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公開番号
2024178935
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2024095161
出願日
2024-06-12
発明の名称
二層チューブおよびその製造方法
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類
B32B
27/30 20060101AFI20241218BHJP(積層体)
要約
【課題】塩酸水溶液が封入された状態で、温水中に長期間放置された場合であっても、低い塩酸の透過性が維持される二層チューブを提供すること。
【解決手段】内層(A)と、内層(A)上に直接設けられた外層(B)と、を備える二層チューブであって、内層(A)が、テトラフルオロエチレン単位およびパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)単位を含有する共重合体(a)を含有しており、外層(B)が、クロロトリフルオロエチレン単位を少なくとも含有する重合体(b)を含有しており、共重合体(a)の380℃で1時間加熱処理した後の重量減少率が、0.05質量%以下であり、内層(A)の厚さと外層(B)の厚さとの比((A)/(B))が、30.0/70.0~67.0/33.0である二層チューブを提供する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内層(A)と、内層(A)上に直接設けられた外層(B)と、を備える二層チューブであって、
内層(A)が、テトラフルオロエチレン単位およびパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)単位を含有する共重合体(a)を含有しており、
外層(B)が、クロロトリフルオロエチレン単位を少なくとも含有する重合体(b)を含有しており、
共重合体(a)の380℃で1時間加熱処理した後の重量減少率が、0.05質量%以下であり、
内層(A)の厚さと外層(B)の厚さとの比((A)/(B))が、30.0/70.0~67.0/33.0である
二層チューブ。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
内層(A)および外層(B)の合計の厚さが、1.3mm以上である請求項1に記載の二層チューブ。
【請求項3】
内層(A)および外層(B)の合計の厚さが、1.56~1.64mmである請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項4】
共重合体(a)中のパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)単位の含有量が、共重合体(a)を構成する全単量体単位に対して、4.0~6.5質量%である請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項5】
共重合体(a)の融点が、295~308℃である請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項6】
重合体(b)が、クロロトリフルオロエチレン単位、テトラフルオロエチレン単位およびこれらと共重合可能な単量体(α)に由来する単量体(α)単位を含む共重合体である請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項7】
重合体(b)が、クロロトリフルオロエチレン単位、テトラフルオロエチレン単位およびパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)単位を含む共重合体である請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項8】
共重合体(a)のゼロシェア粘度が、2.00×10
4
Pa・S以上である請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項9】
共重合体(a)のMIT値が、260万回以上である請求項1または2に記載の二層チューブ。
【請求項10】
塩酸、フッ酸、硝酸および硫酸からなる群より選択される少なくとも1種の酸を含有する酸水溶液を封入し、室温下で150日間以上放置した後の内層(A)に、長さが10μm以上のクラックが存在しない請求項1または2に記載の二層チューブ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、二層チューブおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テトラフルオロエチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体及び/又はテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体からなる層(A)と、クロロトリフルオロエチレン共重合体からなる層(B)とを有するクロロトリフルオロエチレン共重合体含有積層体であって、前記層(A)と前記層(B)とは、多層ダイ内において前記層(A)の材料(a)と前記層(B)の材料(b)とが接触する前における流路温度を前記材料(a)が流れる流路(pa)について300~400℃、前記材料(b)が流れる流路(pb)について250~350℃とする条件下に共押出成形することにより積層してなるものであることを特徴とするクロロトリフルオロエチレン共重合体含有積層体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2006/095857号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示では、塩酸水溶液が封入された状態で、温水中に長期間放置された場合であっても、低い塩酸の透過性が維持される二層チューブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、内層(A)と、内層(A)上に直接設けられた外層(B)と、を備える二層チューブであって、内層(A)が、テトラフルオロエチレン単位およびパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)単位を含有する共重合体(a)を含有しており、外層(B)が、クロロトリフルオロエチレン単位を少なくとも含有する重合体(b)を含有しており、共重合体(a)の380℃で1時間加熱処理した後の重量減少率が、0.05質量%以下であり、内層(A)の厚さと外層(B)の厚さとの比((A)/(B))が、30.0/70.0~67.0/33.0である二層チューブが提供される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、塩酸水溶液が封入された状態で、温水中に長期間放置された場合であっても、低い塩酸の透過性が維持される二層チューブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、比較例1で作製したチューブの断面画像である。
図2は、比較例2で作製したチューブの断面画像である。
図3は、実施例1で作製したチューブの断面画像である。
図4は、二層チューブの35質量%塩酸透過係数を測定するために用いた実験装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
本開示は、内層(A)と外層(B)とを備える二層チューブに関する。
【0010】
特許文献1には、従来、半導体工場や液晶工場で使用される塩酸、フッ酸、硝酸等に代表される薬液を搬送する場合、PFA樹脂チューブ等の含フッ素樹脂チューブが多く使用されているが、チューブからの薬液透過によりチューブ自体が白化劣化し、工場内の酸濃度が上がり、装置の腐食や環境汚染等の問題があり、これを改善するにはチューブからの薬液透過係数が小さいものが望まれることが記載されている。
(【0011】以降は省略されています)
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