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公開番号2025063538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172825
出願日2023-10-04
発明の名称キャリーカート
出願人豊田鉄工株式会社
代理人個人
主分類B62B 3/02 20060101AFI20250409BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】補助輪を用いずに、前輪に段差を乗り越えさせる。
【解決手段】キャリーカートCCは、車軸を中心とした回転により路面10を転動する車輪と、車輪の路面10に対する接地箇所よりも上方に配置されたカート本体部20とを備え、さらに支持部41、リンク体51及び弾性体63を備える。支持部41は、前輪31及び後輪33の間に設けられ、かつ少なくとも骨格部分が支持本体部42により構成される。リンク体51は、前輪31の車軸32を支持するとともに、車軸32よりも後方であり、かつ支持本体部42よりも前方となる箇所に設定された回動軸線AL1を中心として上下方向へ回動する。弾性体63は、リンク体51及び支持本体部42の間に位置し、かつ回動軸線AL1よりも上方でリンク体51に対し付勢力を作用させる。前輪31及び後輪33がともに水平面に接地した状態で、回動軸線AL1が、車軸32の中心軸線AL2よりも低い箇所に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車軸を中心として回転することにより路面を転動する車輪と、前記車輪の前記路面に対する接地箇所よりも上方に配置され、かつ被搬送物が載せられるカート本体部と、を備え、前記車輪が、前輪と、前記前輪よりも進行方向における後方に配置された後輪と、を備え、前記車輪の前記転動により走行するキャリーカートであって、
前記進行方向における前記前輪及び前記後輪の間に設けられ、かつ少なくとも骨格部分が支持本体部により構成される支持部と、
前記前輪の前記車軸を支持するとともに、前記前輪の前記車軸よりも後方であり、かつ前記支持本体部よりも前方となる箇所に設定された回動軸線を中心として上下方向へ回動するリンク部と、
前記リンク部及び前記支持本体部の間に位置し、かつ前記回動軸線よりも上方で、前記リンク部に対し付勢力を作用させる弾性部と、
を備え、前記前輪及び前記後輪がともに水平面に接地した状態で、前記回動軸線が、前記前輪における前記車軸の中心軸線よりも低い箇所に位置する、キャリーカート。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記リンク部は、前記回動軸線を有する支軸により、前記支持部に対し、上下方向へ回動可能に支持されたリンク体により構成され、
前記弾性部は、前記支軸よりも上方で、前記リンク体及び前記支持本体部の間に配置された弾性体により構成される、請求項1に記載のキャリーカート。
【請求項3】
前記弾性部は、上下方向へ延び、かつ前記支持本体部に取り付けられた後板部と、前記後板部の前方で上下方向へ延びる前板部と、前記後板部及び前記前板部の下端部同士を連結する連結板部と、を備え、
前記連結板部は、前記後板部及び前記前板部の間に設定された前記回動軸線を中心として、下方へ膨らむように円弧状に湾曲しており、
前記リンク部は前記前板部に連結され、かつ前記弾性部が弾性変形することにより、前記回動軸線を中心として上下方向へ回動するものである、請求項1に記載のキャリーカート。
【請求項4】
前記リンク部は板状をなし、前記弾性部と一体に形成されている、請求項3に記載のキャリーカート。
【請求項5】
前記前輪は、動力源により回転駆動されて、走行のための推進力を前記カート本体部に与える駆動輪である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のキャリーカート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車軸を中心として回転することにより路面を転動する車輪と、荷物等の被搬送物が載せられるカート本体部と、を備え、車輪の上記転動により走行するキャリーカートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
キャリーカートの分野では、車輪に凸の段差を乗り越えさせるための構造が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載された歩行補助器では、前輪に相当する主輪が設けられるとともに、進行方向における主輪の前方に補助輪が設けられている。補助輪の接地面は、主輪の接地面に対し上方に設定されている。補助輪と主輪との間にリンク機構が介在されている。そして、主輪は、段差に接触すると、進行方向における後上方へ移動させられる。この移動により、主輪が段差に接触したときの衝撃が緩和される。また、主輪の動きが、リンク機構を介して補助輪に伝達され、補助輪が下方に旋回させられる。補助輪が段差の頂面に接触して、同頂面を押さえるため、歩行補助器の前倒れが抑制される。
【0003】
そして、主輪が段差を乗り越えると、補助輪は、弾性体により上方に旋回させられて、元の位置に戻る。歩行補助器は、段差を乗り越える前と同様の姿勢に戻る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-306246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載された技術では、主輪(前輪)に段差を乗り越させるために、補助輪が必要となる。ところが、こうした補助輪を用いずに、前輪に段差を乗り越えさせることのできるキャリーカートが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのキャリーカートは、車軸を中心として回転することにより路面を転動する車輪と、前記車輪の前記路面に対する接地箇所よりも上方に配置され、かつ被搬送物が載せられるカート本体部と、を備え、前記車輪が、前輪と、前記前輪よりも進行方向における後方に配置された後輪と、を備え、前記車輪の前記転動により走行するキャリーカートであって、前記進行方向における前記前輪及び前記後輪の間に設けられ、かつ少なくとも骨格部分が支持本体部により構成される支持部と、前記前輪の前記車軸を支持するとともに、前記前輪の前記車軸よりも後方であり、かつ前記支持本体部よりも前方となる箇所に設定された回動軸線を中心として上下方向へ回動するリンク部と、前記リンク部及び前記支持本体部の間に位置し、かつ前記回動軸線よりも上方で、前記リンク部に対し付勢力を作用させる弾性部と、を備え、前記前輪及び前記後輪がともに水平面に接地した状態で、前記回動軸線が、前記前輪における前記車軸の中心軸線よりも低い箇所に位置する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
キャリーカートの第1実施形態を示す図であり、前輪が段差に接触する前のキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、前輪が段差の後側の角部に接触したキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、前輪が持ち上げられる途中のキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、前輪がさらに持ち上げられたキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、前輪が角部を通過する途中のキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、前輪が段差の頂面を転動するキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、後輪が段差の後側の角部に接触したキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、後輪が持ち上げられる途中のキャリーカートの概略側面図である。
第1実施形態において、後輪が前輪とともに段差の頂面を転動するキャリーカートの概略側面図である。
キャリーカートの第2実施形態を示す図であり、前輪が段差の後側の角部に接触したキャリーカートの概略部分側面図である。
キャリーカートの第3実施形態を示す図であり、前輪が段差の後側の角部に接触したキャリーカートの概略部分側面図である。
図11におけるリンク部及び弾性部の斜視図である。
キャリーカートの下部の変更例を示す部分斜視図である。
図13のキャリーカートの下部の部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、キャリーカートの第1実施形態について、図1~図9を参照して説明する。
図1に示すように、キャリーカートCCは、車軸を中心として回転することにより路面10を転動する複数の車輪と、荷物等の被搬送物(図示略)が載せられるカート本体部20とを備えている。
【0009】
車輪は、単一の前輪31と、一対の後輪33(各図では一方の後輪33のみ図示)とを備えている。キャリーカートCCは、各車輪の上記転動により、各図の右から左へ向けて走行するものとする。
【0010】
なお、以下の記載においては、キャリーカートCCの前進方向を前方とし、後進方向を後方として説明する。また、上下方向はキャリーカートCCの上下方向を意味し、左右方向は、上記前進方向及び上下方向の両方向に対し直交する方向である。左右方向は、キャリーカートCCの幅方向であって、同キャリーカートCCの前進時の左右方向と一致するものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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