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公開番号2024176824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095644
出願日2023-06-09
発明の名称車両用ドアの制御装置
出願人豊田鉄工株式会社
代理人個人
主分類E05C 17/22 20060101AFI20241212BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】利便性を保ちつつ、簡単な構成によりドアが障害物に衝突することを抑制できる車両用ドアの制御装置を提供する。
【解決手段】フロントドア10の制御装置97は、ドア本体部10aと、回動部材40と、接続部材50を介して回動部材40に連結されるロック機構30とを備える。回動部材40は、フランジ部13bに格納される第1位置と、フランジ部13bよりも外方に突出する第2位置と、第1位置に対して第2位置よりもさらに離れる側に回動した第3位置との間で回動可能である。ロック機構30は、回動部材40が第2位置から第3位置まで回動されることに伴って生じる接続部材50の引張荷重の作用によりドアヒンジ20に係合してドアヒンジの回動を制限する係合部35を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の開口の縁部にドアヒンジを介して連結されて前記開口を開閉可能なドア本体部と、
前記ドア本体部の先端部に回動可能に支持された回動部材と、
接続部材を介して前記回動部材に連結され、前記ドア本体部の開閉を制限するロック機構と、を備え、
前記回動部材は、前記ドア本体部が閉状態のときに前記先端部に格納される第1位置と、前記ドア本体部が開状態のときに前記先端部よりも外方に突出する第2位置と、前記第1位置に対して前記第2位置よりもさらに離れる側に回動した第3位置と、の間で回動可能であり、
前記ロック機構は、前記ドア本体部が前記開状態のときに前記回動部材が前記第2位置から前記第3位置まで回動されることに伴って生じる前記接続部材の引張荷重の作用により前記ドアヒンジに係合して前記ドアヒンジの回動を制限する係合部を有する、
車両用ドアの制御装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ロック機構は、前記ドアヒンジの回動軸に平行な軸線と直交する軸線を中心に回動するレバーを備え、
前記レバーの一端には、前記接続部材が連結されており、前記レバーの他端には、前記係合部が連結されており、
前記レバーは、前記レバーの回動方向において、前記一端が前記ドアヒンジに近づくとともに、前記他端が前記ドアヒンジから離れる側に向かうように付勢されている、
請求項1に記載の車両用ドアの制御装置。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記ドアヒンジを含んでおり、
前記ドアヒンジ及び前記係合部には、互いに嵌合し合うことで前記ドアヒンジの回動を制限する凹凸形状が形成されている、
請求項1または請求項2に記載の車両用ドアの制御装置。
【請求項4】
前記回動部材は、前記ドア本体部よりも軟質な樹脂材料により形成されている、
請求項1に記載の車両用ドアの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドアの制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両用ドアの開閉装置が開示されている。この開閉装置は、車両の乗降用のドアに設けられて、ドアの最大開閉角度を規制可能なドア開度規制手段と、乗員の乗降動作を検出可能な乗降動作検出手段とを備えている。
【0003】
また、開閉装置は、ドアの開閉状態を検出可能なドア開閉センサと、インナードアハンドルが操作されたことを検出可能なインナードアハンドルセンサと、アウタードアハンドルが操作されたことを検出可能なアウタードアハンドルセンサとを備えている。
【0004】
乗降動作検出手段は、ドア開閉センサ及びインナードアハンドルセンサからの信号に基づいて乗員の降車動作が行われているかどうかを判断する。また、ドア開閉センサ及びアウタードアハンドルセンサからの信号に基づいて乗員の乗車動作が行われているかどうかを判断する。
【0005】
乗降動作検出手段において降車動作が行われていると判断された場合には、ドア開度規制手段によってドアの最大開閉角度がドアの全開角度よりも小さい第一の角度に規制される。また、乗降動作検出手段において乗車動作が行われていると判断された場合には、ドア開度規制手段によってドアの最大開閉角度が上記第一の角度よりも大きい第二の角度に規制される。
【0006】
こうした開閉装置によれば、ドアを障害物に衝突させる可能性が高い降車動作時において、ドアと障害物との衝突が抑制される。一方で、乗員が比較的車両周囲の状況を把握しやすい乗車動作時において、ドアと障害物との衝突を抑制しつつ車両の利便性が保たれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-121196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、こうした装置においては、ドアが障害物に衝突しない場合であっても、乗降動作検出手段によって降車動作が行われていると判断されればドアの最大開閉角度が制限される。そのため、降車時の車両の利便性が低下するといった問題がある。また、乗員の乗車動作時においては未だにドアと障害物とが衝突するおそれがある点で改善の余地がある。さらに、上述した乗降動作検出手段が乗降動作を検出するためにはセンサからの信号を要するため、センサの分だけ装置の構造が複雑化するといった問題もある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための車両用ドアの制御装置は、車両の開口の縁部にドアヒンジを介して連結されて前記開口を開閉可能なドア本体部と、前記ドア本体部の先端部に回動可能に支持された回動部材と、接続部材を介して前記回動部材に連結され、前記ドア本体部の開閉を制限するロック機構と、を備え、前記回動部材は、前記ドア本体部が閉状態のときに前記先端部に格納される第1位置と、前記ドア本体部が開状態のときに前記先端部よりも外方に突出する第2位置と、前記第1位置に対して前記第2位置よりもさらに離れる側に回動した第3位置と、の間で回動可能であり、前記ロック機構は、前記ドア本体部が前記開状態のときに前記回動部材が前記第2位置から前記第3位置まで回動されることに伴って生じる前記接続部材の引張荷重の作用により前記ドアヒンジに係合して前記ドアヒンジの回動を制限する係合部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態の車両用ドアの制御装置が適用される車両を示す側面図である。
図2は、図1のドア本体部を示す部分断面図である。
図3は、図1のロック機構を示す斜視図である。
図4は、図1の回動部材を示す斜視図である。
図5は、ドア本体部が閉状態のときの車両を示す平面図である。
図6は、ドア本体部が開状態のときの車両を示す平面図である。
図7は、回動部材が障害物に衝突した状態の車両を示す平面図である。
図8は、図6の回動部材を拡大して示す斜視図である。
図9は、図7の回動部材を拡大して示す斜視図である。
図10は、図6のときのロック機構の状態を示す側面図である。
図11は、図10の要部を拡大して示す斜視図である。
図12は、図7のときのロック機構の状態を示す側面図である。
図13は、図12の要部を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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