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公開番号2024032337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135937
出願日2022-08-29
発明の名称積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20240305BHJP(積層体)
要約【課題】 本発明は、複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なく
とも一方の面に機能層およびハードコート層をこの順で有する積層体とすることで、耐擦
傷性や帯電防止性能などの性能を付与した積層体を提供する
【解決手段】複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方
の面に機能層およびハードコート層をこの順で有する積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方の面に機能
層およびハードコート層をこの順で有する積層体。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記基材を構成するポリカーボネート樹脂が共重合ポリカーボネート樹脂である請求項
1に記載の積層体。
【請求項3】
前記基材を構成するポリカーボネート樹脂のガラス転移点が40~180℃である請求
項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記機能層中に樹脂を含有する請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記機能層中に帯電防止剤を含有する請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
前記ハードコート層が(メタ)アクリレート由来の化合物を含有する請求項5に記載の
積層体。
【請求項7】
表面抵抗値が1×10
13
Ω以下である請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記基材がフィルムである請求項3または6に記載の積層フィルム。
【請求項9】
複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方の面に樹脂
または帯電防止剤を含有する塗布液を塗布することにより機能層を形成し、さらに前記機
能層上にハードコート層を塗布により形成する積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方
の面に機能層およびハードコート層をこの順で有する積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイ部材、電気・電子部品、自動車用部品、建築用資材、レンズ、容器、包装
材など種々の用途でポリカーボネート、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、トリ
アセチルセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック材料が使用され
ている。それらの中で例えば、ポリカーボネートは耐衝撃性や耐熱性に優れており適用さ
れる範囲が広い樹脂の1つである。
【0003】
イソソルビドを用いたポリカーボネート上に直接ハードコート層を積層する提案がされ
ている(特許文献1)。ハードコート層を積層することで耐摩耗性は向上するもののポリ
カーボネート樹脂の種類や形態、またハードコート層の種類によっては密着性に劣る懸念
がある。加えて帯電防止性能など他の性能の付与は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-68438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方
の面に機能層およびハードコート層をこの順で有する積層体とすることで、耐擦傷性や帯
電防止性能などの性能を付与した積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
すなわち、本発明の上記目的は、以下の[1]~[9]の手段により解決できる。
[1]複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方の面に
機能層およびハードコート層をこの順で有する積層体。
[2]前記基材を構成するポリカーボネート樹脂が共重合ポリカーボネート樹脂である[
1]に記載の積層体。
[3]前記基材を構成するポリカーボネート樹脂のガラス転移点が40~180℃である
[2]に記載の積層体。
[4]前記機能層中に樹脂を含有する[3]に記載の積層体。
[5]前記機能層中に帯電防止剤を含有する[4]に記載の積層体。
[6]前記ハードコート層が(メタ)アクリレート由来の化合物を含有する[5]に記載
の積層体。
[7]表面抵抗値が1×10
13
Ω以下である[6]に記載の積層体。
[8]前記基材がフィルムである[3]または[6]に記載の積層フィルム。
[9]複素ビシクロ環構造を含有するポリカーボネート樹脂基材の少なくとも一方の面に
樹脂または帯電防止剤を含有する塗布液を塗布することにより機能層を形成し、さらに前
記機能層上にハードコート層を塗布により形成する積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の積層体は、耐擦傷性や帯電防止性能などの特性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<基材>
基材は複素ビシクロ環構造を構成要素として含有するポリカーボネート樹脂であれば任
意のものを使用することができる。複素環の中でも酸素を含有するビシクロ環構造(環状
エーテルを有するビシクロ環構造)が耐候性の観点から好ましい。それら中でも特に下記
式(1)で示される構造を含有させることで一般的なポリカーボネート樹脂に比べて複屈
折率などの光学特性、耐候性、耐傷付き性を向上させることができる。
TIFF
2024032337000001.tif
32
65
【0009】
式(1)で表されるジヒドロキシ化合物としては、立体異性体の関係にあるイソソルビ
ド、イソマンニド、イソイデットが挙げられる。これら立体異性体の中でも植物由来化合
物として、デンプンから得られるD-グルコースを水添してから脱水することで容易に製
造可能であり、また、資源として入手しやすいことからイソソルビドがより好ましい。
特に近年においては石油資源の枯渇に繋がる懸念があることから植物由来の原料を用い
たプラスチック製品の提供が求められており、かつ、二酸化炭素排出量の増加による地球
温暖化も課題として挙げられているため、カーボンニュートラルの観点からも植物由来の
原料を用いることが求められているためイソソルビドを使用することは理想的である。
【0010】
また、イソソルビドをポリカーボネート樹脂のジヒドロキシ成分とすることで多くのイ
ソソルビド構造をポリカーボネート樹脂に組み込むことができるため植物由来の量を高く
することができ好ましい形態となる。
(【0011】以降は省略されています)

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