、の間に配置され、前記光の一部である通過光を通過させる一つ以上の光調整部と、を備え、前記把持部のうち、前記光が照射される前記少なくとも一部が伸びている方向を第1方向とし、前記光照射部が射出した前記光の光軸の方向と、前記第1方向とに垂直な方向を第2方向とし、前記光軸と前記第1方向とを含む面を第1面とし、前記光軸と前記第2方向とを含む面を第2面としたとき、前記光調整部は、前記第1面内における、前記通過光の角度範囲である第1角度範囲が、前記第2面内における、前記通過光の角度範囲である第2角度範囲よりも大きくなるように、前記光照射部から射出された前記光の他の部分である非通過光を遮る。
この形態のステアリング装置によれば、第1面内における、光調整部を通過した、通過光の角度範囲である第1角度範囲が、第2面内における、光調整部を通過した、通過光の角度範囲である第2角度範囲と等しい態様と比較して、第2面内における、把持部を通り過ぎる光の量を少なくすることができる。第2面内における、光の角度範囲を、第1面内における光の角度範囲よりも小さくすることで、ユーザや乗員が把持部を通過した光を視認する可能性を低減することができる。
(2)上記形態のステアリング装置において、前記回転部は、前記光軸の方向に見たときに、前記光照射部と、前記把持部との間において位置する孔部が形成されたパッド部を備え、前記光調整部は、前記孔部を覆い、前記孔部を画定する面と連続した面を構成し、前記光軸の方向に見たときに、前記光軸が通る部分において配され、前記光が通過可能な通過部と、前記通過部に連続して配され、前記光を通過させない非通過部と、を備えていてもよい。
この形態のステアリング装置によれば、光照射部と光調整部が、パッド部と把持部の間に配される態様と比較して、ユーザの操作に起因する光照射部と光調整部の損傷を防止することができる。
(3)上記形態のステアリング装置において、前記光照射部は、予め定められた角度範囲で前記光を射出する発光素子と、前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭めるレンズと、を備え、前記レンズは、前記光照射部が射出する前記光の前記第1面内における角度範囲である第1射出角度範囲が、前記光照射部が射出する前記光の前記第2面内における角度範囲である第2射出角度範囲よりも大きくなるように、前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭めてもよい。
この形態のステアリング装置によれば、第1射出角度範囲と第2射出角度範囲が等しい態様と比較して、光照射部から放射される光のうち、第2射出角度範囲における光の割合を高くすることができる。そのため、光調整部によって非通過光が遮られていても、通過光における光の割合を高くすることができる。そのため、把持部に当たる光の割合を、高くすることができる。
(4)上記形態のステアリング装置において、前記一つ以上の光照射部として、第1光照射部と、第2光照射部と、を備え、前記一つ以上の光調整部として、前記第1光照射部と前記把持部との間に配置される第1光調整部と、前記第2光照射部と前記把持部との間に配置される第2光調整部と、を備え、前記把持部は、前記回転部の周りを囲むように配されており、前記第1光照射部と前記第2光照射部と、のそれぞれは、前記回転部が基準の角度位置にあるとき、通過する前記通過光の一部が、前記把持部のうち、前記回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に当たるように構成され、前記回転部が基準の角度位置にあるときであって、上側に向かう方向を0°としたときに、前記第1光照射部は、前記第1面内における前記光軸の角度が、0°から30°の範囲となるように配され、前記第2光照射部は、前記第1面内における前記光軸の角度が、0°から-30°の範囲となるように配されていてもよい。
本開示は、上述したステアリング装置としての形態以外にも、例えば、ステアリング装置の製造方法や、ステアリング装置を搭載した車両などの種々の形態で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態のステアリング装置が搭載された車両を示す説明図。
ステアリング装置を示す説明図。
パッド部を説明する図。
図2の、第1光照射部が配されている周辺を拡大した図。
第1光照射部の構成を説明する図。
図2のVI-VI断面図。
光調整部を説明する図。
光調整部が孔部を塞いでいることを説明する図。
制御部を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1.第1実施形態の構成:
図1は、第1実施形態のステアリング装置1が搭載された車両VWを示す説明図である。図1において、車両VWは水平面上に置かれている。図1において、互いに直行するX軸、Y軸、Z軸を示している。X軸は、車両VWの左右方向である。紙面の手前から奥側に向かう向きが、X軸の正方向である。Y軸は、後に説明する回転軸ARが伸びる方向と平行な方向である。Z軸は、X軸、Y軸と直交する方向である。また、図1において、鉛直方向の向きがVU軸で表されている。鉛直方向の上向きが、VU軸の正方向である。
【0009】
本実施形態の車両VWは、自動運転、または車両VWのユーザである運転手DRによる手動運転が可能である。車両VWは、測距装置RFと、車両制御部VCと、ステアリング装置1と、を備えている。測距装置RFとステアリング装置1は、それぞれ車両制御部VCと電気的に接続しており、車両制御部VCとの間で信号を送受信することが可能である。
【0010】
測距装置RFは、車両VWの前方の他車両や、歩行者等の対象物との距離を取得する。測距装置RFは、取得した対象物との距離のデータを、車両制御部VCに送信する。本実施形態において、測距装置RFとして、ミリ波レーダが使用される。なお、測距装置RFとして、ソナーやLIDARセンサ等が使用されることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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